次話からは新制限でデュエルさせます。
「酷い
「……」
「プレイングミスが頻発してましたわね」
「……勝ちゃいいんだよ」
「せめて融合して~から『破戒蛮竜』の効果を使うべきだった~のね」
ソリッドビジョンが消え、
同時にバスター・ドラゴンたちも消える。
「どうにも朝一の決闘は辛いんだよ……ですよ」
「口調戻すのが遅すぎる~~~のね」
わざとらしく語尾を伸ばす校長。うぜえ。
「んーで……あ? あいつ何処に……」
気付いたら雪の姿が見えなくなっていた。てか、居なくなっていた。
「相変わらず『眠り姫』の行動は意味不明な~のね」
「俺に言わないでくださいよ、校長」
「まあ、しっかり見て上げて欲しい~のね。珍しくも彼女の友達なの~だから」
「分かってる……ますよ」
「それ~とも~? 付き合ってる~~~~のね~~?」
「うっぜぇ! 付き合ってねえよ!」
くねくねするんじゃねぇ気持ち悪いわ!
どうしてこうヒョロヒョロの奴が『
「おや。付き合ってない~のね?」
「そうですよ」
「二人っきりのオシリスレッドな~のに?」
「はい。……ってかやっぱりあの人もレッドだったのか」
「んん~」
校長が顎に手を当てる。校長が何か考えるときの癖なんだが、なんで上半身だけくねくねするんだよ気持ち悪い。オカマかっての。
「……まあ、よく考えたらど~でもいい~のね」
「そうですか、それじゃあさよなら良いお日柄を」
こういう時はさっさと逃げるに限る。
起きた『眠り姫』を探して歩く。
とはいえデュエルアカデミアは広い。しかも『眠り姫』が起きた時、寝惚けて理解不能な行動をとるから質が悪い。……なんで決闘で起こしたのに寝惚けてるんだってツッコミたい。
あいつは外に近い方で決闘してたから外に行ったと判断、外へ。
「お、居た。意外とあっさり見つかったな……ん?」
デュエルアカデミアの正門の前、何か揉めてる?
「良いじゃない、入れてあげなさいよ」
「いいえ。これは規則ですから」
「なら私が許すわ」
「
(何やってんだ?)
少し遠目から状況の確認。あれは……うげ、門番か。それに
「―――あ!」
その少女が大声をあげ、歴戦の門番の横を抜けて走り出す。
――――こちらへ。
「おニちゃん!」
「はあ!?」
断じて言おう。俺は一人っ子だ。妹なぞ居ない。
「十哉……また貴様か」
角刈りの門番がサングラス越しに鋭い眼を向けてくる。
「ち、違う! 俺に妹は居な「おニちゃん! あの人怖いよ! やっつけてよおニちゃん!」うっせぇDA☆MA☆RE!」
「ほう、自らの妹を無下に扱うとは」
「最低なお兄さんね」
「違うつってんだろうがっ!」
人の話を聞けよ!
「ならば私と
「なんでだよ!」
だからここの門番は! なんでデュエル脳なんだよ!
「だが、まずはこれを渡そう」
「あ? これって……デュエルディスク……?」
門番が放り投げてきたのはデュエルディスク。だが、今俺や雪が付けている八型とは見た目が違う。
八型は銀色なのに対し、これは全体的に青っぽい。デッキをセットする場所はドーム型、これは八型と同じだが、八型にはないスイッチが。
押してみると、音を立てて変形。モンスターゾーンが展開する。更に弄るとフィールド魔法ゾーンは出てきたがペンデュラムスケールゾーンは出てこない。
代わりに、魔法・罠ゾーンの両端だけスライドして出てくるようになっていた。
「最新型だ。速く付け替えろ!」
「…………」
付けたくねぇ。だが、最新型って事はマスタールール4でやるって事だよな……。
「くそっ、おいガキ! お前の為じゃ無くてマスタールール4でのデュエルがしたいからだからな!」
「ふぇ…?」
デュエルディスクを付け替える。
デッキも入れ換える。『破壊剣』は一旦調整しなければマスタールール4に合わない。その為の時間もくれそうにない。
腰に三つ提げてあるデッキポーチの内、格子模様のポーチからデッキを抜き出す。エクストラデッキも用意。
「よし」
「ふむ、一応だがエクストラデッキとメインデッキの枚数を教えろ」
「40、15だ」
「私も同じだ」
距離を空けて向かい合う。
「おニちゃん頑張って!」
「全く、ツンデレなんですから……精々頑張ってくださいまし」
外野は無視だ無視!
「「デュエル!」」
遊城 十哉 LP8000
門番さん LP8000
お互いがディスクを構えると中央に二つ、四角い場所が映し出される。成る程、エクストラモンスターゾーンが無いと思ったらソリッドビジョンで出すのか。
「私のターン!」
先攻は門番。ディスクに表示されてる名前には、何故かさん付けされている。それが本名なのか?
「『
「十二獣……!」
『十二獣モルモラット』
レベル4 地属性 獣戦士族
攻撃力0 守備力0
[一言で言えば鬼畜ネズミ。召喚したら墓地をこやすし素材になればうじゃうじゃ増える。2017/04/01から制限]
レイピアを持ったネズミ耳の男の子。騎士の装束だ。
「では、『十二獣モルモラット』でオーバーレイネットワークを構築! タイムフローエクシーズ! 現れろ、『十二獣ハマーコング』!」
門番のデュエルディスクから右のエクストラモンスターゾーンが出てくる。おお。
『十二獣ハマーコング』
ランク4 地属性 獣戦士族 エクシーズ
攻撃力?(0) 守備力?(0)
[X素材があれば他の十二獣を対象にとれない。うまくエクストラモンスターゾーン以外に出てくれていれば強い。
そして、十二獣なら簡単に……]
しかめ面したゴリラが木槌を持っている。そうとしか言えない。
「一体でエクシーズ……ですか」
「えっとえっと、おネちゃん、あれ、変なの?」
「ええ、普通じゃない特殊召喚ですわ」
だな……一体でエクシーズかぁ。好きじゃねぇな、エクシーズ。
「ほう、驚かないか。だが時は流れ続ける! タイムフローエクシーズ! 現れろ、『十二獣タイグリス』!」
『十二獣タイグリス』
ランク4 地属性 獣戦士族
攻撃力?(0) 守備力?(0)
[墓地の十二獣をエクシーズ十二獣のX素材に出来る。マスタールール3ではネズミを大量に呼び出すお姉さんだった]
太鼓のような物に乗った小さな女の子。縞模様の尻尾が見え隠れ。
「モルモラットによる追加効果! 素材のハマーコングを取り除いて、デッキから十二獣モルモラットを特殊召喚! そしてタイムフローエクシーズ! 『十二獣ライカ』!」
『十二獣ライカ』
ランク4 地属性 獣戦士族 エクシーズ
攻撃力?(0) 守備力?(0)
[十二獣の友達を墓地から呼び出すよ♪ ……本当にやめてください]
鉄のフラフープのようなものを軽快に振り回す女の子が現れた。
「どんどん変身してって楽しいね!」
「そうねぇ……見てるだけなら楽しいのですけどねぇ……ふわぁ」
ちょ、『眠り姫』!?
「ライカの効果! 素材のタイグリスを取り除いて墓地の『十二獣ハマーコング』を蘇生! このターンは効果が無効だがな」
墓地からハマーコングがメインモンスターゾーンに戻ってきた。
「更にモルモラットの追加効果で最後のモルモラットを特殊召喚! そしてライカでタイムフローエクシーズ! 『十二獣タイグリス』! タイグリス効果! 素材のライカを取り除いて墓地のモルモラットをハマーコングの素材に! そしてタイムフローエクシーズ! 『十二獣ブルホーン』!」
『十二獣ブルホーン』
ランク4 地属性 獣戦士族
攻撃力?(0) 守備力?(0)
[デッキから通常召喚可能な獣戦士族をサーチ。普通に使える]
いい歳したおっさんが頭に角付けて睨んでくる。手には大きな斧。
「またか……先攻ワンターンで何回エクシーズするんだ?」
「さあな? ブルホーン効果! 素材のタイグリスを取り除いてデッキから『十二獣ヴァイパー』をサーチ!」
『十二獣ヴァイパー』
レベル4 地属性 獣戦士族
攻撃力1200 守備力0
[どこからともなく十二獣の素材になる。後、素材になってると戦った相手を異次元に……]
眼鏡をかけ、ニヒルに笑う優男。その手には蛇柄の鞭。
「ブルホーンでタイムフローエクシーズ! 『十二獣ドランシア』を経由してブルホーン! そして素材のドランシアを取り除き更にヴァイパーをサーチ!」
『十二獣ドランシア』
ランク4 地属性 獣戦士族
攻撃力?(1600) 守備力?(0)
[フリーチェーンイチマイハカイ。2017/04/01に禁止になってます。……あ、始めに使った会局も同じく禁止。みんなは使っちゃ駄目だよ!]
赤毛の青年が降り立った。頭から申し訳程度に龍の角が生えている。
「エクストラモンスターゾーンにブルホーン、メインモンスターゾーンにハマーコングにモルモラット2体……んーで、手札が6枚……増えてやがる」
・・・ありえねー。
「あれ、おネちゃん?」
「Zzz……」
・・・どうしろと。二つの意味で。
「状況確認はまだ速い。タイムフローエクシーズ! 『十二獣ライカ』! 効果で墓地のドランシアを蘇生!」
すっげえな……個人的にマスタールール4だとあらかたのエクストラは潰されたと思ってたけど……エクシーズ3体かよ……
「ふむ……そして、タイムフローエクシーズ。2体目のドランシア。……うーむ…効果で自身を破壊する」
「自壊? どういう……」
「しょうがないだろう……こうするにはな! 場のモルモラット2体でエクシーズ召喚! 『ダイガスタ・エメラル』!」
「うっそだろ」
『ダイガスタ・エメラル』
ランク4 風属性 岩石族
攻撃力1800 守備力800
[小規模な『貪欲な壺』or 通常モンスターの蘇生。ステータスが低いが優秀すぎる効果を持つ良い奴。……悪いのは十二獣なんだ! エメラルさんは悪くねぇ!]
風を纏ったライダーのようなモンスターだ。翼を生やしていて、両手に盾のような物を着けている。
「こいつは有名だろう? モルモラットを取り除いて効果発動! 墓地の『十二獣タイグリス』2体と『十二獣ライカ』をデッキに戻してワンドロー!」
手札を確認。こりゃあ、あっちのプレイングによるが、勝てないかもな。
「安心しろ、このターンはもうタイムフローエクシーズ含め、エクシーズはしない」
「安心できねえ台詞だな。エクシーズ
「ああ。……フィールド魔法、『ドラゴニック
周囲の景色が変わる。これは……空の上?
中央には光の柱が立っている。綺麗だが、何故か不穏な雰囲気だ。
「『ドラゴニックD』の効果! 手札の『
『真竜凰マリアムネ』
レベル9 風属性 幻竜族
攻撃力2700 守備力2100
[大抵手札で破壊されるだけの存在。それが可哀想……とは思えない効果を持つ。見ての通り]
『真竜剣皇マスターP』
レベル8 光属性 幻竜族
攻撃力2950(3250) 守備力2950(3250)
[アドバンス召喚時にリリースした種類のカードの効果を受けない+墓地の永続魔法・永続罠を除外してフリーチェーンイチマイハカイ。一応『王宮の鉄壁』でどうにか出来る、かな? ……無理だったね]
「うわぁ……手札が減らないね!」
「Zzz……ぐぅ……」
『眠り姫』ぇぇ!
「余所見している余裕はあるのか? 『真竜の継承』を発動、そして効果で『ダイガスタ・エメラル』と『真竜の継承』をリリースしてアドバンス召喚! こいっ、『真竜剣皇マスターP』!」
「んなっ、魔法をリリース!?」
『ダイガスタ・エメラル』がエクストラモンスターゾーンから消え、メインモンスターゾーンに白く輝く剣皇が現れる。
「さて、ここで『貪欲な壺』。墓地の『十二獣モルモラット』2体、『十二獣ブルホーン』、『十二獣ライカ』『ダイガスタ・エメラル』をデッキに戻してシャッフル。ツードローだ」
「しかも手札が……何枚だ?」
「ふむ、6枚だ」
「…………これ、そっちの先攻だよな?」
「その通り」
「……まだ何かするのか?」
「カードを2枚伏せて『炎舞―天キ』を発動。発動処理でデッキから『十二獣モルモラット』をサーチ! これでターンエンドだ。ハマーコングはエンドフェイズに素材を一つ取り除く……が、このターンの間は効果が無効化されている」
門番さん LP8000 手札4枚
メインモンスターゾーン
一番右 『十二獣ドランシア』(守備)
右から二番目 『十二獣ハマーコング』ORU1(守備)
中央 『真竜剣皇マスターP』
魔法・罠3枚
永続魔法『炎舞―天キ』
フィールド魔法『ドラゴニックD』
「ようやくか……俺のターン! ドローだ!」
「スタンバイに手札のヴァイパーの効果。ドランシアの素材になる」
「そうかい」
さて、良いカードを引いた。どっちも1枚しか入ってないのによくもまあ……ただ。
「なあ、そいつらってこっちのターンに何してくる?」
「マスターPが墓地の永続魔法か永続罠を除外で1枚破壊、ドランシアが素材を取り除くと1枚破壊、そして素材を持ったハマーコングが居る限りドランシアは対象に取れない」
「は~。フィールド魔法は?」
「マスターPの攻守が300ずつ上がり、一度だけ戦闘破壊耐性を持つ」
「ほ~」
「ちなみに、このマスターPはモンスターと魔法の効果を受けない」
「……はぁ~」
「……
「まさか。勝ち目の無さに青ざめてないかひやひやしてるとこだ」
「ふむ。まあ、ここを含め
「あー……謝らないからな」
改めて引いたカードを見る。
……まあ……あっちの手札によるが……勝てなくもない。
「あんたの手札にヴェーラーとかなんとかが無い事を祈るぜ……『ハーピィの羽箒』!」
「なっ、ならば罠発動! 『真竜の復活』! 墓地の『真竜凰マリアムネ』を守備表示で特殊召喚! このターン私は他に特殊召喚は出来ない!」
白い巨大な竜が現れる。と、同時に羽箒がフィールドを掃除していった。
「知るか! マスターPをリリースして『粘糸壊獣クモグス』!」
「なっ!?」
『粘糸壊獣クモグス』
レベル7 地属性 昆虫族
攻撃力2400 守備力2500
[多分これが一番出やすいと思います。一応、壊獣の中では二番目に攻撃力が低い]
煌めいている騎士が巨大なクモに食べられた。えぐい。
「? おネちゃん、見えないよ?」
「見ちゃダメよ」
おお、『眠り姫』があのチビの目を塞いでる。確かに子供に見せられるようなのじゃ無かったからな。
ってか寝てなかったのか。
「さて、そしてどうする?」
「……俺の手札は残り5枚。そっちは3枚。そして、その内1枚はヴァイパー、1枚はモルモラット」
「ふむ、ちゃんと覚えているのか」
門番は驚いたように呟いた。……ったく。
「嘗めてるのはどっちだよ……『ブラックホール』だ」
「マリアムネが破壊されたので2体目のマスターPを手札に」
魔法耐性のマスターPはクモグスに食べられている。故に、これで場はがら空き。
「……初手で制限カード二種類か」
「手札1枚からガン回しするような相手にはピッタリだろ?」
これでどうなるか……
「『ブンボーグ
『ブンボーグ003』
レベル3 地属性 機械族
攻撃力500 守備力500
[通常召喚でブンボーグモンスターを特殊召喚&場のブンボーグカードの数×500のパワーアップ付与。ブンボーグでは必須]
『灰流うらら』
レベル3 炎属性 アンデット族 チューナー
攻撃力0 守備力1800
[手札から捨てられるカード。最近の環境で多く使われるサーチ・墓地送り・デッキからの特殊召喚を止められるその効果は、使い方次第でヴェーラーよりもえげつなくなる]
手のひらサイズの黄色いロボットが右腕のコンパスで仲間を描き出そうとしたが、門番の手札から飛び出てきた女の子の幽霊によって転ばされた。
幽霊……『灰流うらら』はクスクス笑い、門番の墓地に帰っていった。
……つまり、だ。
「さて、どうする? 召喚権は使った。残りの手札は2枚」
「……せん……ご、じゅうのせんごせんご…さんぜんの……よんせん……いちにさんしで……しごにせん……」
「む?」
「ににんがしで……ん? よん、よん……あぁ、ジャストだな」
よし。
「おい門番、
「……あれか。遅刻するお前が悪い」
「電車の遅れだっつってんのに通してもらえず! デュエルさせられて遅刻扱い! 試験の点数だけでなんとか入学出来たもののオシリスレッドだ! あの恨みを今! ここで! 晴らす! 『
「ほう……!」
「手札誘発が『エフェクトヴェーラー』でなく『灰流うらら』だった事を
『ブンボーグ002』
レベル2 地属性 機械族
攻撃力500 守備力500
[特殊召喚されるとブンボーグカードをサーチ出来る! 『ブンボーグ003』とセットで使う他に、蘇生・
また黄色いロボットが現れ、空中に仲間を描き出す。ポンッという音とともに線画に色が着き、黄緑色のロボットが着地する。やはり手のひらサイズ。
「ゼロツーが特殊召喚されたから『ブンボーグ・ベース』をサーチ、即発動!」
俺の後ろに蓋の空いたランドセルが出てくる。
「む……そのフィールド魔法は……」
「三つほど効果があるが、今関係があるのは……この『ブンボーグ・ベース』があると俺の『ブンボーグ』モンスターの攻撃力守備力が500アップするってやつだな」
「ふむ」
「バトルフェイズ。……これ使ってこの打点じゃあなぁ……実質俺の負けだよなぁ……ゼロツーでダイレクトアタック!」
黄緑のロボットが右手に持つ銃で撃つ。飛んでいったのは……シャーペンの芯だ。
「宣言時にゼロサン二体の効果! 対象としたゼロツーの攻守をフィールドの『ブンボーグ』カードの数×500アップさせる! 俺の『ブンボーグ』カードは」
「四枚あるな」
「よって四五二千×2アップの5000!」
「ぐあっ!」
二体の003が左手に着けているプラスチックの物差しをはずし、ブーメランのように投げる。
門番さん LP3000
「ゼロサンは共に1500。ゼロサンで攻撃だ」
「……くらおう」
戻ってきた物差しを着け直し、今度は自ら切りかかる。
門番さん LP1500
「ゼロサンで殴って俺の勝ちだ!」
「ふっ……強くなったな……」
門番さん LP0
ソリッドビジョンが消える。
「てめぇは俺の親父かなんかかよ」
「似たようなものだ。……仕方ない。遊城十哉、妹は責任を持って面倒を見たまえ。書類は私がどうにかしよう」
…………は?
「やったぁ! おニちゃんありがとう!」
「はあぁぁぁぁぁあ!?」
環境デッキは動かし方全く分からないんですよね……ミスがあったら指摘お願いします。
では、次回予告。ナレーター:十哉
門番を倒した俺。そのせいで見知らぬ少女の世話をするはめに……止めてくれ、ただでさえ『眠り姫』っていう面倒な奴が居るんだよ……。
そんな俺の気も知らず、無情にも二年生の生活が始まる。当然、普通の生活はおくれない……。
次回、『欲しいならくれてやる』