遊戯王AU-M<英雄の孫>   作:yourphone

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リンクヴレインズパック、内容が10期でも最高峰で素晴らしい。お陰で買っておけばネタデッキですら一定の力を持てるんですからね……。



ピンチ! 防げ退学!

「……は?」

 

今言われた事が理解出来ない。

 

「まてまてまて。校長、俺の聞き間違いかもしれない。もう一回言ってくれ」

「良い~のね。遊城十哉、あなた、退学な~のね」

 

聞き間違いじゃあ、ねぇようだな。

授業中突然の呼び出し、校長室に名指しで呼び出された訳だが。

あの襲撃事件以来特に暴れた覚えもないから一体何の呼び出しかと……思っていたが……。

 

「……」

 

ソファーに深々と座り込む。頭があんまし働かない。

 

「ちなみに、理由は?」

「とある筋からの情報な~のね。遊城十哉がこの間の襲撃事件へ加担していた、と」

「はぁ? んだと!? んなことしてねぇっ! 他の正当な理由なら退学も仕方ねぇが、んな身に覚えの無い理由でだと!?」

「誰だってそう言う~のね? けれ~ども、ここデュエルアカデミアへの襲撃は船を使わなければいけな~いのね。その船は見付から~ず。更~に内部に入るにはあの門番~を倒さない~といけない~のね」

 

そりゃそうだ。ここは孤島だし門番を倒すのはほぼ不可能といってもいい。

……それで、つまり。

 

「しっか~し? 遊城十哉、あなたが手引きしたと仮定すれば全て辻褄が合う~のね」

「そういうことかよ。……確かに誰か内部の奴の手引きは必須だ。けどよ、何で俺なんだ?」

「筋書きはこうな~のね。遊城十哉、あなたが外で襲撃犯たちを集める~のね。その伝手(つて)は……当然英雄たるあなたの祖父や伝説たるあなたの父親繋がりな~のね。説得の仕方は……そう、例えば『俺の父のように世界を変えてみないか』、とか。あなたは頭が良くて変なカリスマ性もある~から説得は簡単だったでしょ~うね」

「急に褒めんなよ」

「褒めて無い~のね!?」

 

校長はわざとらしく驚き、ごほんと咳払い。

いやいや、あれは明らかに褒めてたろ。なんてふざける。

 

「そして船はレッド寮の近くに隠~し、門番はあな~たがあらかじめ処理した~のね」

「おうこら、急にずぼらになったなおい。俺が船を隠すだと?」

「遊城十哉、あなたいじょ~う(以上)にこの島を熟知している者は居な~いのね。よって我々すら知らない場所を知って~いるのね。……そう、船を数隻隠すのにピッタリな洞穴と、か?」

「……」

 

実際にそういう所があるから困る。火山の西側、俺でも滅多に行かない島の反対側に、昔使われてたらしい港らしき場所がある。

デュエルアカデミアとは少し離れちゃいるとはいえ、先生どもはそこまで見つけてねぇだろうけどな。

 

「それに、用が済めば船を壊せば良い~のね。或いは、沖に流~すとか」

「門番については? 要するに俺みたいな雑魚(レッド生)に門番を破られたってことになるが」

「門番の最後に行ったデュエ~ル。それ~は、なん~と、遊城十哉、あなたとのデュエルな~のね!」

「はぁっ!?」

「それも~? 遊城十哉、あなたの勝ちで……終わっている~のね」

「……。……!」

 

あの時のか! あの、宇良華と初めて出会った時にした、制限カードでごり押ししたあのデュエル!

 

「心当たりがあるよ~うね?」

「日付! やった日がちげぇ筈だ!」

「そんなの関係無い~のね。一度でも勝っているのだ~から、その時に何か脅迫材料でも取っていったの~では? でなくても? あなたなら? あの門番さえも? 暴力で解決してそうなもの~ね」

「いやいやいや! いくらなんでも無理やり過ぎだ!」

「しっか~し、否定出来ない~のね」

 

くそっ……まぁ『出来ない』じゃなくて『しない』だけだけどな。証拠がない。

 

「そもそも俺が黒幕だとして、襲撃の日に普通に登校しねぇだろ!」

「それ~は、あなた~の動機に理由がある~のね」

「はぁ?」

 

校長はにんまりと笑う。

 

「遊城十哉、あなた~の動機……それはズバリ、『英雄とは違うところを見せたい』、な~のね!」

 

 

 

――――――――

 

 

 

「で、大暴れした結果がこれ――ふわぁ――らしいわ」

「十哉何やってんのー!?」

 

うるせぇなぁ。しゃーねぇだろ、どうせこうなってたし。

 

大講堂。視線の先には中心でデュエルディスクを構える校長、ルドロス・アルケーン。

その顔には絆創膏なり湿布なりが貼ってある。……躊躇無くぶん殴ったからなぁ。

 

「わった~しがデュエルに勝ったな~ら、遊城十哉、あなた~は、た・い・が・く、な~のね」

「俺が勝ったら退学取り消し、冤罪を謝罪して、殴った事を不問にする、だったな」

「不問になんてしない~~のねっ!」

「ちっ」

 

さりげなく混ぜてみたが騙されなかった。やっぱり二番目に入れなきゃ駄目か。

 

さて、デッキを決めなきゃな。……アルケーン校長は『古代の機械(アンティーク・ギア)』を使う。『古代の機械』は戦闘時に相手に効果を使わせずに殴りきる脳筋デッキだ。

『バージェストマ』は罠がモンスターになる性質上相性が最悪だ。

『バスター・ブレイダー』は先攻で完封出来ればどうにかなる、か。だがどうしても魔法での処理が対処出来ない。『ブラックホール』は二枚入るしな。

 

……と、なると。

 

「さあ、デュエルする~のね! 本当な~ら即退学のとこ~ろを成績優秀者の天上(てんじょ~う)天馬(てん~ま)のたっての願いからこのデュエ~ルをしてあげる~のね!」

「ちっ、余計な事を……」

 

デッキをセット。中央へ進み、向かい合う。

 

「御託はいい。……やろうじゃねぇか」

「ニヒッ」

 

校長が気持ち悪く笑う。

 

「「 デュエル! 」」

 

 

遊城十哉 LP8000

ルドロス・アルケーン LP8000

 

先攻(せんこ~う)は~?」

「俺、かよ……!」

 

ワンキルデッキに後攻を取らせるのは、不味い。

 

「だが手札は上々! 来い、先兵!『ブンボーグ0(ゼロ)0(ゼロ)3(スリー)』!」

 

今出来るのは、猛攻を防ぎきる布陣を築く事!

 

「効果で『ブンボーグ0(ゼロ)0(ゼロ)1(ワン)』を特殊召喚だ!」

 

 

『ブンボーグ001』

 レベル1 地属性 機械族 チューナー

 攻撃力500 守備力500

 [ブンボーグ唯一のチューナー。墓地に居るとき機械族が二体以上同時に現れると蘇生される。……ただ、どうしても純ブンボーグだと墓地に送る方法が少なくて]

 

 

「そしてゼロイチを墓地に送って『トランス・ターン』だ! 『ブンボーグ002』を特殊召喚、『ブンボーグ0(ゼロ)0(ゼロ)5(ファイブ)』をサーチだ」

「むぅ、動き回る~のね」

「『機械複製術』! ゼロツー二体をデッキから特殊召喚! ゼロツーそれぞれの効果、それにチェーンして墓地のゼロイチの効果! ゼロイチを蘇生、『ブンボーグ0(ゼロ)0(ゼロ)7(セブン)』と『ブンボーグ0(ゼロ)0(ゼロ)6(シックス)』をサーチ!」

 

場が埋まったな。この一瞬の展開力がブンボーグの強さだ。

 

「ゼロツー、ゼロイチでリンク召喚! 朽ち果てし機殻より解放されし影! 『クリフォート・ゲニウス』!」

 

 

『クリフォート・ゲニウス』

 地属性 機械族 リンク

 攻撃力1800 link2(↙↘)

 [クリフォートの新規。魔法・罠とリンクモンスターの効果を受けず、リンク先にモンスターが二体同時に特殊召喚されると上級機械族モンスターをサーチ、そしてお互いの表側のカード一枚の効果を無効化していく]

 

 

「『クリフォート』な~のね?」

「出せるからな。スケールセット、『ブンボーグ005』!『ブンボーグ006』! ペンデュラム召喚! ゲニウスのリンク先に『ブンボーグ007』二体を特殊召喚だ! これによってゲニウスの効果、『ブンボーグ0(ゼロ)0(ゼロ)8(エイト)』をサーチだ!」

 

これでどうだ。攻撃力9000の『古代の機械(アンティーク・ギア)混沌巨人(・カオス・ジャイアント)』が出てきてもたったの7200ダメージしかこない。―――まぁ、800もライフが残れば充分だ。

 

「一枚伏せてターンエンドだ」

 

 

遊城十哉 LP8000 手札1枚

モンスター 『クリフォート・ゲニウス』(左EX)

      『ブンボーグ007』(左端)〔守備〕

      『ブンボーグ002』(左から2)〔守備〕

      『ブンボーグ007』(中央)〔守備〕

      『ブンボーグ003』(右から2)

      『ブンボーグ002』(右端)〔守備〕

魔法・罠  『ブンボーグ005』スケール10

      『ブンボーグ006』スケール1

       伏せ一枚

 

 

「さぁ、お前のターンだ」

 

準備万端、の筈だ。返しのターンで一気に仕留める!

 

「ふぅむ、落ちこぼれのレッド生な~のに、『ブンボーグ007』による攻撃ロックをしてくるな~んて―――小癪」

「はん、だったらどうにかしてみろよ」

「そうさせてもらう……のね! わった~しのターン、ドロー! ん~ふふふ」

 

いちいち顔が気色悪いんだよ!

 

「で~は、『ブラックホール』を発動な~のね! ま、さ、か? これで終わってしま~わない~のね!?」

「当然だ! 罠カード発動、『大革命返し』! 無効にして除外させてもらう!」

「まあそれぐらいは対策する~のね。『古代の機械(アンティーク・ギア)要塞(フォートレス)』を発動な~のね」

 

『古代の機械要塞』。アンティーク・ギアモンスターに一ターンの間強固な耐性を付与する永続魔法だ。しかも破壊されたら特殊召喚ときた。ま、もう邪魔出来ないんだけどな。

 

「さっら~にフィールドを『歯車街(ギア・タウン)』にする~のね。か、ら、の~? 『古代の機械(アンティーク・ギア)射出機(カタパルト)』! 『古代の機械要塞』によりチェーン出来ない~のね!」

 

そんな効果もある。どうせ関係無いしな。

 

「『歯車街』を破壊してデッキから『古代の機械(アンティーク・ギア)巨人(ジャイアント)―アルティメット・パウンド』を召喚条件を無視して特殊召喚な~のね!

 このカードは世界に一枚しか存在していない―――その意味を知るが良いのね!」

 

校長の高らかな宣言と共に現れる『古代の機械巨人―アルティメット・パウンド』。

その凶悪とも言える威圧感……キツいな。だが、この盤面はそう簡単には越えられないだろ?

 

 

『古代の機械巨人―アルティメット・パウンド』

 レベル8 地属性 機械族

 攻撃力3000 守備力3000

 [貫通、手札コストで連撃、破壊されてサルベージとサーチ。ただし特殊召喚は出来ないし手札事故になる。……とはいえ強い]

 

 

「更~に、『歯車街』の効果でデッキから『古代の機械(アンティーク・ギア)飛竜(ワイバーン)』を特殊召喚する~のね」

 

 

『古代の機械飛竜』

 レベル4 地属性 機械族

 攻撃力1800 守備力1200

 [出るとアンティーク・ギアをなんでもサーチ。なお、『歯車街』]

 

 

「ふ~む……ナンダカンダで、その攻撃出来~ないのが鬱陶しいのね……。『古代の機械飛竜』の効果、『古代の機械(アンティーク・ギア)(ボックス)』をサーチなのね」

 

 

『古代の機械箱』

 レベル4 地属性 機械族

 攻撃力500 守備力2000

 [サーチされたらデッキから攻撃力守備力のどちらかが500の機械族モンスターを引っ張ってくる]

 

 

「そして『古代の機械(アンティーク・ギア)素体(フレーム)』をサーチな~のね」

 

 

『古代の機械素体』

 レベル4 地属性 機械族

 攻撃力1600 守備力500

 [手札を捨てて『古代の機械巨人』関連の魔法・罠カードのサーチ、相手の効果で処理されると手札から『古代の機械巨人』、『古代の機械巨人―アルティメット・パウンド』を全力で呼び出す。後、殴るとき魔法・罠は使えなくなる]

 

 

「それでどうするんだ? そっちは一体にしか殴れないんだぜ? 校長」

「何勘違いしてる~のね? 一度殴れればそれで充分。……あな~たがそれ~を一番、よ~~く理解してる筈なのね」

 

そう、なんだよな。今校長は融合をサーチしなかった。

つまりそれは、考えられる唯一の()()()()()()()()()()()()……可能性がある。

 

「じゃあなんだ? その手札に二枚目の『ブラックホール』でも持ってんのか?」

「分か~ってて言ってる~のね。わった~しは、手札(てっふ~だ)から、『パワー・ボンド』を発動!」

「うげぇっ!?」

「手札の『古代の機械箱』『古代の機械素体』、フィールドの『古代の機械飛竜』『古代の機械巨人―アルティメット・パウンド』の四体を素材にする~のね!

 さあ、アルティメット・パウンドよ! 三体の『古代の機械』の力を、今ここに集えさせる~のね!

 レベル10! 『古代の機械混沌巨人』!」

 

 

『古代の機械混沌巨人』

 レベル10 闇属性 機械族 融合

 攻撃力4500 守備力3000

 [貫通、相手モンスター全てに連撃、魔法・罠の効果を受けない、バトルフェイズにモンスター効果の発動を封じる効果を持ち合わせる『古代の機械』の最終兵器。攻撃力と効果耐性によりネタデッキキラーと化している]

 

 

「『パワーボンド』の効果により、攻撃力は倍の、9000なの~ね!」

 

……そして、今一番重要なのは、通常召喚を()()()()()という事だ。

 

「とどめに、『古代の機械(アンティーク・ギア)猟犬(ハウンドドッグ)』を召喚する~のね」

「あ~。これは……」

 

 

『古代の機械猟犬』

 レベル3 地属性 機械族

 攻撃力1000 守備力1000

 [出たらバーン、モンスター効果で融合出来る犬。攻撃力的に『奈落の落とし穴』にかからない]

 

 

「効果でダメージなのね」

「くらうぜ……くらいたくねぇけどな」

 

遊城十哉 LP7400

 

 

「バトルなのね! 『古代の機械混沌巨人』で『クリフォート・ゲニウス』を攻撃する~のね! 『カオスフル・パウンド』!」

「ぐあぁっ!」

 

遊城十哉 LP200

 

ソリッドビジョンの風圧で吹き飛ばされそうになる。

 

「さて、もうわった~しは攻撃出来ない~のね。……しかし? 遊城十哉、あな~たに次のターンは無い~のね。……聡明なあなたなら、もう分かっている~のね?」

「―――さっさとしろよ」

「ふん、メイン2、『古代の機械猟犬』の効果な~のね。モンスター効果で融合なのね! 『古代の機械(アンティーク・ギア)魔神(・デビル)』!」

 

 

『古代の機械魔神』

 レベル8 地属性 機械族 融合

 攻撃力1000 守備力1000

 [一切の効果を受け付けない耐性、戦闘破壊でデッキからアンティーク・ギアを特殊召喚、そして―――強力なバーン効果]

 

 

「これで終わりな~のね! 『古代の機械魔神』の効果! 相手のライフに1000ポイントのダメージ! 『ハウイツゥアー・ボム』!」

 

 

遊城十哉 LP0

 

 

ルドロス・アルケーン win

 

 

負けた、か。

 

「これ~で、遊城十哉、あな~たの退学は確定な~のね」

 

「十哉……そんな……」

「…つまらなくなるわね……ふわぁ」

 

負けたなら、それはそれで仕方無い。

遠亞には悪いと思うが……『眠り姫』、てめぇと離れられて気が楽になるぜ。

しっかし、絶対呪われてるだろ、ここ。俺がここでデュエルして勝った試しがないんだが。

 

「では遊城十哉。退学の手続きをするから、校長室まで来るのね」

「へいへい」

 

 

 

――――――――

 

 

 

「……」

 

校長が窓から外を見る。俺は呼び出されたものの、何も渡してこない。せめて退学手続きの用紙ぐらいは渡して欲しい所だが。

 

「遊城十哉」

 

校長がポツリと呟く。

 

「なんだよ」

「……何でな~のね?」

「何がだ」

 

 

一瞬の沈黙。

 

 

「何で負けちゃったのね!? わった~しに勝って『校長に勝ったから仕方無い』って他の生徒たちを納得させる約束だった~のね!」

「知るか! あんたが手加減せず全力で勝ちに来たんだろうが! むしろこっちがビックリだわ直前で『勝った~せてあげる~のね』とか言っといて後攻とんじゃねぇよ!」

 

 

そう、本来ならばさっきのデュエルは八百長デュエルだ。校長が言うには―――俺の存在は無くすには少々惜しい。しかしそれでは俺の事を犯人扱いした奴の顔が立たない。

だからデュエルで決着を着ければ俺の退学を取り消しつつそいつの疑いを(晴らせないとはいえ)緩和させる予定だった……筈なんだが。

 

結果は俺の負け。

 

「仕方無い~のね! デュエルディスクが自動的に選ぶのだからそこは八百長のしようがないのね!」

「だからって何で『パワー・ボンド』使っちまうんだよ!? あれ無ければ俺が返しのターンでどうにかしたのによぉ!」

「わった~しは校長な~のね! 中途半端なデュエルはしてはいけない~のね!」

「そのアホみたいなプライドのせいで今この状況なんじゃねぇか! こっちはギリギリまでやってやったぞこの野郎!」

 

お互いに息を切らせる。

 

「はぁっ、はあっ……ちっ、とにかくこれからの事を考えようぜ。これだともう退学の取り消しは出来ないだろ? 幸い、伝手はあるからどうにか生きていけるが……」

「うぅむ、これはやらかしてしまった~のね……わった~したちは早めに真犯人を探し出す~のね。そして遊城十哉、あな~たの復学をする~のね」

「さっさとしてくれよ?」

 

校長から渡された退学届けに必要事項を記入。

 

「はぁ~。ほんと、あんた嫌いだぜ。ほらよ」

「そう言われても仕方無い~のね……。はい、受理したのね。では、この復学届けを渡しておく~のね」

「おうよ。んじゃ、色々やることあるから……じゃあな」

 

紙をもらいさっさと部屋を出る。

 

さて、まずは……電話だな。ポケットから一枚の名刺を取り出した。




―――おっとぉ? 十哉が退学してしまったぞぉ? これはあらすじを書き換えなければ……それに色々展開を考え直さなければ……。
やっべ、アクションデュエルが始まってしまう。アクションマジックを考えなければ!


と、そんな感じで次回予告。ナレーター:雪矢 雪

あらら……十哉が退学? そこまでしなくても良いと思うのだけれど――ふわぁ――まぁ、彼ならどこでも『黒光りするG』のごとく逞しく生き延びるでしょうね。
―――つまらなくなるわね。

次回、『立ち去る台風』

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