無目的な旅人達   作:ザワールド

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3話です。


第3話

「さーてと、じゃあ出発するか!」

 

「そーだな行くとするか!」

 

「やっと出掛けれるう・・・」

 

2人と1柱の女神イズノメ様

 

2日間、嵐が来たので出るに出られず

 

やっと今日出発だ。

 

「確認するけど、俺達はまず村の近辺しか知らない」

 

「漁港都市まで大体2日目で着くと村長が言ってた」

 

「中央都市ギャリシャに行こうとするとこの村からだと、

 

森林を通り過ぎなきゃ行けないから迷う可能性は十分にある」

 

「ので漁港都市に海辺に沿って向かう」

 

「途中にあるネイロン川にぶつかったら、そこを渡ってすぐ漁港都市に着けるはず」

 

「了解!」

 

「はーい!」

 

「よーし出発だ!」

 

 

 

 

ザザーーンザザーーン

 

海面が光を浴びてキラキラとして輝き、

 

さざ波がゆっくりと来ては引いて来ては引いてを繰り返していている。

 

昨日まで嵐が来ていたが、

 

村に被害はこれといって無い、強いて上げるなら村長のカツラが飛んでった位だ。

 

村の堤防は一定の間隔で石を分けて、重ねて置いてあるので津波の影響を減らしている。

 

何より、魚が勝手に石と石の間に卵を産んできて来てくれるので

 

自給自足には事欠かさない。

 

流石に村長のカツラが海に流された時は諦めてもらうしか無いのだが。

 

それの影響もあり、漁港にはなれないという欠点がある村だ。

 

 

「おーいヒイロ結構歩いたな〜」

 

「そうだな」

 

朝から村から出たので、陽が登ってきている快晴だ

 

太陽がほぼ真上に差し掛かっている。

 

 

「ね〜ちょっと休憩しようよ〜」

 

 

「・・・」

 

「ね〜ってば」

 

「・・・・・・」

 

「ねえ〜ってばあ〜!」

 

「だ〜分かったって、何処でお昼にするか考えてんの」

 

「大体イズノメ様って腹減るの?

 

てか神石(しんせき)居るだけで歩いてもないのに疲れたの?」

 

神石にずっと入ってた、イズノメ様だ。

 

衣食住で足りないのは食だと思うが、さりとて、いつも食べてるようには見えないし、

 

あの中に食べ物があるとは到底考えられない。

 

「意外と疲れるんだよ〜!寝たりゴロゴロしたり外の景色見たりして」

 

「ヒイロその石投げちゃえ!」

 

「そうっすっか!」

 

「えええええ!ダメダメ〜!」

 

 

軽く昼食を取り、暗くなる前にイノシシを狩りなんだかんだで

 

夜になってしまった。

 

イズノメ様は食べる事は無いので、二人分なら丁度いい。

 

その夜はテントを張り2人と1柱が寝静まった。

 

あくる次の日、何も問題なくネイロン川に差し掛かり、

 

そこを越えて漁港都市エーゲデンが見えてきた。

 

「やっと見えて来たな」

 

「ああ、イズノメ様見えてきたよ〜」

 

「ね〜見えてきたね〜」

 

「とは言っても身体洗いてえ」

 

「同感〜川で一応洗ったが軽くだもんな」

 

「よーし!ちょっとスピード上げてくぜ!」

 

「「オー!」」




とりあえず出来ました。

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