女神イズノメ様だよ〜!
謎の球体からモヤがかかったように何か出てきた!
「うわぁー出たよ!」
「マジかよ幽霊か信じてなかったけど居たんだ!呪わないでくれ!」
ヒイロもガゼルもあまりの事にビックリだ。
ビックリもそうだがいきなりな展開で脳が付いてこずに二人とも震えてビクビクしている。
「ね、ねえ…ちょっと聞いてよ」
「無理無理・・・」
「聞けえええええええええっての!」
耳元で大音量のキンキン声がこだまする・・・
「分かりましたから食べないで呪わないで」
「食べる気もなければ呪う気もないよ、ましてや幽霊でもない」
「そうなんだ」
ゆっくりと見ていくと足はある綺麗な足だ。
ドレスを着ているのか?後ほど白のワンピースと分かる。
顔は端正に整っていて人間とは思えない美しさで、
目はエメラルドグリーンの淡い色、髪は黒なのに輝いてるようにも見える。
腰まで届く髪の長さだ。
「私はイズノメ様で神である」
・・・
「神ってあの神?超常の存在」
「そうそう、その神様だよ」
「・・・へええ、驚くな」
「ヒイロ大丈夫か?ホントな訳ないだろ」
「まだ信じてないんだね〜・・・なら周りを見てご覧」
ガゼルも俺もキョロキョロと周りを見たが、真っ暗だ。
さっきまで、星空が見えていたはず、
しかもいくら寝静まる時間とは言え、外は寒い、
焚き火をしていたはずだ、それが
いきなり火が消えるてことは無いはず、しかもやけに静まり返ってると思ったら
俺とガゼル以外には人が見えない。
「ちょっと神威を使わしてもらったよ、君たちでいう超常現象とも言うけど」
「なるほどね」
いくらか冷静になってきた。
「私の亜空間に招待です♪」
「流石に驚く事が多くて、なんでもいいよってなってきた自分に驚いてる」
「俺もなんか慣れてきた感じだヒイロ」
「そっかもうちょっと驚いて欲しかったけど・・・
それでね、久しぶりに出れたから頼みがあるんだ」
「?」
「ここは何処だか分からないけど外の世界って言うの見てみたいの」
「外の世界って」
なんとなくだが分かってきた。
「仮に出たとしても支度金や食費等が無いから、出掛けられないよ」
「無一文で出るなんて野垂れ死にしちゃうよ」
「大丈夫♪そこは私がなんとかするから、それと・・・」
「私の寝床をあんなに削ろうとして謝ろうとか責任取ろうか考えもしないのかな?」
「・・・すいませんでした、一緒に外の世界に行くことにします」
翌朝
村長宅
「ヒイロにガゼルよ、お前達のおかげでお金を稼げた、
ホントはお前達の功績じゃきに半分は渡したいが、
この村も知っての通り貧しいのだ、だから5万ゼニーを渡しておく、
そして村の外に出るのじゃ、お前達はまだ若い、外に出て村に貢献出来るものや
知らない知識や体験をしてきてもらいたい」
「分かりました村長!」
「村に貢献出来るよう頑張って行ってきます」
「よーしいざ旅に出るよ!」
「・・・はて?何故か女性の声が聞こえたような気のせいか」
「村長!昨日久しぶりに騒いだから疲れが出たんですよ!」
「そうですそうです!今日はゆっくりしてください!」
今まで作った干し魚や干し肉、海で取った海ジオや水を持って出掛ける準備に掛かる。
女神イズノメ様と言うと
「寝床持ってかれちゃったから困るけどしょうがない、代用ベッド出すね」
チマーっとした。手のひらサイズの滑らかな石
それを皮袋にいれる。
目指すは漁港都市エーゲデンだ。
と思ったら空模様が怪しい
とりあえず準備をして長旅になるので丁度いい休みなのかも。
「えええええ!まだ出掛けられないの!ヤダヤダ!行こうよ!なんでなの行こうよ!」
1人だけギャンギャン騒いでたのは、・・・言うまでもないだろう。
流れでやってます。