無目的な旅人達   作:ザワールド

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駄文です。適当です。起承転結あるかも疑問です。それでも良ければどうぞ。


彼等と1柱の無目的な物語り

オドミオン岬

 

ここらでは魚が捕れる小さな漁村。

 

灯台があり船の道標となっているが、航路になっている為、船が来ても他へ移動してしまう。

 

「お・・・いヒ・・・〜」

 

「おーいヒイロ〜」

 

「んあ・・・ふあ〜あ、あれいつの間にか寝てたのか」

 

 

さざ波の音でウトウトしていた、気持ちが良かったのに

 

俺ことヒイロは漁師の中で1番魚を釣れている、とっても偉い

 

「ヒイロんなエサすら付いてないんじゃ何も食いつかないよ」

 

・・・・・・確かに釣りをしに来たのにエサ忘れたままで釣り糸流したままだ。

 

「忘れてただけだよ!ガゼルはなんか俺に用?」

 

このガゼルは人のことよく見てる奴で、一々何か言ってくる。

 

マメなタイプなんだろうな・・・ほっといてもらいたいが、

 

頭はボサボサだし、かく言う俺もボサボサ、

 

髪の色は俺が黒で、ガゼルは薄い金色、

 

体格はどっちもどっち中肉中背で痩せすぎでもなく太ってるわけでもない。

 

身長も前まで俺の方がほんのちょっと負けてたが、今は俺の方が上だ。

 

「ヒイロ・・・見栄張るのやめようよ僕は175でヒイロは173だよ」

 

「なんで俺がナレーションしてるのに普通にセリフ出しちゃうんだよ〜!」

 

俺は釣り竿を再度海に釣り糸を流す

 

 

「でねヒイロは今暇だと思ってるから一緒に来てよ」

 

「・・・当たってるがミョーに納得いかない・・・しスルーされてる」

 

「ごめんごめん、それでさ最近地震が多かったじゃんほとんど小規模だったけど」

 

「ああ、そう言えば津波もそんなに酷くなかった」

 

ここの岬では過去に何度か大津波が来ていたと言われている。

 

地震が多いせいか昔はよくあったらしいのだけど、祖先様が色々知恵を出し合い

 

津波が来ても良いように堤防を作ったのである。

 

かく言う俺達も1日に1回は祖先様と同じように海に潜ってはやっていた。

 

「それでね地震の影響か地面に見慣れないものが見えたんだ」

 

「・・・」

 

「いつもの狩りをしに出かけたらちょっと出っ張っている妙な物が」

 

「説明聞いても見ないとよくわからね〜その場所に行くんだな?」

 

「そそ、話が分かって助かる〜」

 

そこで釣りをやめてその場所に向かうのだった

 

 

何だこれ?

 

現場に着いて妙な物を二人で、えっちらおっちらと地中から出したが。

 

人造物のような、そうでも無いような、叩いても削ろうとしても歯が立たない・・・

 

球体の物体。

 

「ガゼルこれなんだよ!」

 

「分からないよ〜って何か書いてある」

 

「お〜どれどれ?」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

「読めねえし!」

 

小さな漁村とは言えとりあえずは自分達の言語は分かる。

 

分かるが…

 

「これは古代文字ってやつ?」

 

「さあ、知らない文字だから、村長に聞けば何か分かるかもね」

 

「うっし!これ持って行こう」

 

 

 

 

狩り場から少しばかり、下に進むと漁村が見えてくる

 

村長宅

 

「うーん・・・」

 

「村長何か分かりますか?」

 

「他の国の言葉かもしれん」

 

「他の?」

 

俺とガゼルは注意深く文字を見る

 

「そうじゃ、四文字入っているのじゃがイズ〇〇位しか分からぬ」

 

「〇〇って何だろう」

 

「何せそこだけ削れておるからの〜

 

しかしお前さんがた二人で削ろうとしても手に負えないのに付いてるとはな」

 

「・・・」

 

「・・・」

 

謎の球体は眩いばかりの光を放っている

 

「まあ分からなくても、こういうのが好きなコレクターが居るはずだから、

 

行商人が来たら聞いてみるかの」

 

「・・・」

 

「・・・」

 

 

ヒイロ自宅

 

「おいガゼルさっきのどう思う」

 

「あ〜ちょっと変な気がしてきてる」

 

「俺も確かに二人で削ってたけどさ1時間以上は同じ所削ってたもんな、それでキズが無い」

 

「そそ、と言ってもこれ以上分からないしな」

 

「そうだよなー」

 

「ま、こうしててもしょうがないし、帰って寝るよ」

 

「おう、じゃあまた明日な」

 

「また明日な〜」

 

 

 

次の日から漁に出たり河川に行き何かいるか見てきたり狩りに行ったりで。

 

毎日平凡に暮らした。

 

球体の物体は商人が来て物色してから、また後日来るということで、日にちが経った。

 

幾日が経ったある日。

 

「この物体が二十万ゼニーで買い取ってくれるって!」

 

都会の者が聞いたらそのぐらいか、と思う値段だが

 

ここは都市から離れているし、物価も安い、月に1万稼げれば凄いと言ったところだ。

 

俺達は揃って村長宅に行き、様子を見に行った。

 

村長宅

 

話し声は分からないが、弾んでいるのは分かるので良い方向で話が進んでいると思う。

 

村長、商人、コレクターとその付き人らしい人だ。

 

「ガゼル結局何なのか分からなかったな」

 

「そだな〜」

 

その夜に村上げてのお祝いとし、コレクターと商人を交えてお祭りが行われた。

 

魚料理や狩りでとった肉料理など色々並ばれてお酒も振る舞われた。

 

「ヒイロとガゼルよ良いものを拾ってくれた。おかげで村も良くなるだろう」

 

村長が気分良くなっているので調子を合わし夜が老けようとしていた。

 

・・・・・・・・・

 

皆が寝静まった時に俺とガゼルは球体の物体の前に座り

 

「今日で見納めか」

 

明日の午後には謎の物体が見れなくなる。

 

「まあいいんじゃねえの何が起こる訳でも無かったわけだしさ」

 

「ま、そうだな〜」

 

冗談で

 

「ほらあんたも飲みな、イズ呑め」

 

と名前が彫られている所にお酒を置くと・・・

 

ボワワワーン!

 

「はーい呼ばれて出てきたイズノメ様だよ!」

 

 




せっかく作ったキャラなので、とことん使ってみようとしてみました。
不定期更新です。

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