幻想郷 紅魔館付近 霧の湖----
3部DIO「ムゥ‥」
(本来なら我が『世界』で早々に方をつけられるが‥ここで時を止めたらあのメイドに気付かれるかもしれん。 ‥あの時の承太郎の用に‥。)
チルノ「なにうなってんの?イマサラこうかいしたっておそいんだから!!」
雪符〔ダイヤモンドブリザード〕
次々と弾幕がDIOに襲い掛かる、が、DIOも吸血鬼。
凄まじい動体視力でこれを回避している。最も、当たっても死にはしないが。
3部DIO「チィィ‥無駄な事をッ!」
(この氷‥恐らくは奴の能力、ペットショップと同類の能力か。 となると面倒だな、奴の頭の悪さに漬け込んで見るか?)
チルノ「ああもう!うごくなぁ〜!」プンスカ
3部DIO「フ、フフフ‥」
チルノ「なに笑ってんのよ!」
ディオ「いや、何‥すぐにこの戦いを終わらせてやろうと思っただけだ。 気にするんじゃあない」
チルノ「なんだと〜!」
ディオ「クックック‥そう言えばお前は最強だとか言ってたなァ? ならばさぞ接近戦も強いんだろう?」
チルノ「モチロンよ!なんたってアタイ、サイキョーだからね」
(・へ・)
ディオ「ならば、かかって来るがいい‥真に最強足るは‥」
チルノ「い、いいわよ!なんたってアタイはサイキョーの‥」
ディオ「このディオだッ!」
チルノ「チルノだからね!」
チルノとディオはほぼ同時に動き出した。
しかし吸血鬼と妖精、基本的なスペックの差があったッ!
DIOは元人間といえど車に腕を突き刺して投げたり、腕を振り回すだけで人の体が千切れたり、タンクローリーやロードローラーを持って跳躍の後叩きつけたり‥純粋な吸血鬼と同じよなうなパワーを持っている。
一方チルノは日頃の弾幕ごっこのお陰か、動体視力はそこそこだが‥所詮は妖精、スペックの差は埋められない。
チルノは、空を飛んで弾幕を打ち続ければDIOがスタンドを使わない限り勝てたのだ。
だが、DIOに乗せられたチルノはあまつさえDIOの十八番である格闘戦へと切り替えてしまった‥勝敗はこの時点で火を見るよりも明らかであったッ!
チルノ「てやぁぁぁぁ!」
ディオ「フッフッフ‥なんだァ?その眠っちまいそうな鈍い動きはァァッ!!」ガシィ
チルノ「ひゃっ!ちょっと!キュウに掴まないでよ!‥て、なによこれぇぇ」
ディオ「UREYYYYYYYYY! 絞り取ってやる!貴様の生命をッ!!」ズキュン ズキュン
チルノ「うゎ‥チカラぬける‥」パタッ
ディオ「‥‥フンッ! 貧弱貧弱ゥ!!」
チルノはフラフラと力なく地面に倒れ込んだ。
DIO「‥本来ならば、気化冷凍法で粉々にしても良いのだが、今回だけは見逃してやるぞ そして‥まただ」
影DIO「今…また…何者かに見られている感覚を味わった…ぞ…」スゥー
(フム、気配からして‥女、そしてこの視線‥相手が敵か見定めている、こんな場所で女、そして見定めるような視線なら『十六夜咲夜』か?まさか主人自ら外出はしないだろうしな)
影DIO「十六夜 咲夜! 貴様! 見ているなッ!」ビシィィ!
咲夜「!!」
to be continued …