GOD EATER 2 RAGE BURST ~For fellows~   作:ゼロ・シン

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理由

小さい頃の私は泣いていた。ただひたすらに。お母さん、お母さんと叫んでいた。

目の前に横たわっているお母さんは返事をしてくれなかった。

 

 

2068年。私が十歳の時の出来事だった。私たちの集落はアラガミに発見された。

突然だった。テントの外で誰かがアラガミだ、アラガミが来たぞと叫ぶのとほぼ同時。

その声は絶叫へと変化した。人々の泣き叫ぶ声。怒号。私は何が起きたのかわからなかったけど、

いろんなとこから鉄のにおいがしたことは鮮明に覚えている。

なにより―――

私はその襲撃で、唯一の肉親であったお母さんを亡くした。一瞬、何かの鳴き声がしたと思うと、

私はお母さんに突き飛ばされていた。お母さん、どうしたの?そう思って振り返ろうとした。

お母さんは言った。「振り向かないで。走りなさい」と。私はわけがわからなかった。

周りにはアラガミがいっぱい。亡くなっている人もいる。どこに走ればいいの?

そう思ったとき、目の前に白いアラガミが現れた。私は死を覚悟した。

そのアラガミが私にとびかかろうとした瞬間だった。一筋の光が私の視界を横切った。

その光の来た方向から数人の人が私に駆け寄ってきた。

「大丈夫か?」そう声がかけられた。

それが、私がゴッドイーターを知った瞬間だった。

お母さんが残っている。そう伝えるとその人たちは私が来た方向に走っていった。

私もその人たちについていった。私がその人たちに追いつくと、彼らは倒れている人

のそばにいた。手を合わせている。私はその人に見覚えがあった。

―――お母さんだった。

私は駆け寄った。

声をかけた。

何度も呼びかけた。

……反応はなかった。

「この方が君のお母さんだったのか。残念だが…」

ゴッドイーターの一人が言った。

信じたくなかった。小さいころからずっと育ててくれたお母さんが目の前で倒れている。

血を流して、おなかに穴が開いて。

ああそうか、これはきっと悪い夢。私はそう思ってお母さんに話しかけ続けた。

お母さん起きて。もうすぐお昼の時間だよ。寝坊しちゃうよって。

お母さんは返事をしない。

無視しないでよ。起きて。お母さんの分のお昼も食べちゃうよ?

それでも返事をしてくれない。

ねえお願いだよ…返事して…!

「君…お母さんは…」

分かっている。お母さんは死んじゃってる。

それでも最後に話がしたかった。さよならも言わずに逝っちゃうなんて。

「ひどいよ…お母さん…。お別れくらい…させてよ…」

涙が止まらなかった。泣いても仕方ないのに。

お母さんの手を握ってみた。まだ温かかった。

私はその時に思った。アラガミが憎い。アラガミさえいなければ。

大きくなったら、その時には、私はゴッドイーターになってアラガミを倒すんだ。

そう決心した瞬間だった。




初めまして。ゼロ・シンです。今回はこの、GOD EATER 2 RAGE BURST ~For fellows~をご覧下さり、誠にありがとうございます。友人に勧められて書き始めたこの小説ですが、書き始まてみると意外にはまってしまいました。語彙力がないため無理やりなところやおかしいところが多々存在していますが温かい目で見過ごしてやってくださいwリアルが忙しいため、投稿ペースは遅めになってしまうと予測されますがおそらく失踪はしないので気長にお待ちいただけると幸いです。
自分はオープンワールドで、BGMがかっこいい、キャラの自由度が高いゲームがしたかったのですが、それを探しているときにこのGODEATERに出会いました。
プレイしてみるとキャラはかっこいい、かわいいしBGMもすばらしく、これほど完璧なゲームはほかにない!!と完全に惚れましたwキャラクターを作りこんでいると愛着が湧いてしまい、このキャラで何か作りたい!と思ったときに友人からこのサイトを教えてもらいました。細かい設定なども考えているうちにさらに愛着が湧いてきてしまい、少し冷め気味だったGODEATERにも再び熱が入りました。一つ一つの長さが極端に変わってしまうこともあります。あれ?今回短くない?とおもったそこのあなた。きっと次回は長くなっているはずですw
PS著者名のゼロ・シンは、著者の男性主人公の名前です

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