いつか静かなこの海で ~1人のイレギュラーの物語~ 作:そーりゅー
スランプだったんです。
何でもするので許してください(何かをするとは言ってない
第六話 演習前編っぽい!
----1955年4月20日 AM10:30 相模湾/海軍演習海域----
天気は快晴。風も吹かない相模湾。天気が良ければここから富士山も見え、出撃していく
艦娘たちのちょっとした休息にもなっている。今日も富士山の姿を確認することができるが、
そんなことをしている暇ではない。
なぜかって?
それは…キスカ島泊地艦隊が遅刻しているから()
遅刻した理由としては、ミシガンといなづまの演習弾の作成に手間取り、
時間がかかってしまったのだ。
そして、この男は…
「…ふっふっふ蒼海め、この演習で確実に叩き潰してやる…(´艸`*)」
こんな、ご様子の伊井波司令である(´・ω・`)
この時、伊井波司令は知らなかった…横須賀鎮守府も切り札を持っていることに…
その伊井波司令の切り札の当の本人、ミシガンは…
演習海域深度80に居た。
水上艦隊とはいなづまを通し、通信回線を保っており、
対空目標などはいなづまの情報を提供してもらっている。
「…ソナーの反応だと…ここから30㎞先と50㎞先に艦隊があるわね…」
ミシガンは自身のソナーで艦隊を2つ探知していた。
そして、衝撃な事態が起きることとなる。
『…!?、30㎞先の艦隊、撃破されました!いなづまが一瞬、航空機を探知した模様。現在、解析中です!』
え?撃破された?
ミシガンは驚愕していた。それもそのはず、この世界の航空機ならレーダーに
映るはずなのだ。
なのに今回は一瞬しか映らなかった。それがミシガンにとって一番の疑問だった。
これがミシガンにとって色々な意味で悲劇を生むことになるとは1人の空母艦娘を除いて
知る由は無かったのである…
「副長、攻撃を実施するわよ。今ならもう1つの艦隊を叩けるわ。」
とりあえず私は攻撃を実施することにした。今ならもう1つの艦隊を叩けるからね。
(´艸`*)
「Mk.45VLS、37番から48番開放!目標、トラックナンバー2000から2011!トマホーク攻撃はじめ!」
そして、ミシガンが背負っている艤装のVLSが開き、12発のトマホークが放たれた…。
トマホークは順調に飛行し…艦隊を撃破すると思われていた…
しかし、予想外の事態によって
"トマホーク"が撃破されることとなる。
『!?、トマホーク全弾迎撃されました!詳細は不明!現在、情報を収集中!』
「何ですって!?」
トマホークが全弾迎撃された、この事態をミシガンは受け入ることが出来なかった。
それもそうだ、普通ならばこの世界の艦娘が750㎞/hで飛行するトマホークを迎撃するなど、
神業でしか無いからだ。
しかしミシガンは諦めなかった。こんな所で諦めたら米原潜の名が廃るという覚悟から…
『それで…どうします?現在、照準を当てている艦隊は750㎞/hを誇るトマホークを迎撃する力があるんですよ?』
「750㎞/hは誇れないんじゃ…でも、その点なら大丈夫。物量攻撃で行くから。」
『物量攻撃って…何だが旧ソ連みたいな感じですけど…。」
それしかないでしょ、とミシガンが副長に答えると、第二次攻撃の準備を開始した。
「今度は艦娘一人につき3発で行くよ!VLS49番から84番開放!目標、トラックナンバー2000から2011!トマホーク、攻撃はじめ!今度は見つからないように
スキミング飛行させなさい!」
『Aye ma'am!』
ミシガンは目標にしている艦隊…横須賀鎮守府艦隊に対し、計36発のトマホークを〝恐らくばれないであろう〟経路で
発射した。
しかし…それもまた一人の空母艦娘によって撃破されることとなる…。
『…第二次攻撃全弾迎撃されました…未だに詳細は不明ですが…米海軍識別番号を
水上レーダーが探知。』
え?識別番号を探知?
ミシガンは第二次攻撃が迎撃されたことよりも米海軍識別番号…
俗にいうIFFを探知したことに驚いていた。
「それで…識別番号は誰なの…?」
ミシガンは艦娘だと確信していた。ここまで来ると、船で現れたほうが逆におかしいのだ。
『識別番号…米海軍原子力空母…CVN-80 エンタープライズです!』
「……は?エンタープライズ?」
その結果を聞いたミシガンは驚き、困惑した。
そして…演習は思いもよらない方向へと進んでいくこととなる…
<次回予告なのです!>
海軍鎮守府特別大演習にてエンタープライズを探知したミシガン。
またミシガンに迫る一発の矢。
そして演習は一つの鎮守府によって思わぬ方向へと進んでいくこととなる。
次回!「第七話 演習後編っぽい!」
次回はもう少し早く投稿するっぽい(´・ω・`)