『君の名は。その後・続編(二次小説)』~奇跡をもう一度~「絶対に瀧君を助ける!」そこに現れたのは、、、   作:えー・あーる夢見

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第十三章(最終話)
第13話


 、、、瀧が、震える手で、手紙を見直している。

 

 「まさか、、こんな奇跡が、もう一度、起こるなんて、、。」

 

 「私に、時間を超える奇跡が起こったんじゃなくて、、りん君が、起こしてくれたんやね、、。」

 

 「自分の人生を、ストップさせてまで、俺を救ってくれた、、。」

 瀧は、少しの間、一点を見つめていた。

 

 三葉は、片手で、口を覆った。

 

 「瀧君を失って、一人で子供を育てて生きていく私なんて、、考えられんよ。

 

 どれほど、涙をこらえたの? どれほど頑張ったの。 何度、心が折れそうになったの?、、

 

 今の私には、、とても、、、」

 

 瀧が、三葉の隣に座って、肩に手をまわす。

 

 「別の時間で頑張って来た三葉も、今、ここにいる三葉も、同じ三葉だよ。

 守るべき存在があるから、頑張れるんだ。

 

 三葉を見ていたから、三葉が母親だったから、俺を、命をかけて助けたい、、と思う、強い子に育ってくれたんじゃないかな、、?」

 

 瀧の言葉に、落ち着いた三葉。

 

 「、、どんな子やったんやろ? その時の『りん君』に、会いたかったわ、、」

 

 「会えるさ、これから。

 今度は俺にもね。」

 

赤ちゃんを見つめる2人に、三葉の父の言葉が浮かんだ、、。

 

 ~真っ直ぐに、凜とした道を、歩む男になるに、違いない~

 

 三葉が、涙を拭ってから、赤ちゃんの、小さな手に、自分の人差し指を握らせた。

 瀧が、その2人の手を包み込む様に、優しく握った。

 

 見つめ合って、微笑む瀧と三葉。 

 

 、、手を握る3人。そして、その赤ちゃんの姿だけが、画面いっぱいに映し出されていく。、、

 

 そこへ、瀧と三葉の声だけが響く。

 

 「ありがとう、、君の名前は、、、」

 

 (赤ちゃんの顔だけが、アップになり、、)

 

 『凜(りん)!!』

 

、、、暗転する。

 

 ※本編の映画のラストと同じ様に、「2人の間、、」

から始まる『なんでもないや』が流れます。

 

 

 

 

 エンドロールが流れる横に、その後の、瀧と三葉と凜の、思い出の写真が映し出される、、。

 

 赤ちゃんの凜に、てんてこ舞いな、三葉の様子。

 

 泣いたり笑ったり、百面相みたいな赤ちゃんの凜。

 

 公園で、凜と遊ぶ瀧。

 

 瀧と、頰を寄せ合って笑う凜。

 

 初見さんに、化石を見せてもらって、

 興味津々の凜。

 

 幼稚園の入園式、、、

 

 ほのぼのと、温かい風景。

 

 そして、最後の最後には、、、

 

 こぼれる程の、幸せな笑顔を浮かべた凜と、そのすぐ後ろで、凜の肩に手を掛ける瀧。

 隣にいる三葉の腕には、、

 

 柔らかな真っ白い、おくるみに包まれた、女の子の赤ちゃんが、抱かれていた。、、

 

 その写真で、ストップします。

 

 それは、あの時の、凜の最後の願い、、未来への希望が叶った一枚なのでした、、、。

 

    ~完~

 

 

 

  《 お礼と後書き 》 

 

 

 ありがとうございました。

 

 とにかく、ありがとうございました。

 

 ここまで読んで頂いて、ただ、ただ、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 初めての小説作成。

 

 普段は、全くの素人で、一般主婦の私には、小説を書くノウハウや、知識もなく、とにかく頭の中に降りて来る言葉を連ねて行く事しか出来ませんでした。

 

 その為に、読み手の皆様には、読みづらさはもちろん、稚拙な表現や、あり得ない展開、、。

 

 何より『君の名は。』を愛するファンの方々に、

 

 「こんな事、瀧君は、やらない。」

 

 「三葉は、こんな事は言わない。」

 

、、等々、読みながら、不快に感じられる点も数多く。

 更には、BGMや場面の解説も、煩わしく感じた方も、おられた事と思います。

 

 原作者の、新海誠 監督を始め、皆様、申し訳ございませんでした。

 

 しかしながら、もしも、この作品を通して、家族、パートナー、子供たち、友人、、ペットや、大切な物、

 全てを含め、自分の周りに存在する、宝物への愛しさ、貴重さを、改めて感じて頂ける事がありましたら、幸いでございます。

 

 余談になりますが、、

 

 ラストの、凜からの手紙を読みながら映し出されていく回想シーンでは、

 

 、高校生や、20代の青年の凜の姿は、やはり、父親である瀧によく似た優しい感じのイケメンで、

 母親として、たくましく生きる三葉も、可愛らしさはそのままの、ピュアで素敵なお母さん、、、そんなイメージを思い浮かべながら書いていました。

 

 ストーリーの都合上、あえて、その場には、具体的な説明は書きませんでした。

 

 読み終わって

 「あー、そうだったのか、、」

 

 と言う気持ちで、

 「瀧君によく似た凜」

 を、思い返して見て頂けましたら嬉しいです。

 

 最後に、私の様な人間にも、自作の二次小説を、沢山の人達に読んで頂ける、、この、素晴らしい、夢のある投稿サイトを作って下さいました、

 

 『小説投稿サイト ハーメルン 』様に、

 

 大きな感謝の気持ちを込めて、、

 

 ありがとうございました。

 

 

         平成29年 4月

        えー・あーる夢見

 

 

 

 

 


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