ハイスクールD×D~超越者と負完全~   作:式龍

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第9箱志貴の妹 火恋

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志貴はイッセーを見て違和感を感じていた。実は禊がイッセーを尾行して帰ってきた次の日つまり昨日から感じていた。異常(アブノーマル)でも過負荷(マイナス)とも違う感じがした。これを感じたのはオカルト研究部と生徒会の役員だけだ。禊が黒いカラスのような翼を持っていたと聞いた。堕天使という存在らしい。人外とも人間とも違う存在。

志貴にとってはそこまで関係ない。いかなる種族であっても風紀を乱すなら一切の容赦はせず粛清する。それが彼のポリシー。故に駒王学園の生徒である兵藤一誠に害をなすなら風紀委員長として彼は迷いなく動く。

 

「堕天使がいるってことは勿論天使がいるってことだな!自分以外の種族と言うのも興味深い!少し調べてみるか」

 

一人言のように志貴が言って立ち上がった。彼はとあるところに行くために『瞬間移動するスキル』を使って行った。

 

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志貴が行った場所は書物が一杯ある部屋だった。ここには志貴の友人がいる。本が好きで一日中本を読んでいる人物。

 

火恋(かれん)

 

人物名を言うと一人の少女が歩いてきた。どうやら書物の整理をしていたみたいだ。彼女の名前は神上火恋(かみじょうかれん)。志貴の義理の妹だ。義理と言うのには理由がある。火恋は捨て子であったが拾われた。その拾った人物は志貴な訳だが。火恋はそれを知ってはいるが特に気にしていない。

 

「志貴、久し振りだね。どうしたの?」

 

「ちょっと調べたいことがあってな」

 

「いいよ」

 

ここにある書物はすべて火恋が作り出した物だ。正確に言えば火恋の能力(スキル)で作り出している。『全てを記憶せし書物達(パーフェクトルールブック)』と言う異常(アブノーマル)。全世界の起こった出来事や誰かが考えた物、小説や漫画まで記憶した本が現れる。火恋が住んでいる場所は亜空間になっていて、火恋の許可なく入ることはできないが例外として志貴となじみは普通にこれる。この部屋の大きさは不明と言うか大きくなり続けている。全世界の記憶が集まる場所なら当たり前だが。

火恋は幾つか能力(スキル)を持っている。『好きな場所へ行き来できるスキル』『本棚を作るスキル』などなどである。

志貴は人間以外の種族全般の知識、歴史などを見続けた。

 

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2、3日で全て読み終わった。学校に行きながらこれだから凄い。彼は全て理解して火恋にありがとうとだけ告げて戻ってきた。志貴は駒王町にいる堕天使の計画まで見てきた。

そして堕天使を粛清する時間が始まろうとしていた。


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