ハイスクールD×D~超越者と負完全~   作:式龍

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第8箱超越者と悪魔のはじめての接触

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志貴がオカルト研究部の部室に入ってきて禊を連れて行こうとするとリアスが志貴に話しかけてきた。

 

「貴方は確か風紀委員長の神上志貴君よね?」

 

「そうだが···君は確かリアス三年生。禊に何か用でもあったか?」

 

敬語は一切使う様子など見せずにリアスに確認するように聞いた。リアスは

 

「ちょっと聞きたいことがあったの」

 

「そうか!それはもう終わったか?」

 

「ええ」

 

リアスは頷きながら答えるとそうかと言って禊をつれていこうとした。リアスはとある疑問をぶつけた。

 

「なにも聞かないのね」

 

「聞いて欲しかったのか?」

 

「別にそういった意味ではないわ」

 

志貴は振り返りリアスに質問をした。リアスの答えを聞くと少し笑って言った。

 

「聞かなかったのはただ単に興味がなかったからだが···それでは不服かな?」

 

「···分かった」

 

リアスは渋々答えると志貴は何故だか満足そうにしていた。そして隣にいる禊に

 

「さて禊!お前にはやってもらう仕事があるからな!」

 

『えぇ!?』『面倒臭いなぁ』『あ』『ジャンプ買ったあとでいい?』

 

「仕方ない!すぐ買ってこい!」

 

そう言って二人はオカルト研究部の部室から離れていった。

 

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「部長、彼らは何なんでしょうか?」

 

木場が志貴たちが出ていったあとに言った。何なのかそれはリアスの眷属たち全員が思ったことだ。

 

「分からないわ!でも···風紀委員長の神上志貴には敵わないと感じたわ」

 

リアスは本能的に感じた。自分よりも上だと。逆に球磨川禊にたいしては

 

「球磨川禊君の方は弱いだけど恐怖を感じたわ」

 

過負荷(マイナス)の影響で全員がそう感じた。志貴はその存在そのものの影響を与えた。真逆とも言える二人が並ぶことにリアス達は不思議だった。

 

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志貴は久し振りに特訓をしていた。自分の能力(スキル)の強化をしていたのだ。彼の訓練の量は半端じゃない。丸々1日どころか一週間特訓することだってある。別にそこまでしなくても十分志貴は強いが未だになじみには勝ってない。

 

「取り敢えずここまでにするか!」

 

そう言って自分の分身を消した。彼は『分身を作るスキル』と『分身に意識を持たせるスキル』、『分身が実態になるスキル』を使い自分の分身と特訓していたのだ。

 

「····なんじゃありゃ」

 

「···想像を遥かに越えていますね。私達がやったら死にますよ」

 

飛沫と蛾々丸は帰ってくると志貴が特訓していたので見せてもらったら驚愕をしていた。もうすでに人間の域を越えている彼からすれば普通(ノーマル)なのだ。

 

『飛沫ちゃんと蛾々丸ちゃん見てたの?』

 

「ええ···何ですかあれは?」

 

『何って』『志貴ちゃんだけど』『志貴ちゃんにとっては普通』『僕じゃあついていけない』『また勝てなかった』

 

蛾々丸の質問にたいして禊はいつもの調子でいっていた。そして二人は何故彼が『超越者』と呼ばれるかが分かった。人間には不可能なことを平気でやってしまうからだと


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