第34話イッセーのアルバム
1
オカルト研究部の部室である旧校舎を清掃しているため、イッセーの家がオカルト研究部の部員達の面々が集まっていた。旧校舎は定期的に使い魔に掃除させているらしい。志貴は手伝おうと言ったがさすがに悪いといってリアスが断った。禊はジャンプを買って帰ると言って別行動になり、飛沫達は見回りをしているらしい。飛沫と蛾々丸は志貴の下についているが従わず、禊の指示には従っている。
ピンポーンとなるとしばらくするとイッセーの母親らしい人がでてきた。
「一誠君の友達の神上志貴です。これはつまらないものですがどうぞ!」
「え?神上君ってもしかして風紀委員長の!?」
「はい!」
「イッセーがいつも迷惑をかけています!」
志貴はイッセーの母にクッキーを渡すと驚いてイッセーの母は深くお辞儀をした。志貴はアレのことかと思い苦笑いをした。
「ささ、入ってください!」
そう言われ入っていくとイッセーの部屋に案内された。志貴はありがとうございますとお礼をいった。志貴がイッセーの部屋に入ると驚きの光景が目に入った。
2
イッセーが木場に押さえられて、リアスとアーシアがアルバムらしい物にみいっていた。しかも
「小さいイッセー、小さいイッセー、小さいイッセー···」
「小さいイッセーさん、小さいイッセーさん、小さいイッセーさん····」
二人とも呪文のように呟いていた。これに対しては志貴はトラウマがある。志貴が小さいときに一緒に住んでいた姉のような存在の人がこう言った感じだったからだ。危うく志貴は乱神モードになりかけた。
「怖っ!?」
若干引きながら言った。志貴はイッセー部屋に入った。
「小猫。クッキーだ!たべ「食べます」るか」
「そ、そうか」
志貴が言い切る前に小猫は答えた。クッキーは二箱持ってきていて、もう一箱はここで出す予定だったのだ。クッキーを出すと小猫は真っ先に食べ始めた。リアスたちも食べると
『美味しい(ですわ)』
全員一致で美味しいと評価した。女子はなにか負けた気がした。イッセーは志貴に
「お前女子力高くねぇか?」
「普通だろう?専門店並みのオムレツやケーキなんって」
『普通じゃねぇよ(ですわ)(ないよ)(ないわ)』
全員満場一致で突っ込むように言った。志貴もイッセーのアルバムを見ていた。すると木場の様子がおかしかった。
「イッセー君これってなにかしっているかい?」
暗い感じで木場はイッセーに聞いた。イッセーは昔のことだし忘れていた。
「いや、わかんね」
「これは聖剣だよ」