1
「イッセー」
志貴は教室を出てイッセーを呼んだ。イッセーは振り返り首をかしげて聞いてきた。
「どうしたんだ?」
「ライザーとの戦いで頑張ったから、何か一つだけ言うこと聞いてやるぞ」
志貴の提案にイッセーはすぐに食いついた。志貴は元々勝ったら何かしてやるつもりだった。それは修行を一生懸命やっていたからだ。
「マジで!」
「あ、ああ」
「じゃあ、明日休みだろ?もうひとつの姿でデートしてくれ!」
「は?····まぁいいが」
その会話を聞いていた女子逹が何かいっていた。
「神上くんが兵藤に汚されてしまうわ!」
「神上君が兵藤の毒牙に!」
「神上×兵藤ね!」
志貴はため息をついててをふって去って行った。イッセーは嬉しそうにしているとアーシアが横で頬を膨らませていた。
2
そして次の日、志貴は女の状態で女の服を着て待ち合わせ場所に向かっていた。『
現在午前十時ぴったしに待ち合わせである噴水の近くに来た。そこにはイッセーがもうまっていた。
「ごめん、待ったかな?」
「い、いいいや全然」
志貴は可愛らしく言った。本人では無自覚でやっている。女の時には可愛らしいような女性っぽい行動をし、男のときは男ぽい行動をする。イッセーは滅茶苦茶緊張していた。イッセーがエスコートするといってイッセーに予定は任せてある。
「じゃあ先ずは映画に行こう!」
イッセーと一緒に映画館に向かっていると結構な視線が志貴に集まっていた。少し気になった。が気にしないようにしていた。そして志貴はイッセーに
「そう言えばイッセー。女の時の名前は
「おう、分かった」
そのあとは緊張がほぐれたのか会話が続いた。映画館ではイッセーが飲み物とポップコーンを買ってきた。見る映画は恋愛映画だった。前回はセラフォルーと来たときは魔法少女だったなと思っていた。
「面白かったよ!」
「ああそうだな!次はお昼だな!近くのファミレスか喫茶店によっていくか?」
「うん、そうだね」
イッセーは顔を赤くしていた。志貴はいや···菫は美少女なので仕草一回一回が可愛かったのだ。そのあともファミレスでご飯を食べてそのあとは服屋にいったりした。服屋ではお互いの服を選んだ。菫はセンスがいいので似合う服を渡して試着してみたりした。
「今日は楽しかったけど···どう?ご褒美にはなったかな?」
「おおう!なったぜ!またデートしてくれよな!勿論そっちでだぞ!」
「分かったよ!」
そう言って二人は別れた。志貴は菫としての感情が少しだけ別れ始めていた。志貴の感情では友人だが、菫としては気になる人に変わっていた。
次回からエクスカリバー編に入ります