1
今日は日曜日だ。球磨川禊は外に出ていた。兵藤一誠の尾行だ。イッセーは禊と志貴のクラスメイトだ。彼は変態と言うことで知れている。(球磨川禊は裸エプロン好きと言うことで知られている)イッセーが恋人が出来たと聞き嫉妬して禊は尾行している。
『あの変態のイッセーちゃんに恋人なんてあり得ない!』『きっと何かの罠に決まっている』『だから尾行してる』『僕は悪くない』
そういって禊は常にイッセーとその恋人らしい人の死角で尾行していた。禊は昔に気配が『なかった』事にしたため中々気付かれないのだ。禊とイッセーの仲はいいほうだ。
禊は尾行をしながら、イッセーのとなりにいる女にちょっと違和感を覚えた。敵意というよりは殺意みたいなものを感じた。
2
禊はイッセーの尾行をし続けて遂には夜になった。
「イッセー君お願いがあるの」
「な、なにかな?夕麻ちゃん?」
イッセーは何か期待するかのようにしていると
「死んでくれないかな?」
イッセーは余りの衝撃的だった発言にもう一回聞き直そうとして言った。
「へ?お、俺なんか耳の調子が悪いみたい!も、もう一回行ってくれないかな?」
「死んでくれないかな!」
そう言うとその夕麻という女の背中からは黒いカラスのような翼がでてきた。そして光の槍を投げた。しかし、螺子によって遮られた。
『全く』『イッセーちゃん大丈夫かい?』『僕だぜ』
「なっ!?····貴様はいったい何者だ!」
『僕?』『僕は球磨川禊』『イッセーちゃんの通う駒王学園の風紀副委員長さ』『これより委員会の死刑を執行する』
黒い翼を生やした女が驚きながら禊を見ると禊は特に変わることなく言った。
『そう言えば』『君の名前を聞いてなかったぜ』『何て言う名前なんだい?』
「冥土の土産に教えてあげるわ!私はレイナーレ!高貴な堕天使になる者よ!」
『成る程ね!』『お前なんだかモブキャラにやられそうだよな?(笑)』
「!!!?」
挑発するように言うとレイナーレはその挑発に乗ってしまった。
「貴様ぁ!?」
レイナーレは光の槍を何本も投げた。禊はそれを交わしながらレイナーレに近づこうとしたがレイナーレは空を飛んでいて近づけなかった。
「アハハ、人間が私に勝つなんてことはできないのよ!」
『確かにね!』『勝てないかもしれない』『だけど』『だからと言って諦めないのが
レイナーレは背筋がゾクっとした感覚がした。禊は後ろを向いて言った。
『イッセーちゃん逃げなよ』『僕に任せて』
「あ、ああ!分かった。」
禊は向き直ってもう一度螺子を両手に出して投げた。そして結果は禊が光の槍に何本も貫かれていた。しかし、ただではやられない。禊とはもう二度と戦いたくないと思わすことが出来た。