1
球磨川禊は志貴が去った生徒会室にノックもなしに入ってきた。
『失礼しまーす』『ってあれ?』『なーんだ志貴ちゃん居ないのか』『蒼那ちゃんも久しぶりだね』『悪魔ちゃんって呼んだ方がいい?』『驚いてる?』『あはは』『面白い!』
一瞬にして禊に対して例外なく苛つきを覚えた。ソーナは禊があまり好きではない。人を平気でおちょくり、風紀委員会副委員長なのに自覚がない。責任感もありそうにない禊の事がソーナは好きではなったのだ。
「···何かようですか?」
『よう?』『別にないけど』『それにしても』『みーんなダメ!』
そう言うとソーナ達は螺子によって壁に貼り付けられていた。
『!?』
全員が驚いた。不意をつかれても普通はあり得ない。禊はいつもと変わらずヘラヘラとしていた。
「一体何をしたんです!」
『何って君達を螺子で張り付けにしただけだぜ!』『匙君だっけ?』『君はそんなんで志貴ちゃんに敵うと思った?』『甘ぇよ』『だけど』『その甘さ嫌いじゃない!』『
すると壁の傷も全て無くなり、ソーナ達を張り付けにした螺子もなくなった。まるで全て『無かった』ように。
『志貴ちゃんについて知りたい?』『教えてあげるぜ!』『志貴ちゃんは何なのか』『僕は何なのかもね』
その場にいた全員が状況が判断できずにしていても禊は関係ないかのようにはなしを進める。
2
ソーナ達は『
『じゃあね』『また明日とか』
と言って最初と対して変わらないように禊は歩いて帰っていった。
3
時は修行の日に戻る。志貴は別荘につくと直ぐに男に戻るとイッセーはとても残念そうだった。志貴はそれを知らん顔をしていた。志貴は
そして
「さて、必要かどうかは微妙だが念のために作った服だが···やはり動きやすさではこちらの方がいいな!」
志貴は一人言のように言って進む。見た目は駒王学園の制服なのでまわりから見たら分からない。