第16箱校則違反の男を殴る
1
あれから数日がたった。特に何事もなく過ぎていった。志貴はイッセーと木場と共にオカルト研究部の部室に向かっていた。見回りは夕麻達が
「今日の見回りは私たちに任せてください!」
「私達だけでやって見せます!」
「そうっす」
と言われたので任せてきた。そのせいか志貴は嬉しそうな顔をしていた。志貴は白金色で格好いいと言うよりは美しいと表現されることが多い。嬉しそうな顔で歩いていると女子、主に腐女子達にあらぬ妄想させていた。
「神上きゅんが嬉しそうな顔で歩いているわ」
「神上×球磨川だと思ってたけど実は神上×木場だったのね!」
「いや神上×兵藤かももしくは兵藤×神上」
「もしくは神上きゅんの取り合い!」
『それだ!』
木場とイッセーは苦笑していた。イッセーが志貴に
「その嬉しそうな顔止めろー!」
キレながら言うと腐女子達はキャーと言って
「俺だけに見せろ!っ言うんだわ」
「うがーー!?」
イッセーは頭を抱えていた。
2
「ここまで来てようやく気付くなんてね」
「気づいていなかったのか?旧校舎に入る前から分かったぞ!」
木場は緊張したように言うと志貴はどうでもいいように言った。イッセーは首をかしげたが扉を開けた。そこには銀髪の美しい女性がいた。メイド服を着用しているのでメイドだろう
「彼女は?」
「彼女はグレイフィアさん部長の家グレモリー家のメイドで部長のお兄さんの『
志貴はそれを聞いてふぅんと言ってグレイフィアの方へ向くとグレイフィアが
「紹介預かりましたグレイフィア・ルキフグスでございます!以後お見知りおきを!貴方は?」
「俺かい?俺は神上志貴。駒王学園の風紀委員長させてもらっている」
そして一礼した。アーシアもあとから来た。アーシアは禊と喋っていたのであとから来るように言ったのだ。
「全員揃ったわね。部活前に話しておくことがあるわ」
「お嬢様、私から話しましょうか?」
と言うと魔方陣が現れて炎が現れると志貴が何処から出したか分からないバケツをかけた。そこから一人の男が現れた。(びしょ濡れの)
「誰だ!俺に水をかけたのは!?」
「俺だよ校則違反だったからな!」
「何!?」
炎を出すとまた水をかけられた男。
「校則違反だ!授業及び部活以外で火を使うことは禁止だ!」
他のメンバーは唖然としていた。志貴がにらむように見る。男はイラつかせながら言った。
「お前は一体なんだ!」
「駒王学園の風紀委員会委員長神上志貴だ!」
っぷと声をたてて皆笑い出した。グレイフィアも少しにやけてる。男は完全にキレて
「貴様!?許さん!」
「はぁ、仕方ない」
「ライザー様···」
グレイフィアは止めようとしたが男が殴りかかってきたので志貴はしゃがんで男の腹を殴った。
「がはっ!?」
と言って天井まで飛ばされた。グレイフィアと男は信じられないという目で志貴を見ていた。