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「禊は誰よりも弱くそしてそれ故に強い」
「どういう意味ですの?」
朱乃が志貴に質問すると禊が答えた。いつもと変わらない。ヘラヘラとしながら。
『僕はね世界中のあらゆる生物の弱点をあわせ持っているんだよ』『だから』『相手を見れば弱点がわかるのさ』『そして何より僕は過負荷の中の過負荷』『マイナスの中のマイナス』『混沌よりはいよる
「禊は不完全さなら完璧なのさ。完全なまでの不完全。『負完全』」
全員が絶句した。
「だからこそ、俺はこいつを副委員長にした」
『そうだったね』『志貴ちゃんは
「ああ、それでいい!それがいい!お前はそうでなくてはな!俺と反対思考であるお前だから副委員長なのだ」
禊が螺子をだして言うと志貴は嬉しそうに、楽しそうに言った。全員がこれは
『異常だ』
と感じた。志貴はそんな彼らの考えを知ってか知らずか話を進めた。
「
「ブックメーカーってどういうスキルなんだ?」
『却本作り』『ブックメーカー』『このスキルは全てを僕にまで引き下げる過負荷だぜ』『スキルも封じ、思考、筋力、弱点ありとあらゆる全てを僕にまで引き下げる
『!!?』
まさに最悪とも呼べる過負荷。しかしそれは本当に弱かったならの話だ。
「俺は唯の一度も禊を下なんって思ったことはない。弱いと思ったことはあるが自分より下とは思ったことはない!」
『若干めだかちゃんに似ているところあるよね志貴ちゃんって』
志貴の言葉にさらに驚く悪魔たち一行。禊は愚痴のようにこぼした。しかし、どこか嬉しそうな顔をしていた。
『次は志貴ちゃんの
禊が気を取り直して言うとイッセーは首をかしげながら言った。
「進化?それはどういう意味なんだ?」
『志貴ちゃんは生まれながらの人外って意味さ』『志貴ちゃんに限界はないし』『志貴ちゃんにできない事はほとんどのない』
それでもオカルト研究部の部員たちは分からなさそうだったので志貴が
「俺のスキルは『超越』。相手のスキルを見たり聞いたりして習得し完成させ、独自の進化させるスキル」
今度こそその場にいた全員が絶句して例外無く驚いていた。すると禊が
『それだけじゃないでしょ』『自信のあらゆる限界をも超越するスキルでしょ?』
全員は異常だとは思っていたがまさかここまで異常だとは思わなかった。本当に人間かどうか疑いたくなった
2
志貴はそのあとこれからのことを話し合い、定期的に志貴がここに来たりして、何かあれば手伝うかわりに、オカルト研究部の部員にも入れてもらうことにした。
志貴によってのメリットは悪魔という存在との関係ができればそれでよかった。志貴は姉のような存在がいるが今どこにいるかは不明だが、その姉のような存在が人間ではないことは分かった。それを調べるためにもそう言ったものたちと関係を持てれば良かった