1
「さて、粛清の時間だぜ」
志貴がカラワーナを殴り飛ばした。カラワーナは壁をこえて飛んでいった。レイナーレともう一人の堕天使ミッテルトが驚いていた。人間に堕天使が殴り飛ばされたのははじめてと言うか普通ではあり得ない。しかしそれは神上志貴が
「かかってきな!風紀委員会委員長である神上志貴が相手になるよ」
そして志貴と堕天使達との戦闘が始まった。この光景に驚いているのは木場と小猫、イッセーだ。影に隠れて見ているリアスや朱乃を驚いている。堕天使は光の槍をだして来るが関係ないかのように素手で砕いたり、弾いたりしていた。
2
リアスと朱乃は元々別行動をとっていた。別の場所にいる堕天使を倒しに来たためだ。そこにいた堕天使は二人だった。レイアとドーナシークと言う堕天使二人だ。リアスと朱乃はこの二人と戦闘した。レイアとドーナシークは余裕を見せながら光の槍を投げてきたが朱乃の魔方陣に防がれた。
「何をやっても無駄よ!もうすぐで私達は孤高の堕天使になれる!」
レイアは笑いながらそう言った。リアスは特に興味を待たずに黒い魔力をだした。リアスは本来元ソロモン七十二柱の一柱バアルの滅びの魔力を使うことができる。彼女の母はバアルの家が出身だからだ。
「そう、でも残念ね!その前にあなた方は消し飛ばしてあげるわ」
そう言うとドーナシークに向かって滅びの魔力を飛ばすとドーナシークはレイアを盾にした。
「ド、ドーナシーク!?何を!?」
「ふん、貴様は俺の盾になればいい!」
そう言ってレイアを投げてドーナシークは転移の魔方陣を使って逃げた。
「よくも!?私を盾に!?ド、ドーナシークゥゥゥ!?」
恨みがこもった声と共に跡形もなく消滅してしまった。リアスはとても嫌そうな顔でいった。
「あの堕天使仲間を身代わりにしたわ!許せないわ」
「ええ!次あったらいたぶってさしあげますわ!」
そのあとにイッセー達のいる教会に向かった。
3
リアスと朱乃は影に隠れながら見ているとそこには風紀委員会委員長神上志貴がいた。しかも堕天使一人を殴り飛ばしていた。
「「!?」」
二人は驚き見ていると光の槍を砕いたり、弾いたりしていた。二人は絶句した。
『·····普通じゃない』
二人は揃って同じことを思った。
4
志貴と堕天使との戦闘では圧倒的に堕天使が負けていた。堕天使三人は悔しそうにしていると志貴が
「お前ら確か回復系のスキルが欲しいんだろう?貸してやるよ」
そう言うと志貴はレイナーレに触れてスキルをひとつ渡した。それは古賀いたみの
「こ、これは!後悔するぞ私にこの能力を渡したことを!?」
しかし、志貴と堕天使の戦闘で状況が変わることはなかった。
5
スキルを渡された所で状況は全く変わらなかった。レイナーレは焦った。自分だけとはいえ回復出来るのに状況が変わらなかったからだ。
「お前がいくら使おうが関係ないんだよ!お前が回復したらそれ以上に攻撃を与えればいい!」
そう言ってレイナーレに一歩また一歩へと歩いてきた。レイナーレは思った
(こ、こんな!こんな化け物に敵う訳がない!?)
「分かったか?いくらスキルを手にしたところで、自分自身が強く成らなければ結果は同じなんだよ」
レイナーレはミッテルトとカラワーナの隣まで吹き飛ばされた。レイナーレ達は言った。
「許して!もう神器を持ってると言う理由で人を殺さない!」
「それと」
「もう神器を奪ったりしないわ!」
「それと」
「アーシアにもう手は出さない」
「それと」
「これ以上私達に何を望むって言うの!?」
懇願するかのようにレイナーレ達は言った。志貴はレイナーレ達に言った。まるで慰めるかのような声で
「お前らは···元々は認めてもらいたかったんじゃないか?お前らの存在を!お前らの力を!お前らの努力を!」
「「「っ!?」」」
三人は驚いた。全くその通りだったからだ。神上志貴の言う通り上級堕天使に自分達を認めて貰いたかった。
「お前らは辛かった筈だ!苦しかった筈だ!悲しかった筈だ!」
次は子供をしかるかのように
「だからと言って!お前らがこの子を殺していい理由にならない!」
堕天使達は心を少しずつ動かし始めた。
「確かに俺は生まれながらの天才だよ!だけど禊と会ったことでようやく弱者の視点でも見ることができる!ようやく分かったよ」
それとと続けてて志貴は堕天使達に
「悪いことをしたら『ごめんなさい』だろ?俺とイッセーとアーシアにだ。」
「アーシア、イッセー君そして神上さん」
三人は揃って言った。
「ごめんなさい!!!」
「私は許します!レイナーレ様達にも理由が合ったのなら許します!」
「はぁ、そんな理由だったらしかたねぇ!俺も許すよ」
「そうか、ん、許す」
三人は許した。三人の堕天使を。三人の堕天使は改心しただろう。志貴は所でと言って
「リアス三年生、姫島三年生一体いつまでそこにいる気だ」
「「!?」」
二人は驚きながら歩いてきた。
6
リアスはドーナシークがレイアを盾にして逃げたことをレイナーレ達にも言った。
「!ドーナシークが··」
「確かにアイツは信用できないやつだったが···まさかレイアを盾にするとは」
暗い顔をしている堕天使三人。
『もう!』『志貴ちゃんは僕を置いてくなんて』『酷いじゃないか!』
声をした方向を見るとそこには球磨川禊がいた。
『
そう言うとレイアが倒れた状態で志貴達の目の前に現れた。