ハイスクールD×D~超越者と負完全~   作:式龍

1 / 37
序章
第1箱始まり


                       1

白金(プラチナ)の髪をした少年が歩いていた。彼は神上志貴(かみじょうしき)異常(アブノーマル)な少年だ。彼を一言で言うなれば『超越者』と言う言葉が似合う。黒神めだかよりも異常で安心院なじみよりも異常な能力(スキル)を持っている。

その隣では黒い髪をした学ランの少年が歩いていた。彼は球磨川禊(くまがわみそぎ)。完全なまでの不完全『負完全』な少年。過負荷の中の過負荷、マイナスの中のマイナス、混沌よりはいよる過負荷(マイナス)。善も悪もない交ぜにして全てを台無しにする男。

何故この二人、異常(プラス)過負荷(マイナス)が一緒にいるかと言うとそれは数年前まで遡る話なので後程話そう。

志貴が持つスキルは『超越』。簡単に言うと黒神めだかの『完全(ジ・エンド)』の上位。超越は相手以上に使いこなし独自の進化も遂げさせる異常(アブノーマル)。肉体の限界、人間の限界すら無視するスキル。限界が来ると自動的に肉体のの限界突破させる。これが超越と名付けられた理由。もうすでに人間を超越した存在。人外。

彼らは今、登校中だ。彼ら二人は駒王学園に向かっている。え?何故球磨川禊までかって?そんなのは平等なだけの人外のご都合主義に決まっている。志貴は風紀委員長をやっていて、禊は風紀副委員長をやっている。

他の風紀委員はいない。禊が副委員長になったときに辞めている。

 

                        2

『志貴ちゃん』『今日はジャンプが読みたいから』『帰っても良いよね?』『帰っても』『僕は悪くない』

 

「駄目だぜ。今日は見回りだ」

 

『そんなの』『志貴ちゃん一人で余裕に終わるだろう?』『僕が行っても意味はない』『だから』『僕は悪くない』

 

球磨川禊と神上志貴が二年の教室内でそんな話をしていた。禊も志貴も二年だが風紀副委員長と風紀委員長をそれぞれやっている。禊と志貴の二人で定期的に見回りをしている。風紀を乱したら委員長である志貴の鉄槌を下したり、たまあに禊のマイナスな鉄槌を下している。

 

「おまえも風紀副委員長だからな。イッセー達を見てこい」

 

『はぁ』『また勝てなかった』『わかったぜ!』『····うん』『あの子達だけが女子のパンツを見るなんて許せないね』『あの子達が更衣室を覗くって許せない』『それはぼ··』『ごは』

 

「おまえも行けねぇよ」

 

禊は志貴の拳をまともに頭に受けた。そして志貴は突っ込みを入れた。

 

『『大嘘憑き(オールフィクション)』』『僕の気絶を『無かった』事にした』

 

禊は禊の過負荷『大嘘憑き』で殴られたさいの気絶を『無かった』ことにした。それが球磨川禊の過負荷のひとつ。『現実(全て)虚無(無かった事)にする過負荷(マイナス)』それが球磨川禊の大嘘憑き(オールフィクション)


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。