ハイスクールD×D〜造られた少女の物語〜   作:bear glasses

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UA1250突破記念です。

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UA1250突破記念
ヴァー君のエンディング


時間軸は、22巻、ヴァー君が最上級悪魔になった事をイッセーに明かした直ぐ後

 

「そういえば、ヴァーリはもう眷属居るのか?」

「……『女王(クイーン)』に、アリアがいる。それだけだ」

「………ほほぅ、お前、やっと告白したのか」

「なっ!」

「実際そうだろ?異性に『女王(クイーン)』になってくれ!とか、ほぼ遠回しなプロポーズだぞ?」

「………そういうお前はリアス・グレモリーにプロポーズしないのか?」

「卒業式にするつもりだ」

「そうか」ニヤニヤ

「何が可笑しいってんだよ!?」

 

ムキになって叫ぶイッセーを他所に、何処までも愉快そうにヴァーリは笑いながら、こう宣言する

 

「やっとお前を揶揄える」

「こっんのやろぉ!」

「フハハハハハハハ!!俺の羞恥を味わえ!!!」

 

片や、『燚誠の赤龍帝』と呼ばれ、片や、『明星の白龍皇』と呼ばれる邪龍戦役の英雄達だが、今は、普通の少年にしか見えなかった——————

 

 

 

 

————一誠宅、ヴァーリの部屋にて(※ヴァーリはイッセーの家にホームステイしてます)

 

「どうだった?イッセー君と話してきて」

「ああ、楽しかったよ」

 

そう……アリアは、嬉しそうに、慈愛に満ちた微笑みを浮かべる

 

「アザゼルさんが行ってから、とっても寂しそうだったから……」

「……そう、だな」

「……あっ、そうだ!あの家族(・・・・)の所に行ってみない?」

「…しかし、それでは、危険が……」

「大丈夫よ。卒業旅行で行けば」

「そうだろうか」

「そうよ」

「……なら、行ってみようか」

「ええ」

 

 

 

 

 

————卒業式後、北欧のとある田舎の村にて

 

「————時間の配分に失敗したな」

「そうだね」

 

長閑な雰囲気の村を歩いていたら、いつの間にか迷ってしまった。暫く居るつもりだが、日が暮れていても悪魔なら平気だが、そもそも土地勘がないので悪魔の夜目も意味がない

 

「————どうかしましたか?」

 

突然、40程の男性が話しかけてきた

 

「いえ、暫くここに滞在するので、宿泊施設を探そうかな。と」

「ここら辺には宿泊施設はありませんよ?なんせ田舎ですから。住む方は居ても、一時的に旅行で来る方はそうそういないので」

「「……」」

 

どうしよう、本格的に困った

 

「…うちに泊まりますか?妻の料理は絶品ですし、二人の子供も可愛いですよ?」

 

 

「…お言葉に甘えて」

「…お世話になります」

 

 

————男性の家にて

 

「ただいま。今日は二人お客さんがいるんだけど、いいかな?」

「おかえりなさい。ええ、二人分ぐらい多く作ってあるから」

「……!?」

 

ふと、驚愕した。そこにいたのは

 

「どうかしました、か?」

 

母だった。こんな偶然があり得るだろうか。しかし、見ると、母も驚いているようだ

 

「どうかしたのか?」

「貴方の、名前は?」

「ヴァーリ、ですが」

「ヴァーリ!」

 

ふと、抱き着かれた

 

「……良かった、良かったッ……!!無事で、居てくれて!」

「ヴァー、リ?無事?では、この青年が?」

「ええ、やっと、思い出せたの!私の、息子……!ゴメンね、ヴァーリ、今まで忘れてて、でも、やっと、思い出せたの。ヴァーリ、ヴァーリ!私の、大切な、家族の名前を……!」

「母、さん」

 

今、この日、この時、この場所で、離れ離れになっていた母子は再会した。この後、ヴァーリは、母とお互いの今までを語らった。強くなったこと、学校に通ったこと、友達が出来た事。大切な人が出来た事

 

これから先のことは、この場では記しておかない事とする。ただ一つ言えることは、彼の夢は、不完全な形でも、何かが足りなくても、違っても、今ここに実現した。ということだけだ—————————

 

 

 

新作予告!!

 

「君の、名前は?」

 

造られた少女は出会う

 

「ヴァーリ、ヴァーリ・ルシファー」

 

やがて真なる白龍神皇となる、『明けの明星(ルシファー)』の名を持つ少年と

 

「君が世界を敵に回しても、私は君の味方で在り続けるよ」

 

造られた少女は誓う。少年の絶対の味方となることを

 

「何時か、グレートレッドを超えて、真なる白龍神皇になる。アイツを倒すために、そして、護りたいものを守れるように」

 

少年は決意する。世界最強を超え、己が悲願を叶える事を

 

「こちらに来い、アリア・エーベルヴァイン。君の能力があれば、神話を討つ事だって出来る」

「断る。私は君よりヴァー君の方が好きだからね。君みたいな『ごっこ遊びの英雄』なんか、ヴァー君の足元にも及ばないよ」

 

来る英雄の末裔

 

「ホムンクルスのレディ。貴殿は何の為に戦う?」

「無論、私の大切を守るために」

 

偉大なる老兵(ロートル)との闘い

 

「アリアッ!!」

「……ごめん」

 

降りかかる試練

 

「あひゃひゃひゃひゃ!!まさか、あのクソ孫に大切な女ができるなんてなぁ……」

 

悪意が、鳴動する……

 

「ヴァー君は、死なせない!」

「守って見せろよ!人形!!大切な大切なクソ孫をよぉ!!」

「リゼヴィム、貴様ぁああああああああああああああああああ!!!」

 

巻き起こる悪意の奔流

 

666(トライヘキサ)が、復活した……!!!」

 

復活する黙示録の獣

 

「行きなよ、ヴァー君。護るんでしょ?あの家族を」

「ああ」

「帰ってきたら、いっぱい美味しい物ご馳走してあげるよ。行ってらっしゃい。ヴァーリ」

「……!ああ、行ってくるよ。アリア」

 

少年少女は彼の戦役を迎える

 

「まぁ、なんだ、俺も、最上級悪魔になって、『悪魔の駒(イーヴィル・ピース)』も手に入れた。だから、俺の」

 

————『女王(クイーン)』になってくれないか?

 

「————はい!」

 

これは、赤い龍帝の英雄譚ではない。白い龍皇の英雄譚でもない、これは、孤独な少年と造られた少女が出会い、恋をして、家族になるお話—————

 

新作、『造られた大罪の少女と白龍皇の少年』

 

連載中!

 

 

 

 

 




※この話は最終話ではありません。これは、ヴァーリのエンディングで、ヴァーリとアリアのエンディングは迎えられてません。ですので、この話の終わりは、死がヴァーリとアリアの2人を分かつまで続きます。ですので、このお話が終わるのは、ヴァーリかアリア、どちらかが生を終えたその瞬間(とき)だけです

※少し修正しました

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