ハイスクールD×D〜造られた少女の物語〜 作:bear glasses
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ヴァー君のエンディング
時間軸は、22巻、ヴァー君が最上級悪魔になった事をイッセーに明かした直ぐ後
「そういえば、ヴァーリはもう眷属居るのか?」
「……『
「………ほほぅ、お前、やっと告白したのか」
「なっ!」
「実際そうだろ?異性に『
「………そういうお前はリアス・グレモリーにプロポーズしないのか?」
「卒業式にするつもりだ」
「そうか」ニヤニヤ
「何が可笑しいってんだよ!?」
ムキになって叫ぶイッセーを他所に、何処までも愉快そうにヴァーリは笑いながら、こう宣言する
「やっとお前を揶揄える」
「こっんのやろぉ!」
「フハハハハハハハ!!俺の羞恥を味わえ!!!」
片や、『燚誠の赤龍帝』と呼ばれ、片や、『明星の白龍皇』と呼ばれる邪龍戦役の英雄達だが、今は、普通の少年にしか見えなかった——————
————一誠宅、ヴァーリの部屋にて(※ヴァーリはイッセーの家にホームステイしてます)
「どうだった?イッセー君と話してきて」
「ああ、楽しかったよ」
そう……アリアは、嬉しそうに、慈愛に満ちた微笑みを浮かべる
「アザゼルさんが行ってから、とっても寂しそうだったから……」
「……そう、だな」
「……あっ、そうだ!
「…しかし、それでは、危険が……」
「大丈夫よ。卒業旅行で行けば」
「そうだろうか」
「そうよ」
「……なら、行ってみようか」
「ええ」
————卒業式後、北欧のとある田舎の村にて
「————時間の配分に失敗したな」
「そうだね」
長閑な雰囲気の村を歩いていたら、いつの間にか迷ってしまった。暫く居るつもりだが、日が暮れていても悪魔なら平気だが、そもそも土地勘がないので悪魔の夜目も意味がない
「————どうかしましたか?」
突然、40程の男性が話しかけてきた
「いえ、暫くここに滞在するので、宿泊施設を探そうかな。と」
「ここら辺には宿泊施設はありませんよ?なんせ田舎ですから。住む方は居ても、一時的に旅行で来る方はそうそういないので」
「「……」」
どうしよう、本格的に困った
「…うちに泊まりますか?妻の料理は絶品ですし、二人の子供も可愛いですよ?」
「…お言葉に甘えて」
「…お世話になります」
————男性の家にて
「ただいま。今日は二人お客さんがいるんだけど、いいかな?」
「おかえりなさい。ええ、二人分ぐらい多く作ってあるから」
「……!?」
ふと、驚愕した。そこにいたのは
「どうかしました、か?」
母だった。こんな偶然があり得るだろうか。しかし、見ると、母も驚いているようだ
「どうかしたのか?」
「貴方の、名前は?」
「ヴァーリ、ですが」
「ヴァーリ!」
ふと、抱き着かれた
「……良かった、良かったッ……!!無事で、居てくれて!」
「ヴァー、リ?無事?では、この青年が?」
「ええ、やっと、思い出せたの!私の、息子……!ゴメンね、ヴァーリ、今まで忘れてて、でも、やっと、思い出せたの。ヴァーリ、ヴァーリ!私の、大切な、家族の名前を……!」
「母、さん」
今、この日、この時、この場所で、離れ離れになっていた母子は再会した。この後、ヴァーリは、母とお互いの今までを語らった。強くなったこと、学校に通ったこと、友達が出来た事。大切な人が出来た事
これから先のことは、この場では記しておかない事とする。ただ一つ言えることは、彼の夢は、不完全な形でも、何かが足りなくても、違っても、今ここに実現した。ということだけだ—————————
新作予告!!
「君の、名前は?」
造られた少女は出会う
「ヴァーリ、ヴァーリ・ルシファー」
やがて真なる白龍神皇となる、『
「君が世界を敵に回しても、私は君の味方で在り続けるよ」
造られた少女は誓う。少年の絶対の味方となることを
「何時か、グレートレッドを超えて、真なる白龍神皇になる。アイツを倒すために、そして、護りたいものを守れるように」
少年は決意する。世界最強を超え、己が悲願を叶える事を
「こちらに来い、アリア・エーベルヴァイン。君の能力があれば、神話を討つ事だって出来る」
「断る。私は君よりヴァー君の方が好きだからね。君みたいな『ごっこ遊びの英雄』なんか、ヴァー君の足元にも及ばないよ」
来る英雄の末裔
「ホムンクルスのレディ。貴殿は何の為に戦う?」
「無論、私の大切を守るために」
偉大なる
「アリアッ!!」
「……ごめん」
降りかかる試練
「あひゃひゃひゃひゃ!!まさか、あのクソ孫に大切な女ができるなんてなぁ……」
悪意が、鳴動する……
「ヴァー君は、死なせない!」
「守って見せろよ!人形!!大切な大切なクソ孫をよぉ!!」
「リゼヴィム、貴様ぁああああああああああああああああああ!!!」
巻き起こる悪意の奔流
「
復活する黙示録の獣
「行きなよ、ヴァー君。護るんでしょ?あの家族を」
「ああ」
「帰ってきたら、いっぱい美味しい物ご馳走してあげるよ。行ってらっしゃい。ヴァーリ」
「……!ああ、行ってくるよ。アリア」
少年少女は彼の戦役を迎える
「まぁ、なんだ、俺も、最上級悪魔になって、『
————『
「————はい!」
これは、赤い龍帝の英雄譚ではない。白い龍皇の英雄譚でもない、これは、孤独な少年と造られた少女が出会い、恋をして、家族になるお話—————
新作、『造られた大罪の少女と白龍皇の少年』
連載中!
※この話は最終話ではありません。これは、ヴァーリのエンディングで、ヴァーリとアリアのエンディングは迎えられてません。ですので、この話の終わりは、死がヴァーリとアリアの2人を分かつまで続きます。ですので、このお話が終わるのは、ヴァーリかアリア、どちらかが生を終えたその瞬間(とき)だけです
※少し修正しました