ハイスクールD×D〜造られた少女の物語〜   作:bear glasses

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造られた少女の物語

————どこかの研究所

 

 

 

巨大なフラスコの中に存在する少女を、鈍い銀髪の青年が一瞥する

 

「出来た……!やっと出来たぞ!!ホムンクルスが!!!キヒヒヒャハハハハハ!!!これで、これで!!愚かな悪魔に鉄槌g」

 

スパン、と、青年の首が突如として切り裂かれ、あっけなく絶命する。青年の体が倒れると、黒いローブの何者かが現れる

 

「………邪悪な研究が行われていると聞けば、まさかホムンクルスとはな。仕様がない、あの神器オタクの所にでも送るか」

 

 

 

 

 

————『神の子を見張る者(グリゴリ)』本拠地にて

 

「総督、転移魔法反応です!!」

 

「なっ!?この魔法陣は、アイツの————!?」

 

「————これは」

 

現れたのは、白いワンピースを着せられて横たわっている七歳程の少女だった。上に紙が置かれている

 

「ん?」

 

紙には

 

この娘はホムンクルスだ

名前がないのでアリア・エーベルヴァインとかいいんじゃないか?

こいつの面倒を見てやってくれ

 

と書いてあった

 

「————事前連絡位しろあの野郎………!!?」

 

と、そんな時

 

「あなたは………?」

「———、と、目が覚めたか。俺はアザゼル。堕天使の総督だ」

「あざぜる、さん」

「お前、名前はあるか?」

 

ふるふる、と、少女は顔を横に振る

 

「なら、今日からお前は」

 

————アリア、アリア・エーベルヴァインだ

 

「……はい!」

 

少女は、万感の思いを込めて、答えた

 

 

それから幾年かたち、魔術を覚え、白龍皇の少年と出会い、少女は(したた)かに成長した

 

「こら、ヴァー君。好き嫌いしちゃいけません。ちゃんと野菜も食べなさい」

「」プイ

「ヴァー君?」

「……わかった」

 

「ヴァー君、食器洗い手伝って」

「なんで俺が」

「あれぇ?ヴァー君はそんなことも出来ないお子ちゃまなのかなぁ?」

「だれがお子ちゃまだと?」

「なら出来るよね?」

「当然だ」

 

「ヴァー君、自分の部屋位掃除しなさい」

「めんどくさい」

「掃除しないとGがd「今すぐ掃除しよう」まったく、最初からすればいいのに」

 

「ヴァー君、いい加減学校に通ったら?」

「断る。今更誰かと馴れ合うつもりはない」

「・・・ボッチルシファー」ボソッ

「聞こえてるぞボッチホムンクルス!」

「残念。私は友達いるの。貴方みたいに学校通ってない訳(不登校)じゃないから」

「」

「わかった?ボッチルシファー」

「」orz

 

「ヴァー君、テロリストになったってどういう事かな?」

「いや、これにはワケが」

「強い誰かと戦いたいだけでしょ?」

「それもあるがー「正座」いや「正座」あn「正座」ハイ」

 

これは、造られた少女と、『明けの明星』の少年が綴る、イチャrゲフンゲフン、闘争と平穏の物語である—————

 

 




※2017/04/30/00:17 少し修正しました

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