東方龍王伝~自由気ままな龍王様~   作:黒猫のゆっきさん

73 / 97
どうも皆さん、最近本格的に熱くなってきて辛い
作者の黒猫のゆっきさんです。
外にいるだけで汗が出てきますね。
基本家にいるんですけど窓は全開じゃないとダメですね。
エアコンなんてないので、扇子やうちわでしのいでます。
6月でこんなに暑いのに、8月くらいにはどうなってるんだろな。
……考えたくもない。
あ、そうそう、実はまだ妖怪の山にはいかないんですよ。
妖怪の山編の前にやっておきたい話があるんです。
その章をやってから妖怪の山編に行きます。
それでは、本編をどうぞ。


ブラゴダリャ ブルガリア語でありがとう。
日焼けするとお風呂入るときヒリヒリするじゃないですか、
あれ、嫌なんですよ。


閻魔候補生
70話 シャベッタァァァァ!?


side龍弥

 

どうも皆さん、妖怪の山を目指してる旅の途中ですが、

絶賛ピンチの龍弥です。

なんでピンチなのかって言いますとね。

 

風夏

「主人ぃ…主人はいねぇがー!」

 

五葉

「うふふ、主人はどこに行ったのかしらねぇ。」

 

風雅

「あははは、主人いないねぇー?」

 

「こっちにはいませんねぇ。」

 

えー、ただ今、鬼ごっこと言う名の戦場にいます。

経緯は前(47話参照)と同じなんだけど、

俺が調子乗って、

 

『お前らが勝ったら俺を好きにしていいぞー。』

 

なんて言ってしまったもんだからご覧の有様ですはい。

風夏は影撃を振り回してなまはげみたくなってるし、

五葉はずっとニコニコしながら紅葉刀回してるし、

風雅はサイコパスみたいな口調で風斬で乱舞してるし、

紫は眼光だけで人を射殺せそうな目をしてるしで

本気でガクブルな俺です。

あんな怖いものを見たのは初めてだ。

制限時間があるのが不幸か幸いか。

制限時間があるおかげで時間が過ぎれば終わる反面、

制限時間があるせいであいつらは血眼になって俺を見つけようとする。

はぁ、別に俺が見つかってもいいんだが、一応これ勝負だしなー。

でも前、俺が本気で逃げたら手も足も出なくてあいつら、ガチ凹みしてたからなー。

まぁ、制限時間までまだ結構あるし、このまま隠れてたいなー。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

なんて思ってた時期が俺にもありました。

くっそ、なんでこっちに来るんだ。

これじゃ安心して隠れられない。

いや、鬼ごっこだから逃げるのが普通なんだけど、

なんか、やばそうな雰囲気だからなぁ。

よし、ちょっと場所を変えよう。

あっちの方がいいかな。

ん?アレは……?

 

風夏

「見つけた!」

 

『やっば。』

 

ほんと、君らはなんていいタイミングで来るんだ。

チクショウめ。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

『君らまた速くなってない?」

 

風雅

「まぁ、毎日修行してますしね。」

 

鬼ごっこの結果、俺が木の根に足を引っ掛けてコケて捕まると言うなんとも

ダサい終わり方でした。

うん、アレはダサい。引くほどダサい。

風雅たち俺を捕まえるの躊躇ってたもん。

その優しさが俺の心に突き刺さる。

 

五葉

「逆に主人は遅くなったんじゃない?」

 

『んー、かもしれんね。紫の世話とかで修行どころじゃなかったしね。』

 

「そういえばそうですね。」

 

風夏

「でも逃げてる途中とか、なんか気にしてるみたいだったけど、何か見つけたの?」

 

『あぁ、ちらっと見えただけだから後で確認しようと思ってたんだがな、今から行くか。』

 

風雅

「そうですね、僕には何も見えなかったですけど。」

 

五葉

「まぁ、ついでだしいいんじゃない。あ、ねぇ、主人、約束はちゃんと守ってよね。」

 

『あぁ、分かってるって。とりあえずそれは後にしてさっきのところに行こう。』

 

 

ーーーーーーーーーー

 

風雅

「これは……。」

 

『廃村、だな。』

 

風夏

「こんなところに村があったんだ。」

 

五葉

「でも、結構前のようね。かなりボロボロだわ。」

 

「でも、まぁまぁ大きい村ですね。」

 

『ちょっと見てみようか。』

 

風雅

「そうですね。」

 

ーーーーーーーーーーー

 

『これは……。』

 

「お地蔵様ですか?」

 

『みたいだな。かなり汚れているが。』

 

風夏

「うーん、ここに一人だけってのも寂しそうだね。」

 

五葉

「せめて綺麗にしてあげましょうか。」

 

風雅

「ついでにこの祠も作り直そうか。」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

『よし、これでいいかな。』

 

風雅

「そうですね。お地蔵様も綺麗になったし、祠も新しくなりましたもんね。」

 

風夏

「いい事したねー。」

 

五葉

「自分で言うのはどうなのよ。」

 

「まぁまぁ、実際、いい事したんですから。」

 

『ははは、それじゃ、この村もあらかた見たし、そろそろ行こうか。』

 

???

「んんん〜はぁ〜、気持ちよかったです。」

 

『ん?なんか言った?』

 

風雅

「い、いえ、何も言ってません。」

 

五葉

「わ、私もよ。」

 

『て、事は……。』

 

地蔵

「貴方達ですね。私を綺麗にしてくれたのは。ありがとうございました。おかげでスッキリしました。」

 

龍弥、風雅、風夏、五葉、紫

『「「「「シャベタァァァァ!?」」」」』

 

 

 

続く。

 




はい、お疲れ様でした。
この章はお察しの通り、あの子の章です。
僕的にはかなり好きなキャラなんですよ。
ではでは、今回も見てくださり、

ジェクイ。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。