ホーディス・クラウディオの物語 作:霧泉涙
ホーディスはこれまでにないほどはしゃいでいた。
初めて見る商店街という場所に、見たことのない色々な品物に。
彼は時々山から保護者またはおねーさん連れ出され本屋や料理店には行ったものの、これまでこんな大きな店通りを見てこなかった。
それが彼の心の歯止めを緩くしているのだろう。
スネイプはその姿を見て咎める訳でもなく、只ゆっくりと見守っていた。
すると彼は人々の隙間から知り合いがいることに気がつきまた。
「おぉスネイプ先生」
「ハグリット、この人は?」
痩せていて眼鏡をかけた少年は二メートルはゆうにありそうな大男に話しかけていた
そして
「ハリーこの方はなぁ、セブルス・スネイプ先生、ホグワーツで、魔法薬学の先生をやっちょるかただ。」
「佐用」
「僕ハリー・ポッターです、よろしくお願いします」
「うむ」(目が似ている)
「それでは、スネイプ先生またホグワーツで。」
軽い会釈をし、ホーディスの姿が見えないことに気がついた。
「む?クラウディオは何処だ?」
くるりと一周すると
そこには、ヴォルテング・ワンダーの旅先魔法生物店の前で、店主と話しているホーディスの姿があった
「へぇーこんなんなんだな~」
「おぉにぃーにゃんあんたマグル出身か?」
「マグルって、何なんだ?」
「あぁマグルってのはな、魔法使いじゃない人のことだよ。」
「なるほど……でもおれ親死んじゃってるから……」
「そ、そうなのか、悪いこときぃちまったな。」
「おい、そろそろいくぞ」
「あい、わかった!ヴォルテングさんまたね、いつか何か買いにでもいくよ。」
(名前言ったけか?)
「おぉ待ってるぜ~」
カツカツ
「ところで、どこにいくの?そういえばおれここのお金持ってないよ?」
「そのためにいくのだ、ゴリンゴッツ銀行にな。」
「ゴリンゴッツ銀行?魔法使いの銀行か?まあついたらわかるか!」
ホーディスが見てきた銀行は基本小さなものであり、ここもまた小さな銀行だと思っていた。
「佐用、そこで貴様の保護者と待ち合わせをしている」
「チレーノのことか?」
「うむ……こっちだな、きたまえ」
一際目立つ白く大きな建物の前につくと心なしか嬉しそうな声で問いに答えてくれた
その時後ろからホーディスにとって一番聞き覚えのある声が聞こえた。
「やぁホーディス、久しぶりだね。」
「チレーノ?いつの間に後ろにいたの!?」
ホーディスの保護者チレーノ・ニューリテがさも当然のようにそこに立っていた
「いつからって?濡れ鍋からでてちょっとのところから、私はホグワーツ出身だからね」
「え……!?そうだったんだ……チレーノも魔法使い……?」
「では、後は任せるぞ、チレーノ」
パチッ
そう言ってスネイプは姿くらましをした。
「了解、ホーディス君の父親も母親もだけどね、まぁ入ろうか。」
懐から鍵と杖を取りだしゴブリンに見せたあと金庫の中へと入っていった。
~~~~金庫内~~~~~~
そこでホーディスはチレーノから硬貨について教えてもらっていた。
「これが、ガリオンで、こっちがクヌート、それでこれがシックルだOK?覚えた?」
「うん、それにしても剣多くない?」
「ハハハハハ!それは君の母親の趣味さ、中には国宝とやらになるものまであるけどね」
「へえぇ」
近くにあった銀色のナイフを持ってポケットに入れたまま、外にでたのであった。
~~~~~~~~~~~~
「ここは?」
「オリバンダーの店、高級杖を売ってる店だまぁ魔法の杖屋さんと思いなさい。ちなみに僕の杖もここで買ったんだ、黒檀にバトルウルフの牙出てきた物さ。」
チレーノは手に杖を持ち軽く振りながら答え、入り口を開けた。
「へえ」
ギィーチリンチリン
「へぇ、相変わらずだね…」
「いらっしゃいませ。」
「やぁ!久しぶり、オリバンダーさん…この子の杖を選んでくれないか?」
「えぇわかりました。」
「どうも。」
「おぉ君は、ベルトラ・クラウディオの子かな?」
「ベルトラ?それって誰?」
「あぁホーディス、君の父の名前だよ。」
「やはりですか、私は売った杖のことをすべて覚えていますあれは、柳に三つ首の犬《ケロベロス》の尻尾32㎝ 曲がりやすく反抗的、珍しい組み合わせで物を動かす呪文に長けておった。さて君の杖腕は?」
一瞬戸惑ってしまったがチレーノがすぐに教えてくれた。
「ホーディス利き腕のことさ。」
「左」
「腕を伸ばして。そのまま」
そいうと、オリバンダーは寸法を測り、店の中を回り初め一つの箱を取り出した
「銀杏にドラゴンの心臓の琴線23㎝、固く丈夫で妖精魔法に最適じゃ降ってごらんなさい。」
ひゅん!
強めに杖を振るとパリンという音とともに窓が割れた。
「うぉ!?」
「これは違う。」と言うと杖を奪い取りを箱にしまった
「これは?」
ホーディスは目線にちょうどあったひときわ古びた箱を指差した、
「む?それは……暴れ柳にクロウ・フェニックスの尾の羽根26㎝、曲がりやすいが丈夫、複合呪文に最適」
「降って見ても?」
「どうぞ」パカッ
ビュン!軽く振ったにもかかわらず大きな音をたてた。
すると杖から光が飛び出し割れたガラスは直り塵や埃が消え去った。
「ブラボー!!」
パチパチと音をたて拍手したのは、オリバンダー
「その杖は創業当時からある杖でねぇ、私が死ぬ前に渡せて本当に良かったえぇ本当に……」
何かを紡ごうとしたオリバンダーを止めるようにチレーノは質問した。
「何ガリオンだい?オリバンダーさん」
「8ガリオンじゃよ」
さっとポケットからガリオン金貨をとりだし、オリバンダーのしわくちゃな手においた。
「ほい8ガリオン」じゃら
「さぁ帰ろうか腕をつかんで、じゃぁまたね~オリバンダーさん」
「あぁまたの」
パチッん
「まさか人が杖を選び、杖が人を選んだ、まるであの方のように」
オリバンダーは先ほど紡ごうとした言葉を静かに呟いた。
「やっぱよ酔っちゃう……ヴぅ」
「まぁ最初はね?そのうちなれるさ」
そして1ヶ月が過ぎた
「ここが、キングス・グロム駅9と4分の3番線か。」
ポォー!
ガタンガタン
出発して何時間もたった
(しかしなんだ、うるさい、ハリー・ポッターとロナルド・ウィズリーたちを、コンパーメントの同席を許したのは、間違いだったのかな)
「車内販売よ。なにかいる?」
(へぇーーこんなのあるんだ……いらないけど。)
がた!
ハリーは立ち上がり
「此とこれとこれ…ください!」
色々食いたいのだろうか、全種類を少しずつ買い漁っていた。
「はい29シックル7クヌートよ」
じゃら
「確かに受け取ったわ」
がらがら…
ハリーとロンは、カエルチョコカードのことや、百味ビーンズのこと、で話していた。
すると
がらがら
「ごめん、僕のヒキガエル見なかった?」
泣きながら話しかけてきた
「いや見てないけど」
その時ホーディスは、目を開けこう言った
「そのカエルの名前は?」
少し脅し口調で、ホーディスは呟いた。
「トレバーって言うけど」
「[ウィデスキーレ ヒキガエル・トレバー]」
すー
ペラ
「これは?」
「トレバーだったね?そいつの居場所がこの動く赤やつのはずだ」
「貨物列車のところだ!ありがとうよかったら君の名前教えてくれない?」
「ホーディス・クラウディオ、それがおれの名前だよ」
「ねぇ、何その呪文!教科書には乗ってかったわ…… 「オリジナルの呪文だよ」……よ!? オリジナル!?」
「ところで、そろそろつくよ?準備しなくて、良いのかい?」
『あと、五分でホグワーツに到着します荷物は後程学校に届けるので置いていってください』
ん~~人との付き合いは難しいな
どうも高圧的になってしまう、またあったときにはしっかりと謝らないと。
〔やっと来ました、私の継承者が。〕
どうでしたか?ホーディスの保護者が登場してます。
ついでにハリーとハグリットも冒頭に出てきましたホーディスは、あってないけど近くの魔法生物の店主の名前はヒキガヤモトマチ様よりいただきました名前です。
ありがとうございますm(__)m
幕話で、ちょくちょくでできますので。(ハグリットの買い付けとか教科書とか)
オリバンダーの言ってた人と最後の人?は、誰でしょう?謎ですね!
これからもよろしくお願いしますm(__)m