ホーディス・クラウディオの物語 作:霧泉涙
ホグワーツ魔術学校からの迎え
ジュー サク!サク! カーン
ここは人気も見えない山の奥、そこ一つ佇む一見せまそうな小屋、その中身はそこそこ広めの家である。
そこから美味しそうな匂いとともに聞こえてくる音は、聞いた者のお腹からグゥゥとならせる
「できたな!」
テーブルの上には、目玉焼きやウインナーなどの朝食が置かれている
「いただきます」
そして少年は食事を初めた。
最初に手を付けたのは目玉焼き、少年の保護者の男に教わったさまざまな単語、料理の一つだ。
次はウインナー、レタス、作り置きのブルーベリーパンと次々に口の中に収めていった。
「ごちそうさま」
それらの料理を食べ終えた少年は皿を洗おうと、席を立とうとしたときコツコツコツコツ、と玄関の方からドアを叩く音がしてきた
「ん?」
冒頭にもあったがここは人が寄りつくような場所ではない、来るも人はせいぜい保護者の男かシルクハットをかぶったおねーさん位である、それも両方ノックなんてしない。
そんなこともあり誰か来たのかが気になった少年は玄関に向かった。
「どちらさま?」
警戒心を解かないことだけは忘れずにドアを開けた。
「我輩はセブルス・スネイプ、君がホーディス・クラウディオに間違いはないかね?」
ホーディスは警戒心をさらに高め、答えた。
当然のことだろう、その風貌はかなり怪しい上に自らの名を知っているのだから。
「間違いはないです、でもなぜ僕の名前を?」
「チレーノめ、話していなかったのか。やつから説明を受けていないようだな、それを知ってもらうには取り敢えず手紙をみるがよい。」
スネイプは懐より取り出した手紙を取り出した
その手紙にはこう書かれていた
ホグワーツ魔術学校
校長アルバス・ダンブルドア
マーリン勲章勲一等、大魔法使い
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親愛なるホーディス殿
このだびホグワーツ魔術学校にめでたく入学を許可されましたこと、心よりお喜び申し上げます。
必要な教材などのリストも同封いたしています。
新学期は九月一日に始まります。
七月三十一日必着でフクロウ便にてのお返事をお待ちしております。
副校長ミネルバ・マクゴナガル
と
「魔術学校ねぇ」
ため息をつくように、あきれたようにつぶやいた。
風貌は怪しく自分の名前を知っていて、怪しさMAXの手紙を渡されれば誰もが精神を病んでいると疑うだろう。
ホーディスもその一人であり、白い目を向けていた。
(恥ずかしくはないのかな?)
その目でなんとなく嗚呼解っていないようだと感じ取ったスネイプは軽く魔法を見せればいいだろうと、自らの杖をふるった。
「
直観的に出てきたのは穴の開いた石の中に火をともすというシンプルな物、簡単な魔法ではあるが11歳に魔法を信じさせるのには十分の様だった。
「はは、すご……」
口があんぐりと空いて、言葉は苦笑い、たったそれだけだった。
「これで信じてくれたかな?時間も少ない吾輩の腕につかまると良い、向こうで詳しく話そう。」
ホーディスはスネイプの手をつかんだ、すると視界がぐるりと回り再び目を開けると
いまだに謎の浮遊感が残るもののその目に焼き付いたものは
「何?…ここ」
見たことのない商店街、いや初めて見る商店街という景色だった。
疑問、質問適当に…