お話と場所と時――大切なのはこの三つ。

     †

お話は簡単だ。とある少年が日常を捨ててまで憎き敵に復讐しようと企んだ。
けれども最後は本当に欲しかったものを手に入れて、少年は日常へと帰ってゆく。
その筋書きはありきたりだね。

     †

場所? 場所は冬原市だ。人口八十万ほどの政令指定都市。
市内の要所を線で結ぶと大きな鉤十字が浮かび上がるというのは、有名な都市伝説だ。
もちろんそうなるべくして用意された舞台なのだけれども。

     †

時は――2017年の2月。世間の話題が某国の要人暗殺で持ちきりだった頃。
誰も冬原市の動向に注目していなかった頃。
ね、最近だろう?

     †

さあ、それがお話だ。さあ、これで読まなくてもいい。
ただ、細かいところは別。
それはこの後に続く。
(ちなみにあらすじがSF小説『ノーストリリア』のパロディであることに深い意味はない)



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現在、大幅な改稿作業中のため、Chapter.3以後の更新予定は未定になります。(2017/5/14)


  Prologue()
Chapter.1 或る冬の一日
  或る冬の一日(1)2017年05月03日(水) 19:53
  或る冬の一日(2)2017年05月03日(水) 22:01()
  或る冬の一日(3)2017年05月05日(金) 15:14()
  或る冬の一日(4)2017年05月05日(金) 15:31
Chapter.2 宿命の夜
  宿命の夜(1)2017年05月06日(土) 18:36
  宿命の夜(2)2017年05月06日(土) 18:38
  宿命の夜(3)2017年05月06日(土) 22:38
  宿命の夜(4)2017年05月07日(日) 13:34()
  宿命の夜(5)()
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