Pulsultraのその先へ   作:寒鱈

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初めまして、寒鱈です。『寒鱈』と書いて『かんだら』と読みます。
他の作者様の作品に触発されて、僕もヒロアカの作品を書かせていただきました。
至らないところも多々あるかと思いますが、ご感想などいただけると幸いです。


第0章 弥凪充:オリジン
第1話


 全ては一つのニュースから始まった。

『中国にて発行する赤子の誕生』、それを境に世界は一変した。

 今や世界総人口の8割が何らかの特殊能力、【個性】を持つようになった現代。

 個性発現に伴い急激に増加した犯罪者に対抗するべく、ある職業が生まれた。

 それは、『ヒーロー』

 弱きを助け、悪を倒すヒーローの姿は瞬く間に脚光を浴び、ヒーローは国によって公的職務に定められた。

 それに伴いヒーローを育成するための環境も整えられた。

 全国の高校に『ヒーロー科』が設立され、ほとんどの子供達はヒーローを目指すようになる。

 そしてそんなヒーローを育成する学校の中でも特に有名、かつ難関であるのが『雄英高校』。

 倍率は毎年300倍を超え、卒業生には数多くの有名ヒーローが名を連ねている。

 物語は雄英高校入学試験を数時間後に控えた朝に始まる……。

 

 

 

 

 

 

 

△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△

 

 ピピッ、ピピッ、ピピッ、ピp『カチッ』

 

「……もう朝か」

 

 目覚ましを止めてそう呟きながら、俺はベッドから起き上がり、部屋のカーテンと窓を開ける。

 窓を開けた途端、冷たい風が部屋に吹き込み、寒さで半覚醒状態だった頭が一気に覚醒した。

 

「よし、眠気覚まし完了!行きますか」

 

 窓を閉め、手早くジャージに着替え、まだ寝ているであろう家族を起こさないように静かに家を出る。

 外に出ると、まだ午前5時と言うこともあり薄暗い。

 軽くストレッチをした後、家に向かって「行ってきます」と言って俺は駆け出した。

 かれこれ10年近く続けている早朝ランニング。

 もうすっかり慣れたもので、おそらく目を瞑りながらでも家に帰ってこれるだろう、と自分では思っている。……試したことはないが。

 ランニングだけではない。

 筋トレを始めとし、対人格闘術、食事制限などなど……

 この10年間徹底的に鍛えぬき、身体を作り上げてきた。

 全ては数時間後に控えた試験で悔いを残さないために。そして己の夢を叶えるために。

 

「……もうあれから10年もたったのか……」

 

 俺はこんな鍛錬を続けることになった10年前のある出来事を思い出す。

 10年前、俺は大切な人を失った。

 その人たちの命の灯火が消えていくとき、俺は何もできなかった。

 只々、己の無力さを嘆き、泣くことしかできなかった。

 

 もう二度と大切なものを失いたくない。

 己の力で大切なものを守れるようになりたい。

 その強い思いが、あの激しい鍛錬の日々を耐え抜けた()()()()()()

 

 

 

 

 そしてもう半分は、

 

 

 

『2人で一緒に最高のヒーローを目指そう!約束だよっ!!』

 

 かつて友人と交わしたとりとめのない約束。

 その約束を交わしたのも10年前だった。

 まさしく10年前が俺の人生のターニングポイントだったと言えるだろう。

 これを機に、一度思い返してみようと思う。

 10年前の出来事を、友と交わした約束を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……そうだ、まだ名前を言っていなかった。

 

 

 俺は弥凪(みなぎ)(みつる)

 

 

 

 いずれ数多くの人を救うヒーローになる男だ。




うーん、なかなかうまく書けませんね……
文章力が欲しいです。切実に。

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