他の作者様の作品に触発されて、僕もヒロアカの作品を書かせていただきました。
至らないところも多々あるかと思いますが、ご感想などいただけると幸いです。
第1話
全ては一つのニュースから始まった。
『中国にて発行する赤子の誕生』、それを境に世界は一変した。
今や世界総人口の8割が何らかの特殊能力、【個性】を持つようになった現代。
個性発現に伴い急激に増加した犯罪者に対抗するべく、ある職業が生まれた。
それは、『ヒーロー』
弱きを助け、悪を倒すヒーローの姿は瞬く間に脚光を浴び、ヒーローは国によって公的職務に定められた。
それに伴いヒーローを育成するための環境も整えられた。
全国の高校に『ヒーロー科』が設立され、ほとんどの子供達はヒーローを目指すようになる。
そしてそんなヒーローを育成する学校の中でも特に有名、かつ難関であるのが『雄英高校』。
倍率は毎年300倍を超え、卒業生には数多くの有名ヒーローが名を連ねている。
物語は雄英高校入学試験を数時間後に控えた朝に始まる……。
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ピピッ、ピピッ、ピピッ、ピp『カチッ』
「……もう朝か」
目覚ましを止めてそう呟きながら、俺はベッドから起き上がり、部屋のカーテンと窓を開ける。
窓を開けた途端、冷たい風が部屋に吹き込み、寒さで半覚醒状態だった頭が一気に覚醒した。
「よし、眠気覚まし完了!行きますか」
窓を閉め、手早くジャージに着替え、まだ寝ているであろう家族を起こさないように静かに家を出る。
外に出ると、まだ午前5時と言うこともあり薄暗い。
軽くストレッチをした後、家に向かって「行ってきます」と言って俺は駆け出した。
かれこれ10年近く続けている早朝ランニング。
もうすっかり慣れたもので、おそらく目を瞑りながらでも家に帰ってこれるだろう、と自分では思っている。……試したことはないが。
ランニングだけではない。
筋トレを始めとし、対人格闘術、食事制限などなど……
この10年間徹底的に鍛えぬき、身体を作り上げてきた。
全ては数時間後に控えた試験で悔いを残さないために。そして己の夢を叶えるために。
「……もうあれから10年もたったのか……」
俺はこんな鍛錬を続けることになった10年前のある出来事を思い出す。
10年前、俺は大切な人を失った。
その人たちの命の灯火が消えていくとき、俺は何もできなかった。
只々、己の無力さを嘆き、泣くことしかできなかった。
もう二度と大切なものを失いたくない。
己の力で大切なものを守れるようになりたい。
その強い思いが、あの激しい鍛錬の日々を耐え抜けた
そしてもう半分は、
『2人で一緒に最高のヒーローを目指そう!約束だよっ!!』
かつて友人と交わしたとりとめのない約束。
その約束を交わしたのも10年前だった。
まさしく10年前が俺の人生のターニングポイントだったと言えるだろう。
これを機に、一度思い返してみようと思う。
10年前の出来事を、友と交わした約束を。
……そうだ、まだ名前を言っていなかった。
俺は
いずれ数多くの人を救うヒーローになる男だ。
うーん、なかなかうまく書けませんね……
文章力が欲しいです。切実に。