回転割砕の魔導右腕(ライトアーム)   作:変色柘榴石

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お待たせしました(n回目)

流石にそろそろ不定期更新のタグ付けます……


B&G8「魄物語――レヴィライトニング」

 アースラに供えられた一室。

 そこでホログラムキーボードを叩く少女がいた。

 

 キリエ・フローリアン。異次元エルトリアにて生を受けた機械人種(ギアーズ)だ。

 通常の機械人種(ギアーズ)は見た目上、生命体というには拙く、まさしく()()だった。しかし、両親は違った。自分たちを作り出した父と母(せいさくしゃたち)は精神面を重視した。その結果が、人間とは一見相違ない機械人種(ギアーズ)の姉妹が誕生した。

 それを手助けしたのは、エルトリアでは光を放つ他用途がないとされていた『トリオン鉱石』の存在。古い文献では『星の息吹が結晶化したもの』と眉唾物であったが、それが自分たちの精神構造の基盤にもなっているし、独立したエネルギーにもなっている。……もっとも、一部の人間からは死蝕の原因、死蝕を速めていると騒がれているが、その真偽は定かではない。

 

 脳内でのエルトリア式(局所的)世界史を終え、ふと思う。――集中できてない。恐らくこの後に予定されている決戦で心身ともに落ち着いていられないのが一つ。その為の武装の、バッテリー残量が心許(こころもと)ないのも一つ。どこか何かを忘れている気がしてならないのが……と挙げれば(きり)がない。思った以上に緊張しているのだろうか。

 そう思っていると、スライド式のドアが小さな音を立てて開く。

 

「ようやく見つけましたよ、キリエ」

「……お姉ちゃん」

 

 部屋に入って来たのは、青基調の服装に赤い髪を三つ編みに縛った自分の姉、アミティエ・フローリアン。愛称アミタ。熱血直情型で天然気質。気合と根性の精神論がモットーのお姉ちゃん。

 

……表でお道化て(おどけて)裏で薄暗いこと考える私とは正反対の――

 

 思わず出てしまった本来の呼び方と暗い思考を余所に、アミタは変わらず笑顔で応える。

 

「はい! アイアムお姉ちゃんです! ……って、そうじゃなかった」

 

 重い頭を上げて、差し出されるアミタの手を見る。そこには黒い耳栓のような、見慣れた物体。

 

「……って、ちょ、『トリオンバッテリー』じゃない! アミタこれ……」

「用意周到に準備する妹を持ってお姉ちゃんは頼もしく思う反面、用意しておいて机の上に置いて行ってしまうお茶目な妹に、思わず笑みが零れちゃいました」

 

 えへへ、と照れくさそうにはにかむ姉に、ふーん、と返答して、そこで気付いた。

 

……ってことはこれ私のじゃん!

 

 驚く自分を余所にその姉は、微笑ましいものを見るように、手の掛かる子どもを見るような目で微笑んでいた。

 

「キリエはそそっかしいですねぇ。話も聞かずにドンドン進んでいって、止まってって言ったんですけどね」

 

 そういえば言ってたな、とは過去の記憶。ここの連中に確保されるまでの行動を思い返して、全ての根源へ至る。

 

 

 ……それはつまり、アレだろうか。

 てっきり無限連環機構(エグザミア)を持ち帰ろうとする計画に気付いて、時を行き来する装置で過去に干渉しようとする禁忌を犯そうとする妹を止めに来た姉という、感動的な悲劇の始まり――などではなく、ただ単に忘れ物をしている妹に届けようと追ってたら過去に来てました的な間抜け話、になるのだろうか。

 そして私はアレか。忘れ物気付かずズンドコ進んだ上で、姉が計画を邪魔する存在だと勘違いしてた、あいたたたーな小娘ということに……

 

 ――尚、余談ではあるがアミタは家族関連だと若干チョロい。心配性の姉に聞かん坊の妹という感じで喧嘩していたのに、数時間後にはその妹の部屋に入り、「世話の掛かる妹ですね」と言わんばかりに忘れ物を届けるためだけに追っかけてくるほどだ。チョロ甘シスコンなんてレベルじゃない。

 

「お、おおおおぉぉぉ……!」

「き、キリエ!? どうしたんですか!? ぽんぽん痛い痛いですか!? 顔真っ赤ですよ! 風邪ですか!? お熱があるんですかッ!?」

 

 姉の意図しない子ども扱い(せめく)に思わず顔を覆う。私は自分が恥ずかしくて罵りたいのに、悪意のない悪意が羞恥心を刺激する。おいやめろ、その心配は私に効く。

 今すぐにでも透過体(カメレオン)使って姿を消したい。むしろ存在を消したい。急募(きゅうぼ)介錯求むのKKMである。もしくはボスケテ。

 

 ――閑話休題。

 

「と、とりあえず助かったわ。ありがと、アミタ」

「はい、どういたしまして。――おや……これは、ザッパーの調整ですか?」

 

 アミタの視線の先にはホログラムキーボードに接続されたピンク色の二丁拳銃。自分とアミタの色違いでお揃いのデバイス。『ヴァリアントザッパー』

 それでも、アミタのザッパーと、自分のザッパー少し仕様が違う。アミタは基本ポテンシャルの高さ故に『(ザッパー)』、『(フェンサー)』、『大剣(ヘヴィエッジ)』の単純強化。自分のは手札を増やす方向に。追加したのは、『長銃(ライフル)』、『狙撃銃(スナイプ)』の二つ。秘密兵器も一つ。

 

「言われて、これ(トリオンバッテリー)渡されるまでバッテリーカツカツだったからねー。出力比重をちょっちイジくってたのよ。アミタのザッパー無駄に頑丈だし……おかげで刃毀れ(はこぼれ)するわ銃身曲がるわ……また調整し直しかなぁ……はぁ」

「ご、ごめんなさい……」

 

 おかげでその戦い以降、曲刀みたいに曲がったフェンサーに慣れないながらも頑張ったなぁ、と回想。幸か不幸か、そのおかげでシステムU-Dの攻撃を逸らして被害が左腕だけで済んだんだけども。

 

……やっぱり、お姉ちゃん(アミタ)お姉ちゃん(アミタ)……かぁ。

 

 ()()()()()()()。遮二無二に突っ走っても、我武者羅に突き進んでも、いつもフォローを入れてくれたのはこの姉だ。優しい姉が大好きで、気合と根性の精神論で突っ走っていける姉が羨ましくて。それが誇らしく、反面どこか憎たらしくて。――でも。

 

「でも、諦めないんですよね」

 

 ――それはどちらの事か。

 一瞬、心を読まれたのかと思った。逸らしかけた視線を戻せば、しょうがない子ですね、とでも言いたげに苦笑を浮かべる姉の姿。

 

「貴女が思っている以上に、結構頑固なんですよ? とっても頑固で、いっつも飄々(ひょうひょう)としてるのに、とっても粘り強くて、諦めの悪くて。負けず嫌いな私の妹」

 

 ――だからこそ、頑張る背中を押してあげたくなるんです。お姉ちゃんとしても。

 

「もちろん、姉妹ではない私個人だったとしても」

 

……ああ全く……勝てないわけだわ。

 

 そう思った瞬間、諸々とした何かがストンと落ちる。納得していなかった何かが納得できたような、そんな感じ。

 思い出すのは、母の言葉と、母が亡くなった翌日の姉の言葉。

 

 

『守りたい人がいるから『お母さん/おねえちゃん』は強いんだからッ!』

 

 

 強い人だった。本当に、強い人。それが私たちの母だった。

 死ぬ間際なんて顔色の悪い笑顔でピースしながら「いってきます」だったか。「姉妹で越えられない壁はない」と太鼓判を押してくれた両親が、一人無理をする私を見てどんな反応をするのだろう。

 呆れるか、笑い話のネタにされるか。――いや、先に姉妹で一気にされたお仕置き『UMEBOSI』だな。コワイ!

 

 ああ、それは嫌だな。だから――

 

「……お姉ちゃん」

「はい」

 

 ギアーズとして、二人の子どもとして。

 

「一緒に、戦って」

「――もちろんッ!」

 

 恥ずかしくないように。私は生きていたい。

 

 

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 「てぇぇぇぇぇいッ!」

 

 雲で覆われた暗い空を、青い閃光が駆け抜ける。通らば(たま)散る光の刃、守るべき者たちを守る刃であれと銘打たれた青き刃――それがレヴィ・ザ・スラッシャーだ。

 ()()に雑念は要らず、単純明快なその様は一つの用途に絞られた道具に等しいが、レヴィに限ってはそうではない。

 

 純粋なのだ。ただ、そう……ただ単純()、純粋なのだ。

 純に感情を表し、純に思い、純に口にする。

 故に――迷いなどない。

 

「雷刃瞬殺、閃光斬ッ!」

 

 

――雷刃瞬殺閃光斬(サンダースライド)

 

 

 通り抜けた一瞬で多くの闇の書の残滓が断ち切られる。残光がそのまま刃となったような魔法は、彼女が模倣元とした『フェイト・テスタロッサ』の『速さ』と、レヴィ自身の刃たる力強さが合わさりできた二種合一の魔法。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

……弱音じゃないけど、ちょーっと……疲れるかも。

 

 振り返り見やる背後には視界を埋め尽くす様々な人物のコピー。

 ()()()()に参加したものならば思い出すだろう。暴走した闇の書……それが生み出した、夜空を埋め尽くすほどの百万の泥人形を。

 

 力も連携もない烏合の衆。物の数ではない。

 ……が、その()が問題なのだ。

 

 小技で熟すには間に合わず、大技で一掃するには些か(いささか)疲労が激しい。

 有象無象。烏合の衆。しかし、一騎当千に通用し得る戦術がひとつ。

 

……人海戦術、だっけ。

 

 切っても潰しても、海水()が穴を埋める。文字通りの、『数の暴力』だ。

 かの王曰く、距離的には確実に進んでいる。……が、進んでいる感じがしない。進んでいる実感がない。そしてレヴィ自身……

 

「むー……! 邪魔邪魔! そこを退けぇぇぇええええッ!」

 

 ――あまり気の長い方ではないのだ。

 たどり着かなくては、という使命感と、急いでたどり着かないと、という焦燥感がそうさせた。

 たどり着いて()()()()()。たどり着かなくては()()()()()。増える傷が。増す痛みが。

 そんな、そんな――

 

「――そんな事、知った……ことかァァァッ!」

【EXAM system standby】

 

 レヴィのデバイス……バルニフィカスの起動音と共にレヴィの紅い瞳がさらに赤く輝く。

 妖光とも形容すべき瞳の輝きと共に、レヴィの動きが飛躍的に苛烈になる。

 

 その後方、ファウストの懐に忍ぶ紫天の書内部にて、王たるディアーチェは小さく舌を打つ。

 

(馬鹿者め……焦り過ぎだ!)

 

 EXAM(エグザム)システム。レヴィの素の力とはまた別の、【力のマテリアル】たる証。

 自身に向けられた攻性魔力、指向性のある魔力、リンカーコアの反応に対しタイムラグなしで対応できる感知や加速系魔法、及び強化魔法を複合化した強化システム。

 ハイリターンなシステムだが、無論それはローリスクとは言えない。

 

……痛い……! 痛、い……痛い痛い痛い……! でも――

 

「痛く、なぁぁぁい!」

 

 核たるリンカーコアを除く、肉体そのものへの過剰負荷。それが余すところなく、レヴィの全身を襲う。

 レヴィの咆哮と共にバルニフィカスは姿を変える。斧を小さくし、デバイスコアを中心に両刃斧になり、柄をなくし、レヴィの背に羽のように装着される。そこから水色の魔力ラインが背のバルニフィカスから腕先まで伸びる。

 

「ウオオアアアアアアアーッ!」

 

 振り抜いた腕が描く線が瞬きと共に光の帯へ変わる。――否。正しくは斬撃の束だ。

 腕を振るい、脚で払い、体を回すその身、すなわち凶器であると。全身凶器を体現するこれこそがレヴィの、【力のマテリアル】の真骨頂。

 『狂撃の青(バーサーク・ブルー)』だ。

 

 一度()()ばレヴィ自身も無事では済まないが、ディアーチェは同時に好機と捉えた。

 

 レヴィのお陰で目標への距離は縮まった。

 それも、()()()()()()()にまで――

 

 

……いや、待て。目視だと?

 

 

 ディアーチェが何を以てして、()()()()と思ったのか。

 

 波打つ金の髪か――否。

 視認できるほどの強大な魔力――否。

 

 正確には、永遠結晶(エグザミア)そのものと言って過言ではない()()()()を視認したのだ。

 

「(うへぁ……何でござるかあれ……)」

 

 念話越しでもファウストが顔を引き攣らせているのが分かる。

 無理もない。その『魔力の塊』は、明確な形を成しているのだ。

 

 素早く、(かろ)やかに。硬質的な肌とは裏腹な(なめ)らかな体躯。

 翼のような、または手のような硬質的な骨組みの翼が異様さを際立たせる。

 そこへ異質さ、異形を思わせる、その硬質的な肌の色。赤み強く、禍々しいという形容詞が相応しい赤紫。

 

 骨の翼を生やした豹……と言うべきだろう。距離感が狂ってしまうほどに、その体躯は巨大だった。

 禍々しい赤紫も相まって、その異様さが際立っている。見る者が見れば震え、竦み上がるだろう程には。

 

「(虎穴に入らずんば何とやら、とは言いますが。虎穴どころか目と鼻の先に飛び込んだようですね)」

 

 言葉上は冷静だが、どこか悔しさを滲ませるシュテルの念話に、ディアーチェは心の中で悪態を吐く。

 

 過去のデータのナハトヴァールの所業。そしてその度記憶がリセットされる守護騎士の間柄に、この状況はよく似ていた。

 先の話し合いから予感はしていた。本来のシステムの役割を忘れさせられているのでは、と。

 使用上可能ではあるが、説明書には明記されていない――という表現が恐らく近いだろう。

 でなければ、『砕け得ぬ闇』そのものが核にロストロギアを抱え込み、壊すことしか出来ないと嘆く心優しい少女など、誰が思おうか。

 

……あれは恐らく――

 

 佇む異形の豹を看破する。

 あれは一種の防衛本能だろう。

 壊れてしまう。壊してしまう。壊したくない。壊れたくない。諦観と願望の矛盾が生み出したもう一つの『砕け得ぬ闇』……自分で自分を壊そうとした心底の意思。

 だがそれも叶わず、暴走の果てに暴虐の限りを尽くすだろうと。

 

 ――鍵は一つ。対処すべし問題は二つ。三人もやや疲弊している。全く厄介なこと極まりない、と自嘲の笑みを浮かべる。

 

 他のマテリアルに指示を出そう、という瞬間。

 どこかで見た閃光たちが辺りの敵を蹴散らす。

 

 炎熱と雷撃……シュテルとレヴィだ。

 

(……シュテル? レヴィ、どうしたのだ)

 

 紫天の書を持つファウストを守るように立ちはだかるシュテルとレヴィ。その顔には、この場に不釣りな笑顔が浮かべられていた。

 

「ごめんなさい王様。ちょっと先行ってて」

「道は我らが切り開きます。ファウスト、王を頼みます」

 

 ファウストはただ、承知と返す。

 

(貴様ら、何をする気だ……!)

「どこかで見た記憶に、『ここは任せて先に行け』と言ってピンチに駆けつけるのが燃えるシチュエーションだそうですよ」

「王様には、『あの子』を止めるって大事な役目があるからね。僕らはそれを手伝うだけだよ」

 

 シュテルは紫色のレイジングハート……ルシフェリオンを、レヴィはバルニフィカスをそれぞれ構えて眼前を睨む。

 

「「あとはお願い、王様(お願い致します。ディアーチェ)」」

 

(待て、待たぬか! シュテル、レヴィッ! 戻れ! これは命令ぞ!)

 

 ディアーチェの静止虚しく二人はコピー達へ向かって行く。

 砲撃を巨大な剣に見立てるシュテルや、再び閃光と化すレヴィ。

 

(……ッ、ええい放せファウスト! 今からでもシュテル達を――)

「――行くでござるよ。主殿」

(貴様何を……ッ!)

 

 紫天の書を握る手に力が入る。同時に見たファウストの顔は、悔しさを表すように――

 

「ど、どうせ我らは死なないでござる。核たるリンカーコア、ひいては紫天の書、それに主殿が無事である限り我らマテリアルは不滅で……」

 

 声は震え、視界がぼやける。

 主を送り届けるという、大事な使命があるというのに。

 

「おふた方はお膳立てをしてくれたでござる。これで我らが勝たなければ、嘘というものにござる」

 

 無理やりな笑顔だった。

 それでも、王を動かすには十分過ぎた。

 

(……嗚呼(ああ)。ああ、そうだな。――勝つぞ)

「――極めて了解ッ!」

 




・トリオン
エルトリア特有の超エネルギー物質。
本編でも言う通り『トリオン鉱石』という鉱石由来の力で、魔力と似て非なる性質を持つ。
精神エネルギーのような性質から、「これは星の命の一部ではないか」と言われており、このことからエルトリアを蝕む『死蝕』の原因がトリオン鉱石の採掘過多にあるのではないか、と言われている。

・トリオンバッテリー
正方形状のエネルギー内包体。
いわゆるインゴットであり、上記のトリオン鉱石の高純度精錬された姿。
フローリアン姉妹はこれを主にヴァリアントザッパーやサポートデバイスのエネルギー供給に使う。
 (2016/07/09追記)尚、本編に登場した黒い耳栓型は緊急用の応急措置パック。使わなければ最上なのだがそうは言っていられない状況故に必要になった。

機械人種(ギアーズ)
例を挙げるならレプリロイド、キャストなど。
トリオン鉱石が(おおやけ)になって以来、(こう)的に現れ始めた機械の体を持つ生命体。
身体機能や演算能力が優れている反面、種族的に性格がややポンコツなのが種族特徴なのだろう。
尚、人工皮膚や人工臓器(意味深)など人的容姿、機能を得たのはフローリアン姉妹が初。

・フローリアン姉妹の母
トリオン鉱石の第一人者。
時折デバイスのことを「トリガー」と呼称したり、「変形機構は科学者のロマンよ!」と叫び、「精神的にはネイバーか私……ハハハ……クソガ」と謎発言が多かった模様。

・レヴィ・ザ・スラッシャー
EXAMシステムについては本編参照。
強化要素は単純に攻撃力特化と本作フェイトの加速技術。
防御を捨てた聖刃と言ってもいいだろう。

・シュテル・ザ・デストラクター
BOA統合とオリジナル要素の影響で出番が減ってしまったお方。作者のお気に入りキャラその2。
強化要素としては本作なのはの戦闘技術にほかならない。その為に一部記憶を継承しているが若干サブカルに染められていたり。

・闇の書の残滓「私らショッカー戦闘員か何かか」
残当。



 無限を冠する存在が立ちはだかる。
 無駄。無駄。無駄であると全てを跳ね除けて。
 絶望/無限は再臨する。勇む心を蹂躙するために。

次回、回転割砕の魔導右腕BeinG(ライトアーム・ビーイング)
第九話「インフィニット・ハート」

 定命だから。限りあるから輝ける。
 後へと続く希望、先往く者としての意地があるから。
 限りある希望で進むのだ。


待て、而して希望せよ

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