ダンジョンで運命を変えるのは間違えているだろうか   作:サントン

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超絶駄話~フィンの受難~

唐突人物紹介

 リリルカ・アーデ(魔改造リリルカ)・・・原作様においては主人公の仲間でサポーター。拙作においてはアストレア連合ファミリアの頭脳にしてのNo.3。役職はアストレア連合統括役。原作から最も掛け離れてしまったといえる人物。上役としてカロン大団長とリュー副団長が存在するも、この二人がリリルカに怒られているところを見ることも多い。そのために実質的なオラリオの最高権力者なのではないかと噂されている。

 他者の教育において多大な知見を持ち、レベルも2のサポーターであるため今現在冒険者として名を馳せている者達の中でも彼女のお世話になったものは多く、彼女を怒らせることはもはやオラリオを怒らせることだと言われている。実は、拙作においては早い段階で主人公がソーマの改革を彼女に丸投げたことが、周りに回って彼女を大きく成長させる一因となった。それと黒いスキルの成長を促す効果と彼女自身の強い学習意欲の相乗効果である。ちなみにソーマ改革の際、一緒に着いていたリューは頭脳面では全く役に立たなかった。

 しかし彼女は小人であるために身長的には小柄であるため、実はオラリオ内では密かに巨人殺しのロキファミリアですら手も足も出ない小さな巨人というあだ名が流れている。本人はそのことを知らない。

 なんかもはや魔改造リリルカタグよりもラスボスリリルカタグの方がしっくり来る気もする。それはつまり連合には忠誠心MAXのラスボスがいるということなのか?道理で連合が異例の速さで大きくなるわけである。

 説明長いな。

 

 フィン・ディムナ・・・原作様においてはロキファミリアの団長を務める英雄。拙作においてはアイズが魔改造リリルカと深く関わってしまったために劇的に指揮能力が向上してしまったためにフィンのやることがなくなってしまう。カロンが引退する少し前にアイズに団長を譲る。以前にサポーターをアストレア連合から借り受けた際に、リリルカの腕前に感服する。それ以来事あるごとにリリルカを気にかけるようになってしまった。当然の恋の始まりである。

 

 シル(アストレア連合顧問相談役、聖女シル)・・・原作様においては酒場に務めるウェイトレス。拙作のアストレア連合においては、アストレア混迷期にアストレアの女性陣を優しく包み込んで相談に乗りつづけてくれたことからアストレアの女性陣(とベート)に勝手に聖女認定される。さらに、困ったときのシル頼みとして勝手に連合の相談役にされるも、給料は出ていない様子。本人はそのことに気づいていない。

 

 

 

 ◆◆◆

 

 やあ。僕の名前はフィン。肩書はロキファミリア()団長。僕は精神的に成長して安定したアイズにロキファミリアの団長をすでに任せて退団していた。なぜなら僕にはどうしてもやり遂げなければならないことがあったからだ。

 

 ーー対象は路地裏か。気付かれないようにしないとな。

 

 そう、僕には足りないものがあった。僕の夢は一族の復興。そのために必要不可欠なのが僕のお嫁さんだ。ティオネ?ないない。フィン×ティオネの方ごめんなさい。

 

 ーー対象はカフェに入るようだな。一緒にいるのは万能者だな。

 

 そう、僕には足りないものがあった。彼に気づかされたんだ。彼は大切なもののためになりふり構わずあらゆる手段をとった。ベートの引き抜きだけは失敗していたけど、他はだいたい物事を成功に導いていたんだ。

 彼はベートの獲得に当たって、ストーカーという手段をとっていた。僕もなりふり構わずリリルカさんをものにしなくちゃね☆

 

 

 

 

 

 なぜ唯一失敗したベート獲得の手段を真似てしまったのか?誰か(作者)悪意(ギャグキャラ化)がフィンを襲うーーー

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 「や、やあリリさん、奇遇だね。」

 

 緊張する四十路。追いかけるは十代。出動間近なアストレアファミリア(正義の味方)。構想もへったくれもなく書き出してしまった後悔が早くも誰か(作者)を襲う。というよりこの設定の時点ですでにフィンには受難以外の何物でもない。

 

 「フィン様、またですか。ストーカーはやめてくださいといったはずですが?」

 

 「リリさん、やっぱりどうしてもダメなのか?アストレアとロキは対等な盟友。僕たちの仲をきっと祝福してくれるはずだよ。」

 

 僕は焦っていた。あの到底モテるとは言えなかったベートすらも誰か(作者)の謎の力によってアイズと結婚していた。ヘスティア様もベル大団長と結婚したし、タケミカヅチ様もイシュタル様と結婚するという謎の超展開。挙げ句の果てにはついにはリヴェリアとガネーシャ様の謎過ぎるカップルまで成立していた。どこまでも暴走する誰か(作者)に僕はどうすればいいのかわからず、藁を縋る気持ちでカロン前大団長の真似をしていた。

 

 「………前にも言ったと思いますがリリはアストレアファミリアの役に立つことが至上目的です。」

 

 「カロン前大団長がいないのにかい?」

 

 「カロン様はリリにそれを望んでいます。」

 

 「でももう連合はキミがいなくても回るはずだろ?前大団長もキミの幸せを願っているだろうし僕が絶対に幸せにするよ。ロキファミリア団長ももうやめたし危険なダンジョンも潜ってないし。」

 

 「つまりはニートなわけですね?稼ぎがなくてどうするのですか?リリの稼ぎを宛てにしているのですか?」

 

 「貯めた資金が十分あるしイザと言うときはロキに借りればいいよ!アイズやリヴェリアもお金持ってるし!」

 

 「ヒモじゃないですか!アイズ様も浮かばれませんよ!」

 

 「ヒモなんかじゃないよ!アイズだって僕のことを信じてくれてるはずだ!」

 

 「何をどうしたらそういう発想になるのですか?リリはこの間アイズ様に相談をされましたよ!?フィン様が団長を辞任してマダオになったって。」

 

 「そ、そんな馬鹿な!じゃあベートは!?ロキは!?リヴェリアは!?」

 

 「まずベート様はアイズ様至上主義なのでありえません!リヴェリア様は泣いていらっしゃいました!ロキ様も大変悩んでアルコールの量が増えてらっしゃいます!どうするんですか!?」

 

 「そ、そんなバカな………。」

 

 「………まあリリも少し言いすぎました。ベート様はさておきリヴェリア様が泣いていたのはガネーシャ様と喧嘩していたせいの気がしますし、ロキ様は良く考えたら昔からアル中でした。でもフィン様はありえません。この間リリの写真を勝手に撮影してヘルメスファミリアに抱きまくらの作成を依頼してましたよね!?」

 

 「それについては反省してるよ!どうしてもダメなのか?僕はキミのためならオラリオを全裸で走っても構わない。むしろ僕にとっては喜びだ!あ、でも露出癖があるとかそういうわけじゃないよ?でも………悪くないかもしれないな。………そういえば全裸といえば以前ベートがダンジョンでーーー

 

 「やめてください!!もう帰ります。あまりひどいとアストレア治安維持部隊に連絡する事になります!!」

 

 「リ、リリさぁぁぁん………。」

 

 

 

 目の前が真っ暗になった僕は泣きながら家に帰った。

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 ここは豊穣の女主人

 

 「ぐすっ、なんで、なんで、リリルカさんは僕には見向きもしてくれないんだああ。」

 

 「お客様、私はシルといいます。四十路の泣き顔なんてキモいだけなので早く帰ってください。」

 

 「ヒドくない!?」

                                            フィンだけにFIN




ノリで書いた。後悔はしてない。反省はしている。次回最終回です。
蛇足
ガネーシャ回の話
空を飛ぶ護りの艦。暗示です。空がリュー、護りがカロン、艦がファミリア、アストレア様とヘスティア様は神様の役目です。艦はたくさんの人々を乗せて護り続けます。

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