学園生活とはなかなか上手くいかない   作:ヨーグルト先生

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呪殺奇人変人 編
43話 影


『さぁ、戦争の始まりだよ』

「具体的には……」

『んー、僕と時雨君と碧斗君、あと彼方ちゃんとあと一人は適当に決めて、悪いけどその5人で奪還って形になるね』

 

やっぱり悪い予感は当たっていた……。碧斗、彼方、もう1人、このもう1人揃うことにより、黒空先輩の力が発揮出来る。正直頼みはこの人しかいないからな……。だけど、巻き込みたくはなかったな……。

 

『ついでに君達には第六感の干渉にも至ってもらからね!』

「と言うことは……」

『うん!もしかしたら君達誰かは死ぬかもしれないね!』

 

この先輩、嫌いだったけど本気で心底嫌いになりそうだ。

もしかしたら誰かが死ぬかもしれないなんて、そんなことあっていいはずがない……。

 

「それは、絶対条件ですか?」

『あー?覚醒のこと? そうだねー、僕だけじゃ不安でしょ?そこまで僕を頼りにしないでよね!こう見えて僕は使い物にならないんだからね!』

 

頼りないな……。昔からそうか……。

 

『命の保証はしないけどさ、僕は出来る限り君達を守るつもりではあるよ……それが最低条件』

「先輩に頼りきりって訳にも行かないし、いいですよ俺は死んでも……と言うと語弊あるけど、第六感への干渉俺は努力してみますよ」

『そう、来なくちゃね!時雨君』

「やめ、離せ!」

 

 

 

「まぁ、ってなわけなんだが……」

「へ……時雨まじで言ってんのか?」

「……」

 

俺は黒空先輩ととりあえず彼方と碧斗の元へと行き、ある程度の事情、第六感の干渉について色々話した。

 

「未だに能力だとかお前の兄さん、白露さんが二重人格だとか色々信じられないけど……お前がそんなこと言うやつじゃない事は知ってるし……本当なんだよな……」

 

僕は無言で頷く、それと同時に後ろで黒空先輩がうんうんと頷く。

 

「言っておくがこれは俺たちの問題だからな2人は無理に参加しなくても大丈夫だ、」

 

俺は2人の顔は見れず下を向いて2人に逃げ道を用意した。逃げ道と言い方は悪いが、正直2人には来て欲しいくないからな。

 

「ううん、私は関係なくない、柊さんはお姉ちゃんだし、お兄ちゃんの困ってることは私も力を貸したい」

 

『彼方……』

 

「あ、ああ!そうだよな!お、俺だって無関係じゃないぜ!親友が困ってるんだ!助けてやらないわけがない!」

 

「2人とも……」

 

自然と涙がこぼれ落ちそうになった。私情なのかもしれないがここまで思ってくれるなんて嬉しい。

 

『2人ともありがと! 正直感動で言葉も出ないよ!得に碧斗くんに関してはあんな酷いことをしたにも関わらず』

「昔のこと掘り出さなくていいですよ、」

 

2人とも本当に変わってくれて良かった。

 

「となると、人数としてはあと一人か……」

 

色んな人が思い当たるが、正直信用できる人がいいな……。

近くに居ないだろうか……。

 

「君たちが困っているなら助けてあげるよ、僕は君たちの上にたつものだからね……」

 

『はぁーあ!影鷹生徒会長』


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