学園生活とはなかなか上手くいかない   作:ヨーグルト先生

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何とか投稿できたー!

では、スタート→


26話 スタート! ?

『やぁ』

「! ?」

 

俺の後ろに居たのは黒空先輩先輩だった。黒空先輩に顔は笑顔、その笑顔とは普通とは言えなかった。

狂気に満ちて居た顔だった。俺の横にいた彼方の顔は唖然としていた。

 

「もしかして、黒空先輩が…碧斗をこんなんにしたんですか?」

 

手を顎におき考え始める。数分経つと手を顎から離し、答える。

 

『ん〜、的確に言うならば正当防衛ってやつだよ! 碧ちゃんがね、いきなり殴りかかってきたか、こうするしかなかったんだよ』

 

黒空先輩は、一度言葉切りまた口を開いた。

 

『だから、僕は、悪くないよね?』

「悪くない訳がねぇだろーがぁ!」

 

感情ご高ぶり過ぎ、つい手が出てしまい、黒空先輩先輩を殴ろうとした。

だが−−

 

 

「!?」

『危ないよ…時雨?』

 

ほぼ近距離だったにもかかわらず、この人はそれを止めた。

何て、反射神経の持ち主なんだ。それが、反射神経のだけのならいいのだけど。

黒空先輩は俺の手を離し、笑顔で言う。

 

『碧ちゃんも言っていたけれど、もう物語はスタートしているんだよ」

 

物語のスタート、この人がこう言う時は絶対に犠牲者が出る。そして、決まってその犠牲者は(時雨)のいるクラスからでる。つまり、俺のせいということだ。

 

「ひとついいですか?」

『なんだい?』

 

俺は顔を暗くし目の前に居る先輩に言う。

 

「今回の主役は俺がやります」

「え?!」

 

彼方も驚いたらしく、声をあげこちららを見ている。

黒空先輩はさっきの笑顔よりも増して、笑顔だ。

 

『良い提案だね』

 

よし、これで−−

 

『でもダメなんだよ…一回主役になった人はもなれないんだ…気持ちだけ貰っておくね』

 

そんな、って言うことは、彼方かもしれないし、碧斗かもしれないってことだろう…。

 

「じゃあ、今回の主役は誰なんですか?」

 

恐る恐る、黒空先輩先輩に聞いてみる。

 

『秘密!』

 

そう言うと、黒空先輩は教室のドアを出ながら。

 

『でも、忘れないで物語はもう動き始めてるから』

 

今回の犠牲は誰だから分からない、分からないと守りたくても、守れない。

 

「し、時雨! 取り合いずその事は後で考えよ! 碧斗さん運ばないと!」

「あっ、ああ、そうだね」

 

後のことは後で考えればいい・・・。

 

 

 

 

 

「うっ・・う・・・」

「時雨! 碧斗さん起きましたよ!」

「あ、本当だ、生きてたんだ・・・はっはっはっはー」

「少しは心配してくれよ・・・」

「心配・・・してるよ」

 

ふぅー、何とか碧斗も無事だったな、少し安心だ。

犠牲者じゃなけれいいけど・・・。

 

「それより、碧斗、あの人(黒空先輩)と何があった?」

 

碧斗は少し喋りずらそうだったが、ようやく決心したのか「よしっ!」と言葉を漏らし保健室のベットで話をしだす。


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