あー、やっぱりからあげクンは美味しいなー。
流石ローソンだよ、僕の朝ご飯の宝庫だね。
最後の唐揚げをむしゃむしゃと食べ終わった頃には学校に着いていた。
「あっ、おはよう、黒空君」
『おはよう智也君昨夜は悪かったね』
「? 気にすることじゃないよ?」
気にしている様には見えないけれど本人が言っているのだから大丈夫に違いない。僕は、教室の一番端の自分の席に座る。
『そうだ! 今日はさ廃病院行ってみない?』
「気味が悪そうだけれど、うん、面白そうだね!」
ということで今日は暇つぶしに廃病院に行く事にした。
理由は暇つぶし以外にもあるけれどね。
それと、今日は雨が降りそうな空だ。
◆
『やっほー智也君! 逃げつに来たね』
「逃げる必要は無いよ、僕も楽しみだったからね」
夜の廃病院。
僕達2人は廃病院3階建て見て気味の悪い笑顔を作った。
「こんな事言うのもあれだけど、逃げないでよ?」
『え? ・・・怖いの?』
「そういう黒空君こそ、足震えてるよ」
『お、お互いそれだけ動揺しているんだよ』
軋む階段登り、2階へと行く。
2階は入院する所見たいのようだ。
「こういう所のに良くいるよね? テレビとかで」
『そうだね、でもこれはリアルタイムだからCG合成はできないからね、あったとしたら本当にいたって事になる』
それはそれで面白そうだ。
「いやー、それにしても広いね!」
『一応有名な病院だからね』
「病室にはカルテとか落ってるね」
『荒れてるね』
一階は主に手術室になっていた。さて、3階は何が待っているかな?
「3階は食堂になってるね~」
『何かお腹空いちゃったね・・・』
「じゃあ、家帰ろうか」
僕達は家に帰ろうとしたーー
「が! やっぱり屋上見ないとね」
屋上からは綺麗な風景が見えた。
『意外と綺麗だね、こんな廃病院からこんな綺麗な景色が見えるなんてさ』
僕達は柵に体を預け風景を見てた。
赤、青、黄色々な光が重なり言葉では表せない景色だった。
「僕この数日で趣味・・・見つけたかもしれない」
『!』
何で、ビックリしたかと言うと言うとその言葉を言うと同時に僕は病院の外から落ちていた。
「僕の趣味は物語の創作だったりとか」
『はは・・・狂気の沙汰だね・・・君は
僕はそのまま下に落ち、この世界、から消えてしまったようだ。
『そう、僕が主人公だったんだよ黒空くん・・・ だから僕はこのまま主人公として生きる、黒空 春之と言う人物を演じながらね・・・』
病院からは制服を着た黒空を演じる智也の姿は消え、屋上から落ちた、黒空春之の遺体も消えていた。
『今日の天気は雨だった』