あの、帰ったあとメールで最後に撮った写真が送られてきた。珍しく俺はその写真をじっと見ていた。するとある事に築く。
「
黒空先輩は一番関わっては行けない先輩だ。
喧嘩が強いとかじゃない、あの人は怖い。どう怖いのかは俺にも理解できないが、何か歪な物がある。黒空先輩とは一緒の中学校だった。あの人は卒業するまで裏で色々な事やった。思い出すだけで頭がどうにかなりそうだ。
だから、その事は明日考えるとして、今日は寝ることにした。
◆
『時雨君は赤と青どっちが好き?』
「い、いきなりの質問ですね、どっちかと言う青です」
『・・・了解』
「質問した意味ってあるんですか?」
「意味があるから質問したんだ、それ以上でもそれ以外でも無いよ」
「はい」
「先輩!何してるんですか!」
『え? 何って物語の創作だよ』
「碧斗を放してください!」
『なんで? これは君が選んだ物語の選択君が青を選んだからこういう結果になった』
「じゃあ、聞きますけど赤を選んだらどうなっていたんですか?」
◆
「はぁっ! はぁはぁ・・・」
変な夢を見た。人生の中で一番最悪の目覚めだ。
もう、一度も思い出さないと思ってた。
「時雨! 朝だよ」
窓の方から彼方の声が聞こえた。
今日は定期戦明けで休みのはず・・・
俺は、玄関に行き、彼方を向かえる。
「どうした? 今日は休みだぞ?」
「聞きたい事があって」
彼方は右手にスマホだけ持って俺の家に来たようだ。
と言うよりなぜ俺の家知っている?
「良いよ取り合えず入りなよ」
「うん、ありがとう」
部屋のドアをしめ椅子に座る。
「で? どうしたの? 慌ててたようだけど?」
「その事なんだけど」
彼方はスマホを開きある画像を見せてくる。
「・・・」
やっぱりと言うべきか、そこには昨日の写真が表示されていた。
「で? なんだこの写真が?」
俺は知らないふりをしながら話を進める。
「あのさ」
「うん」
少し間は開き。
「この写真すごく良くない!!」
「え・・・?」
「いや、だからこの写真何かぐだぐだでもいいと思うんだよね!」
あれ? 何か思ってるのと違った。
「でもさー、私たちの写真なのにこの人が写りこんでるって言うのがちょっと嫌なんだよね」
そう指を指したのが黒空先輩だった。
「お前・・・彼方! 黒空先輩知ってるの!?」
「知ってるも何も私たちの学校の先輩だよね?」
知らなかった。黒空先輩が俺達と同じ学校に通ってるなんて。って言うことは
「そうだな・・・知ってた、知ってたよ」
俺は部屋を出て向かいの壁にするりと座り込む。
「嫌だ」
俺は涙をポロポロと流しながら黙って座り込んでいた。