ガーディアンが行く場所 オレは臆病な君を守り続ける   作:孤独なバカ

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竜使いと守護者

「ただいま。」

「おかえり。空太。」

「おい。サチリアルネームだすんじゃないって。今日はギルメンじゃない人がいるんだから。」

「ご、ごめん。」

「……ゆ、ユニバースさん。」

すると震えだすシリカ

「シリカなんだ?」

「なんでサチさんがいるんですか?」

「いや何でってギルメンで俺の嫁だからいるに決まってるだろ。」

「……」

「おいサチも顔赤くさせんな。俺だって恥ずかしいんだから」

「えっと、ユニバースさんって何者なんですか?」

「いってないの?ユニバース?」

「正式な挨拶はみんながいるほうがいいだろ?ってか俺のこと知ったら少し下層だったらめんどくさいんだよ。主に女子プレイヤーから。」

「もうせっかくの好意を面倒とか言ったらだめだよ?」

「へいへい。シリカには言ってないけどアスナって聞いた時に分からなかったのか?」

「だってユニバースさんガーディアンって途中メンバーが二人しかいない最強ギルドですよね?なんでユニバースさんが?」

「そっか、中層は今でもサチが担当しているからな。俺のことも知らない人は多いか。ついでに最強ギルドなんかじゃない。ただの小型ギルドの一つだよ。」

「本当に最強ギルドって呼ばれるの嫌だよね。ユニバース。」

「最強って俺たちは目標のベクトルが違うって言っただろ。全員が生き残る。それが俺たちの理念だから。」

「ユニバースは本当にそこだけは譲らないよな。」

するとキリトが笑っている。

「ただいま。キリト。そこが設立した時の唯一の規則って言っただろ。」

「おかえり。ユニバース。まぁ、そうだけどさ。」

「だから、正直な話オレンジになるようなことをしなければ別に俺はギルメンを守るしどんな時だってギルメンの味方につく。まぁさすがに迷惑行為とか聖竜連合みたいな真似をする奴には許すわけにはいかないけどな。」

「……お前本当にこのギルド好きすぎるだろ。」

「そりゃ。現実に比べたら天国みたいじゃねーか。独りよりみんなでいた方がいいだろ?」

「本当にお前このゲーム楽しんでるな。」

「お前もな。」

ニヤリと笑う。フリーズしているシリカに苦笑しながら

「そういや、メッセージでも伝えたとおりテイマーのシリカ、35層でソロで歩いていたところを保護した。どうやらパーティーメンバーと喧嘩したらしく、」

と俺がキリトに伝えてると

「キリトくん。ユニバースくんたち呼びに行って何分たってるの?」

「あ、ただいま。アスナ。」

「おかえり。ユニバースくん。」

アスナが奥の部屋から出てきた。

「それでシリカちゃんだっけ?アルゴさんから少し情報を教えてもらったんだけど…」

「アルゴ来てんのか?」

「うん。どうやら依頼の件で報告に来たって。」

「……そういえばそのこともシリカに話さないとな。」

やることが多すぎる。

「えっととりあえずゆっくりしていってくれ。47層のモンスターとかの説明をするから遅くはなるとは思うけど…」

「は、はい。」

「とりあえず飯にしようか。腹減ってるし。それとメンバー紹介しないとな。シリカ後緊張しないでいいから。」

「は、はい。」

と言いながらも緊張してるのは目に見えていた。

 

食卓につき飯を食べ終えたあと

「んじゃ遅くなったけど自己紹介するか。えっとさっき連絡した通りビーストテイマーで35層の迷いの森で知り合ったシリカだ。武器は短剣で今回の依頼者だ。」

「よろしくね。シリカちゃん。」

「は、はい。」

「んで俺のシリカの右から順番にアスナ、キリト、ケイタ、サチだ。もう一人アルゴもいるんだけどさっき仕事で抜けたのは知ってるよな。今のガーディアンはこれで全員だ。まぁ後からゆっくり話してくれていいからとりあえず報告からか俺からは長くなるから後でだ。ケイタとりあえずマッピング状況を教えてほしい。」

「えっと、今の所役6割程度だと思います。迷宮区を発見したんですが……」

と報告を聞いていく。あまり変わりのない展開が続き

「じゃあ最後に俺だな。……まぁシリカとは成り行きでパーティー組むようになった。まぁ、とりあえずはまず一つ連絡にもあった通りシリカのために47層のダンジョンにさいてあるプネウマの花を取りに行くことになった。護衛は俺だけでやろうと思うんだがどうだ?」

「うん。レベルも装備品も問題ないとは思うんだけど……サチが。」

「とは言っても明日は攻略の日だろ。ダンジョンの推奨レベル的には安全圏だからなぁ。」

「う〜。そうだけど……」

サチが膨れている。

「……仕方ないアスナ頼めるか?」

「えっ?私?」

「……あそこのモンスターってちょっとあれだろ?最悪女子の方が。」

「……うん。そうだね。」

するとすぐに納得する

「それならケイタとキリトは隠密スキルが高かったはずだからついて来てくれないか。……あのグループが接触する可能性が高いし。」

「あのグループってなんですか?」

「……そのことから。説明しようか。じつは」

と俺の口から離される言葉にシリカは驚愕してしまった


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