苦手な方は他の作品をオススメします_(:3」∠)_
闇オッさんきました。
やったああああぁぁぁぁ!!!
というわけで僕たちは今、ジャイアントトードが群生している平原にいるのだ。
早速実力を見てみたいとカズマが言い出したので、僕らもこうして見物に来ている。
アークウィザードといえば、僕らの中では如水が一番初めに思い浮かぶ。
豊富な魔法と知略で持って、時に大胆に、時に狡猾に戦場をコントロールする美魔女。
一度カズマ君達が、如水を連れてクエストに行った際、ほとんど一人で片付けたせいで、やることが無いと言われたことがあった。
如水からすれば、自分で自在になんでも出来るわけだし、戦国時代の憂さ晴らしみたいな気分なのかもしれない。
まぁ、少し話が逸れたけど、何が言いたいのかというと、普通のアークウィザードは非常に強い。と言う事だ。
「よーしめぐみん。早速頼むぜ?」
「えぇ任せてください。紅魔族…いえ、すべての魔法の頂点に君臨する魔法をご覧に入れましょう!」
全ての魔法の頂点とは随分大きく出たなぁ。
時間止めてスカート剥いじゃおうかな?
いや、止めておこう。流石にまだ嘘かどうか決まったわけじゃないし。
ド肝抜くような内容じゃなかったら剥いじゃおう。
「…それは暴力の具現。それは力の本質」
詠唱が始まる。
本来この世界で覚えた魔法は、詠唱はあまり必要ではなく、呪文を唱えるだけで勝手に発動する。
だが、ロマンとかカッコよさに生きているこの世界の住人は、更にそれに全力を注いでいる紅魔族がやっているのを見て、感化され広まったらしい。
つまるところこの詠唱にはなんの意味もない。
だがそれがいい。
正直こういうのはテンション上がる。
僕だって男の子だしね!
「解き放つは破滅の狼煙!エクスプロージョン!!!」
ん?エクスプロージョン?
僕がそんな事を思った瞬間、鼓膜を破ろうとするかの様な爆音が、辺りに響く。
結構離れているにも関わらず、切国とめぐみんの羽織っているマントやローブが、激しくはためく程の風圧を体が受け止める。
そういえば、昔何処かの温泉で、旗や布がはためく位の勢いのある風が、人間は一番心地良く感じる。と言うことを聞いた記憶がある。
気持ちいいなー。後ろ振り向きたくないなー。
「……旦那様」
うわーい。如水が凄く言いにくそうに声かけてくるー。
うん。なんとなく言いたいことは分かるけど言わないでー。
「あの爆発…あの範囲と威力から考えますとあの子は……」
「多分考えてることは同じだと思うな。僕も昔は魔王だったからよく分かる」
嫌だー…絶対あれだよー…。
「うおーー!?すっげぇなめぐみん!」
「ふふふ…どうです?これが我が最大の奥義にして最強の魔法。爆裂魔法です」
うわーい。めぐみんの声が下から聞こえてくるー。
気付いてーカズマくーん。君とんでもない地雷掴まされてるよー!
「あぁ!いやー、やっぱりアークウィザードは凄いな!どこぞの駄女神と違って」
「ちょっと!それ誰のことよ!」
これ僕が振り向いて気づかせてあげるべきかな?
絶対この子僕達の後ろの方で…
「…何をやっているんだ?めぐみん」
切国が声を掛けた。ですよねー。
全員が切国の、正確にはめぐみんの方を振り向く。
そこには、倒れ伏しピクリともしないめぐみんの姿が。
「……あの〜めぐみんさん?」
「我が爆裂魔法は究極にして最大。故に代償もまた最大。今の私はお箸すらもてません」
「……つまりは動けないということか」
やっぱり……。
感想とか待ってます!
いや、本当に。マジで。切実に
このすば……(山姥切国広)