始祖の魔王様に青春を!   作:犬原もとき

5 / 27
この作品は拡大解釈や妄想によるキャラ補完があります。
苦手な方は別の作品をオススメします_(:3」∠)_

あと、感想にて原作タイトルの間違いを指摘してくださり、ありがとうございます。
本気で気づきませんでした_(:3」∠)_


現実→これしか出来ない

「大丈夫か?カズマ」

切国さんが俺の方を向いた。

すっげぇ…流石ベテランって感じがするわ。

あともう少しで食われるところだったのを、切国さんがすごい速度でこっちに来て、蛙をぶった斬った。

ド素人の俺でも分かる。

長い経験があるからこそあんな事が出来るんだ。

切国さんには足向けて寝れねぇ。いろんな意味で。

「ありがとうございました!切国さん!」

すかさず立ち上がって深くお辞儀をする。

命が助かったなんなら何回でも頭下げるわ。

つーな切国さんマジで神。

どっかの自称女神の駄女神とは大違いだわ。

オメーも人の事笑ってないで、なにか役に立つ事しろ。今の所プラスの要素ねーぞ。

見た目以外。

「気にするな。寧ろカズマはセンスがある」

「えっ?マジっすか?ん?」

切国さん。それはあれですか?お笑いのセンスって事ですか?なんて聞こうとして顔を上げる。

そして気づく。

「あーー!!??アクアーーー!?」

あの駄女神食われてやがる!?

蛙さーーん!そんなもの食べちゃだめ!

ペってしなさい!ぺって!

俺の大声に気づいた切国さんが急いで走り出すが、タイミング悪くジャイアントトードが通過する。

ちくしょう!あんなんでも一応俺の仲間だ!

助けてやるから後で何か役に立てよ?アクア!

「むにゃむにゃ…乱獅子〜」

え?

何?いまのこの状況とまるで合ってないのんびりした声は……

「うおおおおぉぉぉぉ!?」

俺の目の前にカエルの首がーー!?

あっ、中にアクアがいる。助けとこ。

「アクアー大丈夫かー」

「うえぇ…ぐす…ぐす…」

マヂ泣きだ。嗚咽を漏らすってこういう事なんだな。

世の中には異性をいたぶって興奮する変態がいるが、やはり俺はその類では無かったようだ。

むしろそんな連中は現実を目の当たりにすれば、そんな考えも吹き飛ぶと思う。

誰かがやばい状況というのは、即ち自分もやばい。

余計な事を考えている時間があるなら、さっさと自分が生き残るように、努力していた方が身の為だ。

さもなくばこうなる。

蛙の粘液まみれになって、グチャグチャのドロドロになったこの駄女神のように。

「がじゅまぁ!」

「うぉ!?」

感極まったのか、感情が高ぶったのか、アクアが抱きついてくる。

「ありがとう!ありがとねぇ〜!がじゅま〜!」

美少女に涙ながらに感謝される。

しかも相手は女神。胸の大きさも申し分ない。

いい光景だ。感動的だな。だが無意味だ。

生臭ええええぇぇぇぇ!!!

こいつの身体に付いた粘液が醸し出す圧倒的生臭さ!

そしてこいつ自身が放つ涙声!

両方が合わさって不快感MAX!!!

これには俺も表情を隠しきれない!

だが堪えろ俺。真のフェミニストは男女平等。

コイツだって恐怖を味わった末に助けられたなら、こんな反応だってするさ。

「そ、それよりアクア。一体何が起きたんだ?そっちにはいきなり寝始めたけど、やとりちゃんがいただろ?」

「ぐす…えぇ…でも何が起きたのかはまるで分からなかったわ。食べられてたし」

そりゃそうだ。

「恐らくはやとりの真剣必殺だな」

切国さんがやとりちゃんを抱えてこっちに来る。

つーかまだ寝てんのかよ!?すごいなこの子!

「真剣必殺は真剣少女が使える必殺技のようなものだ。特定の条件を満たすか、一定時間経つと使えるらしい」

「へー、なるほど。凄いッスね」

必殺技かー。

いいなー。俺今のところそんなの無いもんなー。

 




獅子王やとり
原作 しんけんっ!
ちっちゃな身体に、足まで伸びたもじゃもじゃヘアー。
眠そうな目つきは伊達じゃない。アイマスクとマイ枕は必需品。
多分青狸を連れている銀河最強のメガネガンマンと同じ位早く眠れる。
必殺技の乱獅子はゲーム内屈指のカウンター技。
最近ろくにやってないけど多分今もそう。
アイマスクはゲーム内でも普通に装着する。
獅子王は太刀なので140cm代なやとりちゃんが持つとすごく大きくみえる。
胸は発展途上。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。