そういうのが苦手な方は他の作品をオススメします_(:3」∠)_
レジフェスなんて無かった_(:3」∠)_
台座さんは可愛い_(:3」∠)_
「俺は魔王軍幹部のベルディアと言うものだが……」
アクセル街の正門に集合した俺達の前に現れたのは、まさかの魔王軍の幹部だ。
しかも見るからに強そうなデュラハンで、あたりに黒い瘴気まで出ている。
あまりの事態に誰もが息を呑んでいた。
そりゃそうだ。近くにいるとは聞いていたが、こんな所に攻め込んでくるなんて、誰も思っていなかったに違いない。
隣にいる切国さんも、いつも以上に表情を固くして、刀をしっかりと握っている。
南吉くんもいつでも撃てるように銃を持ち、目つきを鋭くしている。
沖田さんもいつものマシンガントークは何処へ行ったのか、臨戦態勢だ。
そして真緒さんは……怒っている。
え、えぇ〜!?何あの表情怖っ!?
今まで見たことないんですけど何あれ?
なんかベルディアとめぐみんが問答してるけどそれどころじゃないよ!怖っ!
こんな顔で睨まれたら縮み上がるわ!
あっ!ベルディアがなんかした!
「めぐみん!」
俺が叫ぶのと、ダクネスが飛び出し、その何かに当たったのはほぼ同時だった。
俺達はすぐさまダクネスの傍に近寄った。
「大丈夫か?ダクネス」
「ん?あ、あぁ。別になんともないが…」
なんだよビビらせやがって。
てっきり何かすごい魔法かと思ったぞ。
「ふん。命拾いしたな。だが残念だったな。そこの騎士はお前のせいで死んだ!」
「いまだ!放てー!!」
それは…とベルディアが何かを言おうとしたが、真緒さんの号令にかき消された。
俺達の後ろから、まるで豪雨のように降り注いでくる魔法弾。
すげー。空が見えねぇ。
「聞こえるかー!カズマー!空が1、弾が8だ!繰り返す!空が1、弾が8だー!」
アクアがキャッ、キャッとはしゃぎながら俺に話しかけてくる。
うるせぇよ。ってかどこで仕入れたそんなネタ。
しかしまぁ、アクアの言うことは間違ってない。
ベルディアも何か叫びながら必死に避けたり防いだりしてるけど、このスコールの如き魔法弾はその手を休めるどころか、益々激しくなっている。
以前如水さんが戦いとは事前の準備が全て。と言っていたけど、本当にそうだよなぁ。
前情報もなしにこんなのを凌ぎきったら負けを認めるしかない。
「ちくしょーー!!テレポート!!」
あっ、とうとう逃げた。
暗い光とともに、ベルディアは逃げた。
『お、お前ら!もう容赦しないからな!とにかくそこのクルセイダーは、あと一週間したら死ぬ!全部そこの頭のおかしいアークウィザードのせいだからな!解除して欲しかったら城まで来いよ!ばーか!ばーか!』
見えない所から負け惜しみを言い放ち、ベルディアはとうとう気配まで消えた。
「チッ、仕留め切れなかったか」
「やはり幾つか術式が干渉しあって、作動してませんわ。見直しを測りませんと」
「やり過ぎるとまた市長からお小言を貰うぞ」
「実績を作りしたからね!ノーカンですよノーカン」
また?ねぇ今またっていったよね?
なにしてんすか真緒さん…。
っといけねぇ。それどころじゃない。
「ダクネス。体はなんともないか?」
「ん?あぁ、別にこれと言って体調に変化は…」
「大丈夫よダクネス!このアクア様に任せなさい!セイクリッドブレイクスペル!!」
ダクネスの安否を確認している最中、アクアが横から解呪の魔法を使ってきた。
効果が作用したのか、パーン!と快音が成り、ダクネスの体は少しの間淡く光り、やがて収まった。
つまりはまぁ……死の宣告は無力化されたみたいだ。
喜んでいいのか、ベルディアを哀れんだらいいのか、なんとも微妙な顔をする俺達とは裏腹に、満面のドヤ顔を披露してくるアクアの顔が、一層際立っていた。