そういうのが苦手な方は他の作品をオススメします_(:3」∠)_
弾丸ツアーでした_(:3」∠)_
やはり日帰りは無理があったか_(:3」∠)_
「全く!驚きですよ!目の前に健気系病弱ヒロインこと沖田さんがいると言うのに、まさかの!ま・さ・か・の!男の娘オンリー!これには斎藤さんも苦笑い!」
桜色の剣士。名前は沖田総司。
そう、あの幕末の天才剣士。新撰組の沖田総司だ。
なのになぜだろう。この漂う微妙な残念感は。
さっきからお前本当に病人なのか?と聞きたくなる程の食事量だ。
隣に座っている朝召喚した背の高い方。紅葉先生の方がずっと少食だ。
「ふむ…なかなかどうして…悪くない」
食には煩いらしいが、どうやらここの食事は気に入ったようだ。
「ここは魚料理が少ないんだね。良かった」
「好き嫌いはいけませんよ。新撰組にも歯磨きをしなかった末に死んだという、実に情けない死に方をした浪士もいたようですし」
一言も魚は嫌いとは言ってないんだよなぁ。
「…賑やかになったな」
そういうのは僕の隣で食事を取っている切国だ。
ちなみにさっきまで悶ていた。
理由は沖田にキレイト言われたから。
褒めたのは刀かもしれないけど、山姥切国広は、切国の大元だ。
それを褒められるということは、自分を褒められているのと変わりがない。
しかもこの娘。刀を褒めた上で切国本人も褒めたのだ。
2重に褒められた結果、ショートした切国は白布に包まり、ブルブルと震えていた。
久しぶりに見たな。この光景。
「しかし解せません。私ほどの腕前を捕まえて、ソードマスター等とは。侍という職業は…いえ、新撰組という職業位あってもいいはずです!そう思いませんか?尾崎さん!」
「思うに新撰組は職業ではないな」
「職業にしたら浪人じゃないかな」
「沖田さんショック!!」
タイミング良く吐血し、倒れ込む総司。
賑やかというか沖田が主にうるさいなこれ。
「おはようございまぁ…うわ!?なんだこれ?!血?」
「どうしたんですか?カズ……な、なんですか?!なんなんですか!?大丈夫ですか!?」
あとから来たカズマ一行は、沖田の吐血を見て、驚き戸惑った。
まぁ、知らなきゃ驚くよね。そりゃ。
「気にするでない。この者のスキルのようなものだ」
「え?あ、あぁそっすか…」
「というかどなたですか?」
「これは失敬。我は尾崎紅葉と言う。ここの習わしに乗っ取るのならば、オザキ・コウヨウとなるな」
「あっ、転生者…じゃないな。マオさんが召喚したのか。サトウ・カズマです。よろしく」
「……やはり我の本は今の若者向けではないのか。いや、あの時はあれが良かったのだ。悪いのは時代の流れというわけか」
「え?どうしたんですか?コウヨウさん」
「小説家なんだよ」
自分の名前を出してもどんな人なのか分かってないカズマを見て、ジェネレーションギャップというか、若者の本離れを嘆く紅葉。
その隣では、南吉がドヤ顔をしている。
そりゃー南吉の作品は、誰もが一度は見たことあるしな。
「えー…と、その隣の美少女は?」
「ふむ。確かに可愛いですね。私ほどではありませんが」
「あぁ、だが何故だろう…何故か彼女にはこう…攻めてほしい…はっ!?いやいや!相手は女の子だぞ!何を考えているんだ私は…!」
南吉をみて色々と感想をこぼすカズマ一行。
ダクネス…お前凄いな。前情報なしに本能と言うか性癖が反応しやがった。
「お嬢ちゃん。名前は?」
「……ニイミ」
「ふむ。他の人に比べれば多少変という感じですね」
「おめーん所と一緒にすんな。大丈夫だよーニイミちゃん。全然変じゃないからねー。このツルペタなんてめぐみんって冗談みたいな名前だから」
「よしカズマ。表に行きましょう。今ならあの平原を更地にできそうな気がしますから、カズマはその中心で観測しててください。なに、死んでも構いませんよ。アクアやマオさんが居ますから」
「冗談でも言って良いことと悪いことがあるだろ!」
お互い様じゃないかな。
めぐみんにとっては普通の感覚だし、僕らからすると、ニイミも別に変わった名前じゃない。
やいやいと言い合いをしているカズマとめぐみんを見て、ふと気づく。
一人足りなくね?具体的にはアクアが見えない。
朝ごはんはどんな事があっても抜かないのに。
人の金で好き放題飲み食いするのに。
「カズマ。アクアは?」
「つまり俺は悪く……へ?アクアっすか?」
「うん。アクア。あの人の金で好き放題飲み食いした挙句、尻を叩かなきゃ金返さない駄女神」
「……本当にすいません」
さらりと嫌味を言っておく。
とうとう身売りでもさせられているのだろうか?
「取り敢えず飯食う前にクエスト探してこいって言って、今探してる最中です。俺たちで出来そうにない難易度持ってきたら、一人でやってもらいます」
席につきながら、そんなことを言うカズマ。
ああは言ってるけど、多分最終的に助けるんだろうなぁ。結構お人好しだし。
「我も金に苦労した弟子がいたな……」
「作家で苦労してない人はそういないよ…」
金の話になって一気に暗くなる文豪組。
文豪だろうと、物書きってのは今も昔も中々稼げないもんなんだねー。
尾崎 紅葉
原作 文豪とアルケミスト
大きな原作は現実に存在していた明治時代の文豪、尾崎紅葉。
文アルの紅葉先生は世話好きをクローズアップしまくって、オカン的な部分を更に大きくして「誰がババァだ!」なんて言わせている。グリリバボイスで。
というか前回の新美くんといい紅葉先生といい、正直今までライトノベル以外の小説とか読んだことないから解説のしようがない。
取り敢えず好き勝手動かす所存。