始祖の魔王様に青春を!   作:犬原もとき

15 / 27
この作品には拡大解釈や、作者の妄想によるキャラ補完があります。
そういうのが苦手な方は、他の作品をオススメします_(:3」∠)_


四象が始まり、キアラピックアップが始まり、6節の難易度に躓く_(:3」∠)_


筋肉、それは逞しさ

「アクアー!危なくなったら言えよー!」 

俺は向こうの方で檻の中で水を浄化しているアクアに呼びかける。

遂にアクアをこの世からあの世へ、リターンバック(物理)しようとしているわけではない。

これにはちゃんとした理由があるのだ。

 

 

「お願いよー!私今回のキャベツクエストで、大量のお金が入るって踏んでここの酒場に10万も借金してるのよー!」

「知るかよ!つうかレタスとキャベツだぞ!そうそうに間違える方が悪いだろ!」

「なによー!そんな言い方ないでしょー!」

自業自得で自ら借金を背負った駄女神にかける言葉はねぇ!

「つうかおまえ!切国さんからまだ借りてるらしいじゃねぇか!マオさんこの間静かに切れてたぞ!」

「………てへ♪」

「てへ♪じゃねぇ!!どれだけ他人に迷惑かけてんだよ!」

「なによー!私だって流石に悪いとは思ってるわよ!だからこうしてカズマに頼んでるんじゃない!!」

「その俺だったらOKみたいな言い方やめろ!貸さないからな!!」

「何よこの人でなしー!」

「持ってきたわよん」

「はい?」

ぎゃいぎゃいと喚く俺達の間に割って入ったのは、今日召喚されたという男だ。

筋肉モリモリマッチョメンの身長およそ2m。

磨き上げられた強靭な肉体は、理想型な逆三角形の体格をつくり、俺の胴はありそうな足は力強く地面に根を張り、丸太の如き腕は逞しく、ドラム缶ほどはあろう胴回りは恐怖と威圧感を与えてくる。

その雄々しき角は彼の身体にしっかりとマッチし、この肉体にはこの角無くしてはあり得ないと言わんばかりだ。

しかして、その顔つきは、それらすべてと真逆の柔和なもので、強靭な肉体は途端に父親の背中のような温もりを感じるようになる。

そして言葉遣いは

「アクアちゃん。まだ諦める時間じゃないわ!」

「うぅ……でも頑張った結果があれじゃあ…」

「大丈夫よ!その為にアクアちゃん向けのクエストを持ってきてあげたわ!」

オネエだ。

渋い声で凄くオネエだ。

しかもこの人、すげぇ優しい。

あのアクアですら声を荒らげずに言うことを聞かせられる。

めぐみんやダクネスの手綱もしっかり握ってくれている。

「カズマちゃん」

「え?あ、はい。なんすか?」

「いつも皆を叱ってくれてありがとう。カズマちゃんがしっかり皆に言い聞かせてるおかげで、皆私の言葉に耳を傾けてくれるわ」

「い、いえいえそんな!ファスティバさんだからですよ!普段からこれなら俺も苦労しませんって!」

この人いい人過ぎだろ!

そんな意図ありませんから!

ただその時言いたい事言っているだけですから!

だからそんな慈愛に満ちた目で見るのはやめて!

浄化されて成仏しちゃう!

「んもぅ!謙虚ねぇ!そんなカズマちゃんには……イッツア!ラアアァァァッブ!!」

「ぐおおおおおぉぉぉぉぉ!!!???」

「でたーー!!ファスティバさんのラヴマックスホールドだーー!」

アクアてめー!呑気に実況してんじゃねー!

折れる折れる!!

浄化されちゃう!成仏しちゃう!物理的に!!

 




ファスティバ
原作 グランブルーファンタジー
ドラフ族の男。身長は202cmで、ドラフの男としては身長は低め。漢女としては最高身長。
カジノ艇でプロレスラーをしつつ、愛の伝道師としての活動を欠かさない憎い奴。
孤児院で育ち、愛を知り、伝える漢女。
今日も彼女の筋肉が唸る。愛を伝える為に。
イッツア!ラアアアアァァァァァッヴ!!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。