始祖の魔王様に青春を!   作:犬原もとき

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この作品には拡大解釈や、作者の妄想によるキャラ補完があります。
そういうのが苦手な方は、別の作品をオススメします_(:3」∠)_


今日のセレマグチャレンジ。
3回やって全部1ループもせずに失敗!
内2回は救援を出し忘れるという失態_(:3」∠)_


規格外は何処にでも居ますよ

翌日、僕は昨日の成果を確かめる為に、また軽いクエストを受けに冒険者ギルドへ行こうと足を運んでいた。

すると

「緊急クエスト発生!緊急クエスト発生!冒険者の皆様は、直ちに正門前に集合してください!繰り返します!」

と放送が鳴り響いた。

おぉ、もうそんな時期か。こりゃ丁度いい。

試運転ついでに金稼ぎじゃい。

 

「マオさん。これ何の集まりですか?」

「聞いてないの?キャベツの収穫だよ」

わけも分からず着いてきた。と言う顔で尋ねてきたカズマに、このクエストの内容を単純に告げた。

因みに僕は久しぶりに体動かすから、ラジオ体操をしている。

昔は面倒くさくてあまり真面目にやらなかったけど、しっかりやると全身の筋肉が良い感じに解れるのだ。

いっちに。いっちに。

「マジか……マオさんが言うなら本当に飛んでくるのか…キャベツが…」

カズマが未だに信じられないという風に遠くを見ている。

うん。そうだろうね。僕も驚いたよ。まさか飛ぶなんてさ。

初めて見たときの衝撃は、今でも忘れられないよ。

切国も呆然としてたっけな。

唯一動けてたのは…

「今年もこの季節がやってまいりましたね。主」

この男だけだったな。

「えっと…誰です?」

「ふん。なぜ俺が貴様の様な見ず知らずに…」

「長谷部。挨拶」

「へし切り長谷部と言う。主の為に今日はキャベツをくまなく切り伏せよう」

へし切り長谷部。別の名を妖怪シュメイトアラバー。

名を与えられるた早々に、縁も縁もない人に渡された過去を持つ刀剣男士。

打刀の中ではずば抜けた機動力を持ち、任務遂行の為なら非情にもなれる。

と、ここまで聞けば悲しい過去を持つイケメンだが、愛に飢えてるのか何なのか、妖怪シュメイトアラバーとしての習性なのか、出会った頃からやたらと、主命主命とうるさかった。

去年の収穫祭の時に呼んでいたから、あそこにいるキャベツを、全部切ってこいと命令した時、物凄い笑顔で「主命とあらば!!」と叫んで走り出していったっけ。

まさか500玊も切ってくるとは思わなかったけど。

さらにその後1000玊いかなかったからと、切腹するとは思ってなかったけど。

でも一番驚いたのは朝起きたらこいつが、普通にいたことだけどね!

ビビるわ!朝起きたらこいつが笑顔でおはようございます。とか何事もなく挨拶してる場合かよ!

『キャベツが空を飛ぶ時期と思い、自ら馳せ参じました』

ふざけんなよ。そんな理由で寝起きドッキリかますんじゃないよ。

……今更だけど、キャベツが空を飛ぶ時期って意味わかんない言葉だよね。

 




へし切り長谷部
原作 刀剣乱舞

妖怪シュメイトアラバー。
主命ならだいたい何でもこなす。
裸踊りしろとか言われてもやるかもしれない。
名前をつけられて早々、話で聞いただけの赤の他人に渡した信長が嫌い。
嫌いとか言いつつも信長の話しかしないから、多分ツンデレ。
2016年に国宝として認定された。すげぇ。
作者は見に行けなかった。くやしぃ。
日本号もまだ見てない。くやしぃ。
でも村正は見れた。かっけぇ。

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