World trigger〜Strawberry grim reaper〜 作:鵺鵠とも
明日もテストなのに…テス勉しろって話ですよね全く。
パパッと書いたものなので誤字脱字があるかもしれません。もしあればすみません。
では、どうぞ!
…え?なんでこんなに視界が下にあるの?
いや、考えたらわかるけどあまりにも人間離れしすぎてる…。まさか、あたしの”視界にすら入らない”なんて…。
「ちょっ…待ちなさいよ!」
「あ?なんだよ、ちゃんとしてやっただろ?」
「やり直しよ!やり直し!あんなのマグレに決まってるわ!」
「はぁ…めんどくせぇな…ったく、じゃあ構えろ」
なんだかんだ相手をする優しい一護。そして、言われた通り双月を構える素直な小南。
場の空気は渇き、震えているように感じられる。そんな中、先に動き出したのは小南。後手に回っても勝ち目がないと悟ったのか、手数の多さで勝負しようと試みた。
小南の実力はボーダーでもトップクラスであり、アタッカーランキング4位という強者である。その小南による攻撃は、荒々しくも正確な舞のようで圧倒されるものなのだが、相手は一護。ことごとく受け流され、いなされ、弾かれる。
今のまんまじゃこっちが無駄に疲れるだけ…さっさと片付ける!
《コネクターON》
両手にある双月が1つの大きな戦斧となる。
「はぁ!?なんだよそれ!」
「あたしのトリガーに決まってるじゃ…ない!」
「んなもん分かってるつーの!ぐっ…」
双月という名の戦斧を身体全体で横一閃に振り回した。それを一護は弧月で受け止めようとするが、想像以上の威力で、壁際まで吹き飛ばされた。
「…弧月、折れちまったじゃねぇかよ…どうすっかな…」
「それなら新しく作り直せるわよ」
「お?そうなのか…。うおっ、マジだ。んじゃ、仕切り直しといくか」
弧月を新しく作り直し、一護は再び構えをとる。そんな一護から発せられる雰囲気が少し変わったのを感じ取った小南は、再度神経を張り巡らせた。
「いくぜ…」
そしてまた───小南の視界から一護が消えた。
「っ!?」
「…旋空弧月」
突如、小南の真上から放たれた4つの旋空は、一直線に向かっていく。双月でガードしようとしてもあまりにも速すぎる旋空は一撃も止められなかった。
* * * * *
「あんたホントに何者なのよ?多分、太刀川よりも強いわよ」
「あーそれ最初の訓練で嵐山ってのにも言われたぜ。その太刀川ってのはそんなに強ぇのか?」
「一応ボーダーランキング1位よ。まぁあたしの方が強いけどね!」
「いや、おめぇさっき俺に負けたじゃねぇか」
「うっさいわね!次は絶対勝つんだから!また相手しなさいよね!」
「わーたわーた、また今度相手してやっから落ち着け」
ったく…なんでコイツはこんなにガキっぽいだよ…まだ陽太郎の方がマシだわ。でもまぁ退屈はしねぇな。
「ねぇ、一護。お腹空いた。なんか作りなさいよ」
「はぁ?んなもん自分で作れよ。……あ、わりぃなんか適当に作ってくるわ」
「あ、って何よ!どうせカレーしか作れませんよ!フンッ!」
何ともまぁ微笑ましい光景である。
その後一護は、簡単な食べ物を作ってそれを食べた小南は満足そうにしていた。
* * * * *
───それにしても、さっきの模擬戦の時、一護の周りに見えた水色のオーラみたいなのは何だったのかしら…