World trigger〜Strawberry grim reaper〜 作:鵺鵠とも
お久しぶりの方はお久しぶりです。
初めましての方は初めまして。
いつまで続くか分からないものをまた書き始めてしまいました。
よろしくお願いします!
黒崎一護 ①
「ボーダー本部長 忍田 真史だ。君たちの入隊を歓迎する───。」
くっそ…!あのゲタ帽子め…深い説明もなくこんな訳の分からねぇ所に連れてきやがって…!次会ったらぶん殴ってやる!ついでにあの自称実力派エリートもぶん殴ってやる。
漂うオーラだけでキレていることが分かるオレンジ色の髪をした青年、黒崎一護。周りの人間がそれに気づき、ビビっていることに彼は全く気が付かない。
そんなことはまぁお構い無しにボーダーの入隊試験は進んでいく。
「改めて
嵐山による説明を一応聞き、最初の訓練である仮想戦闘ができる部屋へ移動する。訓練用のネイバーとやらを倒すという単純なものであった。
浦原さんに軽く資料を見せてもらった時も思ったけど、このネイバーをもっと可愛げのある感じにしたら兎みてぇでルキアが喜びそうなのにな。
と、どうでもいい事を考えていると既に何人か戦闘訓練が終わっていた。
『2号室 終了 記録11秒』
おぉ?あのちっこいツインテールのやつが11秒か。結構速い方なんじゃねぇのか?よく知らねぇけど。
それから、9秒、4秒、と速いタイムが出て、遂に一護の順番が回ってきた。
確か浦原さんによると、この弧月ってのが1番人気で使いやすいみたいだな。まぁ俺たち死神からするとそうかもしれねぇな。さて、始めるか…!
『3号室 用意 始め!』
───それはほんの一瞬。一護の手にある弧月が、舞い散る桜の花びらを1枚1枚斬っていくように動いたかと思うと、ネイバーが正面からブツ切りに斬られていた。
『3号室 終了 記録0.8秒』
「うっし…!こんなもんか」
もちろん一護はこのくらいが普通だと思っているが、その他の隊員はみんな、「……は?」と開いた口が塞がらない状態である。そんな中1番最初にその状態から復帰した嵐山が、君は何かやっていたのか?と聞いた。
「そうっすね…やってたって言えばやってたっすね」
と、どこか懐かしむように一護は答えた。
「本当に凄いな…過去最高記録だよ。たぶんA級1位の太刀川さんと遜色ないほどの太刀筋だったよ」
「お、おう…その太刀川さんが誰か分かんねぇけど、褒めてんだよな」
その後も軽く喋って次の訓練に進んでいった。
地形踏破訓練、隠密行動訓練、探知追跡訓練を行い、地形踏破は、1位。隠密行動、探知追跡は、9位だった。死神になっている状態でも隠密は苦手だったし、探知に置いては得意ではなかったため、妥当な順位ではあった。
B級とやらに上がるには4000ポイント集めないといけないとのことで、今はC級ランク戦ロビーにいる。
「ここで戦ってポイントを集めりゃランクが上がっていくのか…。わかりやすくていいな」
すると、後ろから中学生ぐらいの少年がやって来た。
「ねぇ、お兄さんランク戦やろーよ!」
「おういいぜ、丁度俺も誰かとやってみようと思ってたとこなんだよ」
そして2人はブースに入り、お互いを選び光に包まれると目の前には住宅地が広がっていた。
中途半端な終わり方ですがここで切らせていただきます。基本1000文字ちょっとで投稿しようと思っているので。
次回は、中学生ぐらいの少年 VSタンポポ頭の青年
です。
では、また次の話数で。