八幡の兄貴とヤンデレな陽乃(凍結)   作:鍵穴 光

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鍵穴「遅れてすみません!」
大路「何やってんの?」
鍵穴「体育祭とか色々あって……」
大路「ならよし」
鍵穴「さて、本題に入りますがSとは一体何でしょうね〜」
大路「どうせ碌でもない事だな」
鍵穴「決めつけ良くない」
大路「それではどうぞ」
鍵穴「あ、今回は2つまとめて出してます。あと、タグちょっと変えました」
大路「言うのが遅い」
鍵穴「サーセン」


張本人とS

 

「失礼します」

 

入って来た人は、まぁ、簡単に言うと美女だ。女性の割には高い背で、整った顔、夜空の様に輝く黒い瞳と雪ノ下にも劣らないセミロングの黒い髪、容姿は……男の俺にとっては言いづらいがまぁ、ボン キュ ボンだな。歳は………見た感じ平塚先生と同じくらいかな。

 

まぁ、そんな人が入ってきました。

 

「何か様かね……まぁ、代々予想はつくよ」

 

「私も予想はつきます」

 

俺もなんとなくよりか確信だと思う。話の流れで。

 

「当主様とお母様の思っている事で合っていると思います……宜しいでしょうか?」

 

「それは私たちに聞くものではないでしょう」

 

「ありがとうございます。では早速」

 

七里ヶ浜さんという人はさっきまで空気だった俺の方に顔を向けた。

 

……最初は自己紹介かな。

 

「初めまして、若旦那様。私は七里ヶ浜海奈と申します。陽乃様、雪乃様、夏樹様のお世話係をしております、以後お見知りおきを」

 

まぁ、自己紹介されたらこちらも自己紹介しないとな。

 

「初めまして、七里ヶ浜さん、陽乃さんの後輩の比企谷大路です。このような場を作ってくださり、ありがとうございます。後、若旦那様ってなんですか?やめて下さい」

 

ここに来てから一番思うのは、俺が若旦那様って呼ばれる事なんだけど、本当に謎。あと、役所的に考えると同じだな、この人と。

 

「この度は申し訳ありませんでした。八幡様を轢いてしまったのはこの私です、本当に申し訳ありませんでした」

 

と頭を下げてきた。さっきの質問はスルーですね、分かります。……本題に戻って、予想通りだな、でも七里ヶ浜さんが八幡も轢いたのか………。

 

「頭を上げて下さい。その件に付きましては今さっき春樹さんと冬乃さんとお話したので気にしないで下さい。でも、次はないようにしてくださいね」

 

七里ヶ浜さん見た感じしつこそうだからなー引いてくれるかな。

 

「分かりました。ですが、これでは気がすみません!何か罰をしてください!なんでもしますから!」

 

「だから………」

 

「お願いします!」

 

やっぱりこういうタイプの人だったかー、あと七里ヶ浜さん、なんでもいいはだめですよ、普通の人だったら悪用されますから。ダメ、絶対。

 

何かしないといけないなーどうしよー……よし。

 

「じゃあ、目を閉じてください」

 

「はい」

 

と言って目を閉じた。顔を赤らめてるな、なにか変な事されると思ってるんだろうな。

 

「じゃあ、いきますよ」

 

「は、はい!」

 

赤くなってますね〜、まぁ俺がアクションを起こしたら更に真っ赤になるだろうな〜、別の意味でね!

 

俺は七里ヶ浜さんに段々近づく。

 

 

 

 

 

ピシ

 

 

 

 

「痛」

 

七里ヶ浜さんは痛みがきたおでこを抑えていた。

 

 

 

察していた人はご名答!デコピンです!

 

 

………誰に言ったんだ俺………。

 

「これで罰は終わりです」

 

「こんなのでいいのですか!?」

 

七里ヶ浜さんの反応が面白くて、ちょっと弄りたくなってきた。

 

「顔が赤いですけど、どうかしました?」(デコピタ

 

「へぇや!!な、何でもないですよ!」

 

やばい、超楽しい。

 

「まさか、何か変な事考えてたり?」

 

「か、かかか考えてませんよ!!」

 

年上揶揄うの超楽しい。

 

「そこまでにしなさい、2人とも」

 

冬乃さんにストップを掛けられてしまった。

 

「すみません冬乃さん、余りにも七里ヶ浜さんの反応が面白くてつい………」

 

「も、申し訳ありません!ってえ!?」

 

ちゃんと俺の発言に驚く七里ヶ浜さん、最高です。完全に弄り対象ですね。

 

「まぁ、いいわ。それにしても珍しいわね、七里ヶ浜が取り乱すなんて」

 

「申し訳ありません……」

 

「相手を考えなさい、陽乃になにされても知らないわよ」

 

「はい……」

 

「いやなんで陽乃さん出てくるんですか…」

 

いやマジで、なんで雪ノ下さんが出てくるんだよ、教えて誰か?

 

「自分で考えなさい」

 

「あっはい」

 

冬乃さんに一瞥されて、頷くしかない俺。

 

「あと、大路君今日は此処に泊まるが、何処がいい?」

 

「はい?」

 

泊まる?何それ聞いてない。

 

俺の疑問に春樹さんが答える。

 

「その様子だと聞いていなかったか、君の弟くんと妹さんは泊まるんだが……」

 

多分八幡はこの事聞いてないだろな〜。

 

「お言葉に甘えます。部屋は何処でも良いですよ」

 

流石に疲れたので抵抗はせずに泊まる事にした。

 

「分かった、では陽乃の部屋の右どなりだ」

 

「………分かりました」

 

マジかよ、もう終わった、明日起きれるかな?

 

「取り敢えず、僕は戻ります」

 

すると七里ヶ浜さんが、

 

「ご案内します」

 

「ありがとうございます。それでは春樹さん、冬乃さん、失礼しました」

 

「残り少ない夜を楽しんでくれ」

 

「この後はゆっくり休みなさい」

 

春樹さんと冬乃さんにそれぞれ声を掛けられた。

 

「分かりました、ありがとうございます」

 

部屋を出て、みんながいる方に向かった。

 

戻るといきなり雪ノ下さんに抱きつかれた。おm……痛いです。

 

今日は泊まると話すと、八幡の腐った目が更に腐った。八幡に同情し、みんなと別れて風呂に入り、色々済ませて、指定された部屋に入り、布団に潜り、夢のない虚空の世界に入った。

 

 





鍵穴「どうでしたでしょうか?」
大路「取り敢えずもう寝る」
鍵穴「早くない!?」
大路「うるさい、お休み」
鍵穴「お、お休み〜」
鍵穴「………」
鍵穴「出てきて良いですよ陽乃さん」
陽乃「大路寝た?」
鍵穴「寝ましたよ」
陽乃「ありがとー、じゃあ行こうかな」
鍵穴「……行くって何処に?」
陽乃「勿論大路の部屋に、それじゃね〜」
鍵穴「……次回嫌な予感しかしない」
鍵穴「次回も宜しくお願いします!」

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