八幡の兄貴とヤンデレな陽乃(凍結)   作:鍵穴 光

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鍵穴「GW真っ只中ですね」
大路「お前はGWなにしてるんだ?」
鍵穴「部活と部活と部活と部活と部活………」
大路「部活だけじゃねえか」
鍵穴「色々大変なんだよ」
大路「まぁ、頑張れ」
鍵穴「話は変わりまして、今回はGWということで長めです」
大路「他の投稿者さんにとっては普通だけどな」
鍵穴「痛いとこ付くなよ……」
大路「それではどうぞ」


雪ノ下家3姉弟との再会

『………どちら様ですか?』

 

最後に抵抗だけはしたかったので、別人を装い、わざとロシア語で話した。さぁどうしますか、雪ノ下さん!

 

『それは流石に酷いんじゃないかな、大路?』

 

『………は?』

 

危ない危ない、一瞬思考が停止してしまった。今、雪ノ下さんロシア語で話しましたよね?マジかよ、帰国子女特有の外国語で罵倒出来ないじゃないか、最悪だ。取り敢えず返事しないと、さっきから考え込んでて、雪ノ下さんの機嫌が悪くなっている。

 

「………お久しぶりです、雪ノ下さん。というかロシア語、喋れるんですね。どうしてですか?」

 

これを聞いた雪ノ下さんは満足そうにしていた。うぜぇ………

 

「うん、大路が帰国したらどうせロシア語マスターしてるだろうし、ロシア語で差をつけられるのが嫌だったから覚えた」

 

「それだけですか?」

 

「うん」

 

「…………」

 

それだけの理由でかよ。本当に雪ノ下さんの考え方が分からねぇ………

 

「そうですか……」

 

「うん!」

 

…………一瞬見惚れてしまった。仮面を付けていない、とても幸せそうな笑顔でいたから。くそ、可愛すぎだろ、魔王から一転、女神だろ。

 

「仲良いね、大路兄と陽乃さん」

 

「んなわけねぇよ。先輩と後輩っていう関係なだけだ、それ以上でもそれ以下でもねぇよ」

 

は、小町は少し観察眼が衰えているな、俺と雪ノ下さんの仲がいい?有り得ないし、そんな権利、俺にはない。

 

「むー」

 

「なんですか………」

 

雪ノ下さんを見たら何故か拗ねていました。え、俺なにかしました?

 

「何でもないよ、この鈍感」

 

「?」

 

なんでか知んないけど怒られました。なんで?

 

「姉さん、いきなり走らないで頂戴。公衆の場なのだから」

 

「そうだよ陽乃姉さん。困るのは雪乃姉さんと僕なんだから」

 

雪ノ下さんの後ろから聞こえてきた声は、俺もよく知る声だった。

 

「お久しぶりね、兄さん」

 

「お久しぶりです、大路兄さん」

 

「おー、久しぶりだな、雪ノ下、夏樹。あと俺はお前らのお兄さんじゃない」

 

何故か俺のことを兄と呼ぶ、雪ノ下家の次女、雪ノ下雪乃と長男の夏樹だ。

 

「いいじゃない兄さん、昔からお兄さん的存在だったし、未来で本当の私たちの義兄さんになるんだから」

 

「僕も同意見だよ、大路兄さん」

 

「昔はお前らにそう見られてたならいいとして、何故未来で本当の兄さんになるんだよ。あと雪ノ下、お前の発言の中に違う漢字が入ってなかったか?」

 

「気のせいよ」

 

「うんうん」

 

俺の疑問に気のせいと切り捨てた雪ノ下と夏樹。この2人、いつも俺の疑問をすらりとかわすからな、たまにイラッとくる。まぁ表には出さないけどね。

 

「そうか。そういえばこの6人で集まるのも久しぶりだな」

 

「そうだね」

 

「そうね」

 

「そうですね」

 

「そうだね、大路兄」

 

「………まぁ、そうだな」

 

俺が唐突に言った言葉に同調して、頷いてくれた。

 

………珍しいな八幡が肯定するなんて、滅多にないな。

 

「あら、居たのね空気谷君」

 

「いたよ、お前らが来る前から、喋る必要性がないから喋らなかっただけだ」

 

「あら、喋れないのではなくて、口無し谷君?」

 

「いや、今現在進行形で喋ってるから。ていうかさっきから人の苗字を変えないでくれませんかね?それだと俺の家族もdisられるんですけど」

 

「なら貴方の名前ならいいのかしら?」

 

「ぐ………」

 

あー、雪ノ下から始まった雪ノ下と八幡の口論は雪ノ下の勝ちみたいだな。雪ノ下はもう勝ち微笑んでるし、八幡は腐ってしまった目を更に腐らせてるなー。もうこれお決まりだよね。下手したら夫婦の痴話喧嘩だよなこれ。

 

「もう2人共仲良しだね、夫婦みたい」

 

「違うから」「違いますから」

 

「おー、息ぴったり♪」

 

息ぴったりだなおい。というか、雪ノ下さんと同じことを考えていたことに恐怖を感じています。やばい、寒気が止まらない。

 

 

ふと、小町と夏樹を見てみると、小町はニヤニヤしながら見ていて、夏樹は雪ノ下と八幡を見て優しく微笑んでいた。

 

 

 

 

 

 

………お前らもお前らで仲良いな………。

 

 

取り敢えずここら辺で切るとするかな。

 

「そろそろ帰ろう。八幡、小町、行くぞ。雪ノ下さんたちもお出迎えありがとうございました、それではまた」

 

そう言って、180度回転して帰ろうとする俺。

 

比企谷大路はクールに去るぜぇ………

 

「待って」

 

と雪ノ下さんは俺の右腕を掴んで止めた。なんですかもぉー。

 

「ごめんね大路兄、今日は陽乃さん達の家でおかえりパーティーをすることになっているんだ」

 

「なにそれ俺知らない」

 

「俺が知らなくてもいいとして、なんで八幡が知らないんだよ………」

 

「だってお兄ちゃんに言ったら、家から出てこないと思うから」

 

「なるほど」

 

「おい」

 

なるほど、なんで八幡が今後の予定を知らなかったのかと思って言葉にしたが、小町の理由で納得した。でも嫌だ、日本に帰ってきたら自分の家でくつろぎたいと思ってたし、それに雪ノ下家に行けば、雪ノ下家の両親になにされるか分からない。絶対に阻止しなければ。

 

「雪ノ下さん、お気持ちは嬉しいですが、遠慮させてもらいます」

 

「……なんで?」

 

おっと、雪ノ下さんの目のハイライトが消えました。ハイライトさんちゃんと仕事して!

 

「えっと、雪ノ下さんの家にも迷惑ですし、俺は日本に帰ってきたら最初は家に帰ってくつろぎたいと思うんですよ」

 

少し声を弱くしてしまった。

少し雪ノ下さんに怯んでしまった。

 

すると雪ノ下さんは掴んでいた俺の右腕を自分のもとに手繰り寄せて、そして俺の右手を自分の頬に当てた。

 

 

 

 

 

 

………俺の親指舐めてるの気のせいだよね!?

 

 

「ダメだよ、君は私と一緒にいないといけないし、これからも一生一緒にいるんだよ?」

 

超怖いんですけど、八幡と小町助けて!

 

2人に助けてくれというメッセージを目で送るが、

 

「ごめんね大路兄、流石に大路兄の帰りをみんなで喜びたかったから………」

 

……小町はこういう所が健気だな………

 

「はぁ……分かったよ、行きますよ、雪ノ下さん」

 

「うん、行こっか♪」

 

目のハイライトが機能し始めた雪ノ下さんは満足そうにしていた。なんだったんださっきの。

 

「それじゃあ、車を待たせてるから乗りましょう」

 

雪ノ下がそう言うといかにも高級そうな黒い車があった。

 

 

 

 

 

ふと疑問が浮かんだ。

 

「八幡と小町はここにどうやって来たんだ?」

 

「陽乃さん達と一緒にあの黒い高級車で来たよ」

 

「そうかよ………」

 

 

 

 

 

 

 

断っても断らなくても、雪ノ下家に連行される運命じゃねぇかよ………

 

 

 

心の中で毒つきながら、雪ノ下家の車に乗った。

 

 

 

まぁ、一年前のことで雪ノ下家の両親とは話があったから別にいいんだけどな。

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして大路たちは雪ノ下家に行く

 

 

 




鍵穴「早速来てもらいました、夏樹君です!」
夏樹「よろしくお願いします」
大路「いきなり過ぎるだろ……」
夏樹「いいじゃん大路兄さん」
鍵穴「そうだそうだ」
大路「なに便乗してんだよお前……」
夏樹「あれ、そういえば姉さん達は?」
鍵穴「ギグ!」
大路「そういえばそうだな」
鍵穴「え、えっと、今日はおやすみということで……」
陽乃「ちゃんとした理由を教えなさい」
鍵穴「ひ!陽乃さん!」
陽乃「みんな、ひゃっはろー」
大路「こんにちは、雪ノ下さん」
陽乃「つれないなー、大路は」
鍵穴「今の内に………」
雪乃「何処に行くのかしら、作主さん?」
鍵穴「雪乃さん!」
陽乃「さぁ、理由を答えなさい」
鍵穴「え、えっと………」
陽乃「答えられないのね、じゃあ、ちょっとオハナシしようか、作主さん♪」(ガシ
鍵穴「い、嫌だ!」
雪乃「私も行くわ、姉さん」
鍵穴「助けてくれ、大路!夏樹!」
大路 夏樹「「(-人-)」」
鍵穴「そ、そんな!誰か!誰か助けてくれーーーー!!!」
大路「逝ったな」
夏樹「そうですね」
大路「あれ、こんな所にメモ用紙が……」
夏樹「なになに、次回はオリキャラ紹介です」
大路「そういう事なので次回はあまり期待しないでお待ち下さい」
夏樹「それでは次回もよろしくお願いします」

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