大路「分かったから八幡と小町に会わせろ」
鍵穴「どんだけブラコンとシスコンなんだよ………」
大路「俺にとって八幡と小町は俺の全てだ」
鍵穴「まぁそうだろうな」
大路「知ってるんだろ?」
鍵穴「まぁな」
大路「だったらいいだろ」
鍵穴「分かったよ」
大路「そんな訳で物語が始まるぞ」
鍵穴「ゆっくりしていってね」
大路「ゆっくり実況じゃねぇぞ」
到着してから色々なことを済ませて、自由になった。いや、本当にパスとか持ち物検査とかめんどくさい。無くなれよ。
俺は家族が待っている所に足を進めた。
しばらくして、俺の愛おしい弟と妹が見えてきた。相変わらず八幡の目は腐ってるな~。すると2人とも俺に気づいて、こっちに近ずいてきた。
「おかえり、大路兄!」
「おかえり、兄貴」
と、2人はアホ毛を揺らしながら言ってきた。2人とも可愛いな~と思いながら俺は言葉を返す。
『ただいま、八幡、小町、久しぶりだね』(ロシア語)
「「?」」
2人は頭の上に?を浮かべながら頭を傾けている。八幡なんて我を忘れている感じだ。それにしても、なにそれ、2人とも可愛いい、流行らせようぜそれ、すごくいいと思う。だがなぜだろう、返事が返ってこない。聞いてみよう。
『どうしたんだ2人とも?』
「え、えっと………」
小町が言葉を繋げようとしているが、できずにあたふたしている。すると八幡が我に返り、落ち着いて、
「兄貴、日本語日本語、ロシア語で喋ってるぞ」
と冷静に答えた。
…………マジかつい癖で言ってしまった、気をつけなければ。心の中で反省し、ちゃんと日本語で喋る。
「んん……悪い悪い。ただいま八幡、小町。久しぶりだね」
なるべく笑顔で言った。
すると小町が落ち着いて、
「もう大路兄、しっかりしてね。小町びっくりしちゃったんだからね!」
と怒っているような仕草をしながら言った。あざと可愛いなぁ………
「ごめんごめん、気をつけるよ」
と俺は謝罪を述べた。謝罪は大事だよ、うん。
「うんうん。ちゃんと謝るのは、小町的にポイント高いよ♪」
と、小町は満足そうだった。
「こいつ……」
と八幡は小町に悪態をついていた。相変わらず八幡は捻くれてるなぁ………でもお兄ちゃんそういうところが好きだぞ!あ、今の俺的にポイント高い♪………気持ち悪………。
「そういえば、お出迎えは2人だけか?」
と疑問を2人に言ってみる。すると小町が、
「ううん、陽乃さんと雪乃さん、夏樹も来てるよ」
「そうか、雪ノ下と夏樹には悪いが先に帰るぞ」
早く帰ろう、あの人に会う前に帰らないと俺が死ぬ!
そう思いすぐさま行動に移そうとしたが、背中に痛みが走った。誰が後ろから抱きついたようだ。
……………恐らく誰かが間違えて抱きついたのだろう。そうだ、そうに違いない。頼む、そうであってくれ!
そんなことを思っていると、俺の前にいた八幡が俺の内心を察したらしく憐れみの目を向ける。やめてくれ八幡、俺はまだ死にたくない!
「兄貴、残念だが、これは現実だ」
と、八幡が俺に声をかける。八幡、酷いよ…………。
俺は意を決して後ろに振り返った。
「おかえり、大路♪」
…………雪ノ下家の長女、雪ノ下さんが仮面の笑顔で俺を出迎えた。
大路「八幡と小町に会えたのは良かったがまさかな………」
鍵穴「いいだろ別に」
大路「おい」
鍵穴「ということで来てもらいました八幡と小町ちゃんです!」
小町「よろしくです!」
八幡「めんどくせぇ……」
鍵穴「コラそこ面倒くさがらない!」
八幡「はいはい」
小町「もー、ごみぃちゃんたら!」
八幡「やめて小町ちゃん、お兄ちゃんのガラスのハートが粉砕するから」
鍵穴「はいはい、イチャイチャしない」
八幡 小町「「?」」
鍵穴「自覚無しかよ……」
大路「そろそろ切ろうぜ」
鍵穴「そうだな、それでは比企谷三兄妹、シメよろしく」
大路「それでは次回も」
小町「【やはり俺の兄が不幸なのは間違っていない】を!」
八幡「………よろしくお願いします」