えっ?笛で戦ってるのって僕だけ?   作:モグ・モグラ

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どうも、モグ・モグラと申します。

非日常的な第八話です。

いつもなんですが、書いている間にも通算UAが5000を飛んで6000突破!すごい!はやい!感謝!


それではどうぞ、ごゆっくりと。


第八話~ソロ笛男はつらいよ~

2024年 2月23日 夜

 

ここは迷いの森。その中を笛を担いだ(・・・・・)少年がただひたすらに走っている。ただ、その少年は何かから(・・・・)逃げているかのように走っている。

少年はふと思う。

 

(先生…、デジャブの波動を感じます…!)

 

 

 

 

 

…なぜにこうなってしまったのだろうか?

 

 

 

 

 

遡ること、同日の朝。

 

35層の街『ミーシェ』のとある宿。

この宿はチーズケーキが非常に美味しいという評判の宿だ。笛使いの少年、ソルはその評判をたまたま聞いたので、その宿を訪ねていた。

 

(今日は、この層でモンスターを狩ろうかな…。それと…)

 

ソルはブラックコーヒー(もどきの飲み物)を飲みながら、今日、一日の予定をくつろぎながら考えていた。ふと、ソルはあることを感じた。

 

(そういえば、僕のレベルって、今いくつだっけ…?)

 

『デスゲーム』が開始されてから約1年と3ヶ月が経とうとしていた。ソルはこれまでにいくつもの死地を掻い潜ってきた(現実もそうだったが)。ただひたすらに、『狩猟笛』を吹いて、旋律を奏で、効果付与でそのとき組んだパーティーをサポートしつつ、モンスターのスタン、タゲを取ってきたのだ。しかも、それも最前線でだ。SS(ソードスキル)が無いのは痛いことだが、それでも他の人のLA(ラストアタック)には貢献してきた。

そして、常日頃でも、複数のモンスター相手に一人で相手にしてきたのだ。普通の人から見れば、彼のやっていることは自殺願望、頭のねじが外れているなどと、あまり良い噂をされてはいない。

その結果、ソルがギルドに入れないまま(・・・・・・)、今の現状(ソロ)になっている。

だが、ソルはこの噂を知らないのである。なぜなら…

 

彼は情報収集があまりにも下手(・・)であるからだ。

 

このデスゲームで、生き延びるのに情報収集の徹底は必要不可欠な『必須行為』である。それが下手であることは、致命的でもある。そんなソルが集める情報と言ったら、数少ない知人からの情報か、攻略会議の時に聞くボスの情報、そしてたまたま耳に入った情報だけだ。非情に情弱である。

 

だけど、ソルは生きてますけどね。

 

さて、話を戻そう。ソルは自分のレベルを確認するために、指を動かし、メニューを開いた。

 

(えっと…、前回確認したときは…確か『67』だったような…。キリト君は最近やっと78になったって言っていましたし。今は………)

 

 

 

 

 

 

 

 

ソル レベル『82』

 

 

 

 

 

 

 

(…………………待ってください。これは夢ですね、ハイ)

 

そう自分に言い聞かせながら、目を閉じるソル。

 

(そうですよ、これはきっと何かの見間違いですよ。本当はレベル『28』であって決して、そんな数値では……)

 

ソルはもう一度目を開いて見る。

 

 

 

 

レベル『82』

 

 

 

 

「………っえ」

 

現実を受け入れた直後の一言目がこれである。

 

(ま、まさか…キリト君より上だとは思わなかった…)

 

ソルの数少ないフレンドの(あの後(・・・)、またフレンド登録をし直した)キリトは、今までのボス攻略でも何回かLAを決めてきた。LAを決めると、レアアイテムだけじゃなく、経験値も多少他の人たちより貰えるのだ。そのため、キリトのレベルは、攻略組でも1、2位を争うほど高いのだ。

それにもかかわらず、何だこの数値は。っと内心、己を疑うソルであった。

 

(たしかに、レベルが高いのはうれしい筈だけど…、なんでこんなに…。心当たりは……)

 

そう思って、振り返るソル。

 

 

~とある層にて~

 

---シャアァァアア!!!---

 

---あっ、ツインヘッド・スネークだ。猛毒を持ってるけど、毒抜きしてスープにするとおいしいんだよね。よし!たくさん狩るぞー!---

 

~~30分後~~

 

---……どうしよう、狩りすぎた……---

 

---ツインヘッド・スネークの肉(毒抜き)×40---

 

---……エギルさんやキリト君に分けよう…---

 

 

~また、別の層で釣りをしていた時~

 

---………っ!---

 

---グイッ!!ザッパァァァアアン!!---

 

---ブロロロロッ!!!---

 

---よし!食材、『金色の鯉王』が釣れた…って、え?---

 

---ボロロロロロォオ!!!(ドドドドド)---

 

---足がついてる!!??しかも、タイツまで履いてるぅ!!??---

 

---ブクブクブクブク---

 

---っえ!?今度は何!!??---

 

---ザパパパ~ン!!---

 

---!?!?!?---

 

---ボロロロロロロロロロロッ!!!×30(ドドドドドドドドド)---

 

---うわあああああああ!!!???こっちこないでえぇぇぇええ!!!!!---

 

---ドゴッ!!ドガッ!!ガッツーン!!ヒヒ~ン!ピヨピヨ!アッー!!---

 

~~1時間後~~

 

---ゼェ…ゼェ…---

 

---金色鯉王の太もも肉×30---

 

---……うん、売ろう。全部…---

 

 

~またまた、他の層で~

 

---きゅるるるる~---

 

---う~…お腹、すいたな…(まずい…。ここ最近、ほとんど食材調達してない…)---

 

---ガサガサッ!ガサガサッ!---

 

---!!---

 

---グルルルルゥゥ……!!×6---

 

---…っ!!(ピキーンッ)----

 

この時!ソルの脳裏に、先生のとある言葉が蘇る!

 

---いいか、陽太!お腹がすいていたら、どんな時でも全力が出ない!でもそんな時!肝心の食料が無い時!!目の前には猛獣がいる時!その状況はまさに絶体絶命!!そんな時どうすればいいのか!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

簡単なことだ。『目の前の(猛獣)』を食っちゃえばいいんだよ(・・・・・・・・・・・)---

 

---………肉(ジュルリッ)…---

 

---グルルルッ!?×6---

 

---フレッシュ!!!!ミイイィィイィィィイィィィィイィィィィィイィィィィィトオォォォォオォォォオォ!!!!!!!!---

 

---バウッ!?×6---

 

~~10分後~~

 

---ふぅ~、美味しかった~---

 

---ハングリー・レオの残骸骨×6---

 

---よし!笛の強化に使おう!---

 

 

~以上~

 

 

(…心当たりしかない!!??)

 

顔には出さないが、心の中で悶絶し始めるソル。その時に、

 

「お待たせしました。こちらチーズケーキになります」

 

女性NPCがチーズケーキを持ってきた。

 

「っ!あ、ありがとうございます…」

 

「どうぞ、ごゆっくりと」

 

女性NPCはソルの目の前にチーズケーキを置くと、そう言い残し、厨房へと戻っていく。

 

(…ま、まぁ、気にしていたらキリがないから、今はこのチーズケーキをゆっくりと味わおうかな)

 

思考を切り替えるために、今目の前にあるチーズケーキを堪能しようとするソル。

 

「いただきま――」

 

「きゅるぅ!」

 

いただきますを言おうとした瞬間、何か(・・)がソルの目の前を通り過ぎた。

 

パリン…

 

瞬間、チーズケーキは皿ごと床に落ちて、その衝撃で耐久値が0になったのか、ポリゴン化して散ってしまった。

 

「……………ハイ?」

 

当然、この一瞬で何があったのか、状況を飲み込めないソル。すると…

 

「ピナ!!」

 

女の子の声がした。ソルは振り返ると、そこには、

ソルより小さい、まだ12~4歳ぐらいの黄色い服に胸当てを着けた女の子が立っていた。特徴的だったのは、女の子が抱えている、水色の小さいモンスター(・・・・・)だ。

 

(……『ビーストテイマー』かな?)

 

ビーストテイマーとは、『モンスター(使い魔)を使役できる』人であり、簡単に言えばモ〇ハ〇のハ〇ターとオ〇モの関係である。

ソルがそんなことを考えていると、女の子は青ざめながら、

 

「ご、ごめんなさい!!わ、私とピナのせいで、ち、チーズケーキが…」

 

「あ、ああ、うん。気にしないでください。また頼めばいいだけですから。すみませーん!」

 

女の子をなだめながら、店員のNPCを呼ぶ。

 

「いかがなさいましたか?」

 

「すみません、チーズケーキもう1皿お願いできませんか?」

 

またチーズケーキを頼もうとするが、

 

「申し訳ございません。チーズケーキは数量限定の食品なので、朝の分は終了してしまいました」

 

「……えっ」

 

NPCから告げられた無慈悲の宣告。ソルは目が点になり、女の子はより一層顔色が抱えているモンスターの色よりも青ざめていた。

 

「ご、ご、ごめんなさい!!」

 

「え、あ、ああ、いいよ!気にしないでくださいね!またお昼に来れば良い話ですから、な、泣かないでください、お願いしますぅ!」

 

今にも泣き出しそうな女の子。それを慰めようとするソル。女の子を慰めるのに1時間ぐらい掛かったのは、ソルがコミュ不足で不器用だという証でもある。

 

 

 

 

 

1時間後…

 

「ほ、本当にいいんですか…?」

 

「うん、気にしなくていいですよ」

 

なんとか落ち着かせることに成功したソル。今は2人と1匹で朝の食事を済ませていた。

 

「きゅる!きゅる!」

 

「ピナちゃん、お願いしますので、フード引っ張るのやめてください」

 

水色のモンスター、ピナはさっきからソルのフードをグイグイっと引っ張っている。

 

「ぴ、ピナ!!駄目でしょ!」

 

女の子、シリカはピナを叱る。すると、おとなしくピナはシリカの頭に乗っかる。

 

「ごめんなさい…。普段はこんなことはしないはずなんですが…」

 

「いえ、大丈夫ですよ。って、そうだった。もうそろそろ出ないと…」

 

そう言って、席を立つソル。シリカは慌てて、

 

「あ、あの!このお詫びはちゃんとしますので…!」

 

「ああ、別にいいですよ。そこまで気にしないでください。では」

 

「あ、ま、まって!」

 

シリカはソルを呼び止めようとするが、ソルは2人分の会計を済ませるとさっさと店から出て行ってしまった。シリカも店を出るが、

 

「あ!シリカちゃんだ!!」

 

「ホントだ!!ねぇねぇ、シリカちゃん!!」

 

「今回、僕たちとパーティー組んでよ~」

 

「協力してくれたら、色んなアイテムあげるからさ~」

 

複数の男性プレイヤーに囲まれてしまったシリカ。実はシリカは『竜使いのシリカ』とも呼ばれていて、中層プレイヤー達の間では有名なのである。囲まれて、そうこうしているうちに、シリカはソルを見失ってしまった。

 

「ねぇ…」

 

そんな中、一人の女性も声をかけてきた。

 

「アタシも仲間に入れてくれないかしら~」

 

赤い髪の、色っぽい雰囲気をか持ち出している槍使いの女性がシリカに声をかけてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同日 昼

 

(ふぅ~。疲れたな~…)

 

そう言いながら、街に戻ってきたソル。レベル上げも順調に捗ってたので、休憩がてらに、朝の時、食べられなかったチーズケーキを食べに戻ってきたのだ。

 

「今度こそ、食べられるといいな~」

 

そんなことを呟きながら、宿に入るソル。

 

「すみませーん」

 

「いかがなさいましたか?」

 

「コーヒーとチーズケーキ一皿お願いします」

 

すると、

 

ピコン!

 

「……っえ?」

 

NPCの頭上にクエスト発生のマークが出現した。

 

「すみません…。今ちょうど、チーズケーキに使うソースの『はちみつ』を切らしてて、この層の森で手に入るのですが…、モンスターの『青熊』が出没して森に近寄れないんです…。どうしたらよいのか…」

 

「(あー…、なるほど。そういうことですか…)良かったら、その青熊退治とはちみつ採取、僕がやりましょうか?」

 

ピコン!

 

すると、また音がする。どうやら、クエスト承諾の合図だ。

 

「本当ですか!?ありがとうございます!先ほども言った通りですが、この層の森の少し奥のところに生えている大木に、はちみつがありますので、それを取ってきてくれたら嬉しいです!でも青熊には気を付けてください」

 

「この層の奥のところに生えている大木ですね。わかりました」

 

そう言って、宿を出るソル。しかし、内心、実は落ち込んでいたのだ。

 

(嘘ぉ…。なんでよりにもよって、僕にチーズケーキのクエストが…。これじゃぁ昼の分も諦めろってことじゃないですか…)

 

ショボンとするソルはそのまま森へと向かう。

 

(気落ちしてても、仕方ない。はちみつを取るだけの簡単な(・・・)クエストなんだ。少し奥にある、って言ってたからそんなには歩かないだろう。話からすると多分、青熊がいるところにはちみつはあると推測される。よし、全てはチーズケーキのために頑張るぞ!)

 

もはや、チーズケーキに執着し始めたソルは、森の奥に入りながら、そう思う。

簡単なクエストだと……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(最近、プラスな思考を持つと、マイナスな方向に向かっているのって、僕だけですか?先生)

 

あれから、森を探索してたらすっかり夜になってしまった。いまだにはちみつどころか、青熊にも遭遇していないソル。

 

(このままじゃぁ、見つからないどころかチーズケーキが食べられないままになってしまう…)

 

ソルがそう悩んでいると、ふと、あることを思いついたのだ。

 

「そうだ!笛の効果を使おう!」

 

そう言って笛を取りだすソル。取り出した笛は『犬笛(ドッグノーズ・スキャニングホルン)』。名前の通り、主に探索・採取向けの笛であり、ソルが愛用している笛の一つ。

 

「たしか…【自分強化Ⅲ(五感覚強化)】は………あれ?」

 

不意に吹こうとする動作がとまるソル。

 

「……音色の組み合わせ…、なんだっけ……!?」

 

今までにソルは何十、何百通りもの旋律を研究してきて、発見してきた。

実は、狩猟笛の使いにくさの原因はこの旋律、音の組み合わせにもあった。某狩猟ゲームではあらかじめ、音色の組み合わせが詳細だったが、このSAOでは、その詳細は『ない(・・)』、つまり、手探りで(・・・・)見つけなければいけないのだ。

そんな、気の遠くなりそうな作業を、1年3ヶ月もやってきたソルにとっては、暗記という形でやってきたが、数が数のため、暗記する容量にも限界が来ていたのだ。

 

「え…っと、たしか、『赤赤』か、『橙橙』…どっちだっけ…?」

 

懸命に思い出そうとするソル。2つまでに絞ることができたが、この2つの内の1つにどうしても絞れなかった。

 

「と、とりあえず!吹いてみよう!そうすればわかる筈!」

 

そう言って、ソルは素振りをやって、笛にオーラを纏わせる。

 

『赤赤』

 

スゥ~、と肺に空気を溜め、そして吹き口に口を付け、

 

バウアウアウアァァァアア!!!バウアウアウアァァァアア!!!

 

鋭い犬のような鳴き声(旋律)が響く。果たして、ソルはどうなるのか?

 

 

「……………………………………何も起こらない…」

 

 

どうやら『外れた』らしい。

 

「ということは、橙橙だったか…もうそろそろ何か工夫をしないと…」

 

ソルは別に気にも留めていなかった。たいした失敗をしたとも思っていなかった。

 

 

 

しかし、これが、この音色がこの後すぐに最悪な状況をもたらすのはソルも気づかなかった…

 

 

 

 

 

 

 

………………………ド

 

「……?」

 

何かに気づいたソル。

 

…………………ドドド

 

「何かの足音がする…?しかも、こっちに近づいているような…」

 

……………ドドドドド

 

だんだんと音が近づいてくる。ふと、ソルはさっきの旋律の音を思い出す。音の組み合わせは、失敗すると、何の音も響かない(・・・・)、つまり、さっきの音の組み合わせは、【自分強化Ⅲ】にはならなかったが、他の効果付与が付いた(・・・・・・・・・・)ということになる。

組み合わせは『赤赤』。それからなる、効果付与は……、

 

 

 

 

「………マズイ……」サァ…

 

ッバ!!

 

みるみるとソルの顔が顔面蒼白になり、しまいには走り出した。

そう、ソルは思い出したのだ。『犬笛』の音色、『赤赤』の組み合わせを。それは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【挑発(一定の範囲のモンスターの自分に対するヘイト率を強制的に上げる)】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、この効果付与だった。

 

 

ドドドドドドドドドドドドド!!!!!!

 

ウホオオオオオォォォォォォオオオ!!!

 

ウガアァァァァァァァァアアア!!!!

 

ウガガガアァァァァアァァアアア!!!!!

 

「うわあああああああああ!!?!???!?」

 

巨大な棍棒とひょうたん型の酒瓶を持った巨大な猿型のモンスター、『ドランクエイプ』数体が迫ってきたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは迷いの森。その中を、笛を担いだ少年、ソルがただひたすらに走っている。ドランクエイプ達から逃げていたのだった。

ソルはふと思う。

 

「(先生…、デジャブの波動を感じます…!)なんて考えている時じゃない!!しかも!モンスターが増えてるうぅぅぅうう!!!???」

 

モンスターから逃げるソル。いつの間にか、ドランクエイプだけじゃなく、他のモンスター達もソルを追っている。

 

そんな逃げるソルだったが、前から、

 

グアアアァァァァアア!!!!

 

青い毛並みをした熊(・・・・・・・・・)が現れたのだ。

 

(あれって…まさか!!)

 

そう、そのモンスターはソルが探していたモンスター『青熊』だった。

ソルは考えた。いや、むしろ考えることをやめた。

 

「(ええいぃ!!もう、こうなったら自棄だ!!気合いだ!!根性だ!!全てはチーズケーキのために!!!何としても!!絶対に!!生きて帰ってきてやるううぅぅぅぅううう!!!!!!)うおおおおおおおおおおおお!!??!!??!!??」

 

雄叫びをあげながら、『ブロンズクレイ・ホルン』を構えながら、飛び掛かるソル。

 

 

 

 

 

 

 

今夜は迷いの森の中ですごい大奮闘があったことは、ほとんどのプレイヤー達が知るよしも無かったのであった。

 

(いいね!いい人生だよ!!ソロ笛は!!!……つらいよおぉぉぉぉおお!!!!)

 

少年の心の叫びが森中に響き渡ったような気がした。




さて、いかがでしたか?

一週間ぐらい間があいてしまって、申し訳ございませんでした。少しばかりネタに行き詰ってました。これからも頑張って、一週間以内には1,2話投稿しますので、安心してください。
エタりません!
さて次回ですが、引き続きソルのギャグパートその2です。それとちょくちょくとある人物の視点も少し盛る予定です。
今日はとりあえず、ここまでとさせていただきます。

では、次回のお話でお会いしましょう。

次回 「ソロ笛男はつらいよ その2」

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