えっ?笛で戦ってるのって僕だけ?   作:モグ・モグラ

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どうも、モグ・モグラと申します。

気合の第三話です。

いよいよ、あの人物たちと対面します。


どうぞ、ごゆっくりと。

通算UAが1300人突破!読んで下さり、本当にありがとうございます!


第三話~第1層・攻略会議とパーティー作りの心得~

2022年 12月 2日

 

このゲームに閉じ込められてから、およそ1ヶ月が過ぎようとしていた。この期間であった出来事と言えば…

約『2000人』のプレイヤーが死んだことだった。

原因は?モンスターに殺されてしまったのか?いや、違った。

最初の死因は『飛び降り自殺』だった。

誰かが第1層の外の風景が見える所から飛び降りたのだ。それをきっかけに、どんどんと他のプレイヤーも死んでいったのだった…

 

――しかし、それでも『まだ』第1層の攻略は誰も出来ていなかった――

 

 

ここは第1層『トールバーナ』

一本のドデカイ柱(・・・・・)を囲むように街がある。

この街で今日はとある会議(・・)が開かれようとしていた。

 

ぴ~♪ぴぷっぽ~♪ぴ~ぴ~♪

 

そこで、鳴り響く綺麗な音は鳥の鳴き声ではなかった。噴水の近くのベンチで、一人のフードを被った少年が片手で持てるぐらいの笛を吹いていた。

 

「……もうそろそろかな。だいぶ人が集まったような…」

 

笛を吹いていた少年、ソルはあたりを見渡す。40人ぐらいのプレイヤーが噴水広場に集まっていた。普通なら、もっとワイワイガヤガヤとしているのだが、今日は違った。どこかピリリとした雰囲気だったのだから。

無理もない。なぜなら…

 

今日は『第1層 ボス攻略会議』があるのだから。

 

 

 

 

 

「はーい!それじゃぁ、そろそろ始めさせてもらいます!皆!もうちょっと前に!そこ!あと、3歩ほどこっち来ようか!」

 

トールバーナのとある広場で、そのステージに立つ一人の水色の若い男性は大声で、皆を誘導する。ソルは皆から少し遠い所に座った。

 

「今日は、俺の呼びかけに応じてくれて、ありがとう!俺はディアベル!職業は…、気持ち的に、『騎士(ナイト)』、やっています!」

 

若い男性、ディアベルがそう言うと、周りのプレイヤーからドッと歓声が沸いた。

 

職業(ジョブ)システムなんてねーだろw」

 

「ナイトって…w」

 

「冗談はよしてくれよw」

 

ところどころ、決して罵倒ではないヤジが飛んできた。場の空気が和んでいる。

 

(この人…、場を盛り上げてる。…すごい…)

 

ソルは関心していた。すると、ディアベルは話を聞いてもらうために手をあげてその場を静かにさせ、真剣な眼差しになり、

 

「今日、俺たちのパーティーがあの塔(・・・)の最上階でボスの部屋を発見した…!」

 

周りのプレイヤーが騒めいた。無理もない、1ヶ月もボスの部屋が見つからなかったのだから。ちなみに塔というのは、今でも見える街に囲まれたドデカイ柱のことを指している。あの中は、『迷宮区』と呼ばれ、文字通り、迷路みたいになっている。

 

「俺たちはボスを倒し、第2層に到達して、この『デスゲーム』も、いつか…いつかきっとクリアできるってことを、『はじまりの街』で待っている皆に伝えなくちゃぁならない!それが!今ここにいる、俺たちの義務なんだ!そうだろう?皆!」

 

ディアベルの熱弁は、ここにいるプレイヤー達の心を鷲掴みにした。歓声が、拍手が起きる。ソルも彼に拍手を送った。

 

 

「OK!それじゃぁ早速だけれど、これから攻略会議を始めたいと思う。まずは6人のパーティー(・・・・・)を組んでくれ!」

 

 

瞬間、彼の言葉でソルは石像の如く、フリーズした。ディアベルは話を続ける。

 

「フロアボスは単なるパーティーじゃぁ対抗できない。パーティーを束ねた『レイド』を作るんだ!」

 

しかし、彼の言葉は、ソルの耳には入ってこなかった。

『パーティー作り』、それはソルにとって酷な試練だ。他のプレイヤー達は、互いに顔見知りなのか、早くも6人組を作っていた。しかし、ソルはこのプレイヤーの人たちを知らない。それ以上に、ソルはコミュニケーションをとるのは大が付くほど苦手である。身内ならともかく、知らない人に声を掛けることができない。時間は非情にも刻々と過ぎ、気が付けば、あぶれてしまっていた。このままじゃまずい…。そう思っていたら、

 

「アンタもあぶれたのか?」

 

心臓が一瞬止まるぐらいビクッとなったソル。声のした方へ顔を向けると、そこには一人の少年がいた。黒髪で自分と同い年ぐらいで、顔付きは童顔だがイケメンの部類に入るだろう。

 

「アンタ『も』って、ことは…君も?」

 

ソルがそう言うと、少年は苦笑いを浮かべた。多分図星なんだろう。

 

「もし良かったら、今回だけだが、パーティーを組まないか?」

 

「う、うん。いいよ」

 

この機を逃したら、流石にマズいと感じたソルは少年の誘いを承諾した。少年は指でメニューを操作すると、ソルの目の前にパーティー申請が表示された。もちろん、『〇』の方を押すソル。すると、左上の自分のHPバーの表示の下に、新しいHPバーが表示された。

 

「僕は『ソル』。よろしくね」

 

「ああ、俺は『キリト』だ。よろしく」

 

これが後の『英雄』であり、数少ない『親友』になるキリトの出会いの瞬間であった。

簡素な自己紹介をした2人だが…

 

「しかし…せめてあと1人は誘いたい…」

 

キリトの言葉にソルは頷く。すると、向こう側にポツンっと座っているフードの人を発見したソル。

 

「あの向こうにいる人もあぶれたのかな?」

 

ソルがそう言うと、キリトもその人の方に顔を向ける。

 

「誘ってみる?」

 

「ああ、そうしよう」

 

二人でこそこそとその人のところへ向かう。

 

「アンタもあぶれたのか?」

 

声を掛けたのはキリトだ。フードの人は2人に気づいた。顔がフードで見えないため、性別がわからない。

 

「あぶれてない。周りが皆、お仲間同士みたいだったから、遠慮しただけ」

 

女性の声だった。2人は内心びっくりした。まさかこの『攻略会議』に女性プレイヤーも参加するとは。

 

「ソロプレイヤーか…なら、俺たちと組まないか?」

 

女性は2人を見る。フードで表情が分からなかった。キリトは続ける。

 

「『ボスは1人じゃ攻略できない』って、言ってただろ?今回だけの『暫定』だ」

 

フードの女性は少し考えてから、コクリとうなずいた。『承諾』の意味だ。

 

キリトはパーティー申請を送った。彼女も『〇』を押した。左上の方に、キリトに続いて、新しいHPバーが表示された。そこには「Asuna」と表示されていた。

 

「よろしくね」

 

「……ええ」

 

 

 

 

少しすると…

 

「よーし、組み終わったかな?じゃあ――」

 

「ちょおぉ、待ってんかぁ!!」

 

叫び声が聞こえたので振り返ると、後ろから男性が階段を何段か飛ばしながら跳んできた。そしてステージに着地する。その男性は頭がトゲトゲしていた。まるでもや〇とボールだ。

 

「ワイは『キバオウ』ってモンやぁ。ボスと戦う前に言わせてもらいたいことがある!」

 

「?」

 

すると、キバオウは一段階、声を大きくして叫んだ。

 

「こん中に、今までに死んでいった『2000人』に詫び入れなきゃアカン『奴ら』がおる筈だ!」

 

キバオウはプレイヤー達に指をしてきた。ソルは彼が何を言っているのか意味が分かんなかった。ソルの隣にいる少年はそれが何を意味しているのか分かっていた(・・・・・・)が。

 

「キバオウさん、君の言う『奴ら』とはつまり、『元ベータ・テスター(・・・・・・・・・)』の人たちのこと、かな?」

 

「決まってるやないか!」

 

『元ベータ・テスター』…。SAO(ソードアート・オンライン)が正式に発売される前に2か月間だけ、『お試し体験』ができた人たちのこと。その人数は1000人。先にプレイできたこともあり、初心者よりも少しだけ、色んな知識を持っている。それは『モンスターが出現するポイント』だったり、『クエストの内容』を知っているということだ。

ソル(陽太)は限定には縁が無かったため、この応募には参加してなかったが。

 

「『ベータ上がり』共は、今くそゲームが始まったその日に、『初心者(ビギナー)』を見捨てて逃げおった。奴らは(経験値が)うまい狩場やら、ボロい(ぼろ儲けする)クエストを独り占めして、自分らだけポンポン強なって、そのあともず~っと知らんぷりや。」

 

ここまで言うと、キバオウの目がカッと見開く。

 

「こん中にもおる筈やで!『ベータ上がり』の奴らが!そいつらに土下座させて、貯めこんだ金やアイテムを吐き出してもらわなぁ、パーティーメンバーとして命は預けられんし、預かれん!」

 

(……何を言ってるんだ、この人は?)

 

ソルはますます、彼が何を言っているのかまた、何をやろうとしているのか、意味が分からなかった。確かにベータ・テスターの人は初心者よりも少しだけ知識や経験がある。

だが所詮、『少しだけ』だ。芽が少しだけ早く出た程度である。キバオウの言っていることはただの『八つ当たり』である。

 

…ふと、ここでソルは隣の異変に気付いた。隣の少年、キリトが震えていた。怒りに震えたのではなく……

……怯えるように震えていた。ソルは気づいた。

 

(キリト君…、まさか君は――)

 

 

 

 

 

 

 

 

(そうだ…俺は見捨てたんだ…!俺は…あの時…!)プルプル

 

キリトは1ヶ月前の『あの日(11月6日)』ことを忘れてはいなかった。

あの時に知り合った、赤いバンダナに、無精髭の、自分より年上の男、クラインのことを。

騒動の中、クラインを誘って、そして彼に断られたときに内心、どこかでホッとしていた。もし、クラインが死んでしまったら…?その『責任』を自分が背負えるだろうか?その不安と恐怖が自分の中で肥大化していたのだ。

 

だから『見捨てた』。彼を『見捨てた』のだ。

 

キバオウの言葉が深く、重く、のしかかる。今になって、その不安と恐怖、さらには『罪悪感』が膨れ上がる。はち切れそうだった。

 

 

 

―――ポンッ。

 

 

 

キリトの肩に優しく手が置かれた。ビクッとしたキリトが隣を見ると…、

 

ソルがキリトを見ていた。キリトの目を。フードから見える、その黒く、澄み切った瞳が優しくキリトを見ていた。

 

気づかれた。

 

一瞬、キリトの不安や恐怖、罪悪感が爆発しそうになった。しかしそれもすぐに落ち着いた。まるで、自分の罪を赦してくれるかのように、不安を、恐怖を、罪悪感を包み込んでくれた。

そして…、

 

「大丈夫だよ」

 

彼はそう囁いた。それを聞いた瞬間、何かが小さくなっていくような感じがした。気が付けば、キリトは落ち着きを取り戻していた。

 

すると、

 

「発言いいか?」

 

低い声が聞こえた。2人は声のした方に顔を向けるとそこには、デカイ斧を担いだ、体つきが良く、背の高い男性が腰をあげ、そしてステージに降り立った。

その男の口が開く。

 

「俺の名前は『エギル』だ…。キバオウさん、アンタの言いたいことはつまり、『元ベータ・テスターが面倒を見なかったから、初心者(ビギナー)がたくさん死んだ…。その責任を取って、謝罪、賠償をしろ』っということだな?」

 

「そ、そうや」

 

エギルの威圧に押されたのか、先ほどまでの勢いはなくなっていた。ふと、エギルはポケットから、手帳サイズの本を取り出した。

 

「この『ガイドブック』…、アンタももらっただろ?道具屋で無料配布しているからな」

 

(む、無料配布ー!?しかも道具屋でー!?!?)

 

ソルは目を見開いて、びっくりした。『ガイドブック』について初耳だったのだ。

 

「も、もろたで…。それがなんや!?」

 

「…配布していたのは、『元ベータ・テスター』たちだ」

 

他のプレイヤ―がどよめく。キバオウは苦虫を噛み潰したような顔をした。エギルは続ける。

 

「いいか、情報は誰にでも手に入れられたんだ。なのにたくさんのプレイヤーが死んだ。その失敗を踏まえて、俺たちは『どう、ボスに挑むべきなのか?』、それがこの場で論議されると、俺は思っていたんだがな」

 

そう言い終えると、エギルはキバオウの方を見た。無言の威圧だ。

 

「~~~~っ、ふんっ!」

 

キバオウはそのまま、皆のいる所に戻って腰を下ろした。エギルも続いて、腰を下ろした。

 

「…よし、じゃぁ再開していいかな?」

 

ディアベルが仕切り直した。

 

「ボスの情報だが、実は先ほど、例の『ガイドブック』の最新版(・・・)が配布された」

 

その言葉に、またしても皆はどよめく。

 

「それによると、ボスの名前は『イルファング・ザ・コボルトロード』。それと、『ルイン・コボルトセンチネル』という、取り巻きがいる。ボスの『斧』と『バックラー』、四段あるHPバーの、最後の一段が赤くなると、『曲刀』カテゴリーの『タルワール(・・・・・)』に武器を持ち替え、攻撃パターンも変わる、っというわけだ」

 

ディアベルがガイドブックを閉じ、間をおいて、

 

「攻略会議は以上だ。最後に、アイテム分配についてだが、金は全員で均等に割り、経験値はモンスターを倒したパーティーの物、アイテムはゲットした人の物とする。…異存はないかな?」

 

最後に確認をする。皆も不満や、不服はないようだ。

 

「……よし!明日は、朝10時に出発する!では解散!!」

 

そうして、皆は腰を上げる。一部の人は、パーティーで明日のことを打ち合わせしたり、また一部、とくにキバオウはディアベルのところに行った。さっきの言動を反省しているようだった。

 

そうしているうちに、フードの女性は立ち上がり、そそくさと広場を後にした。それを見送るキリト。

 

「…?」

 

誰かの視線を感じる。ソルはあたりを見渡した。すると、

 

「……」

 

なんと、ディアベルがソルを睨んでいた。…いや、違う。

 

(…キリト君?)

 

そう、ソルにではなく、『キリト』を睨んでいた。キリトはフードの女性を見ていたため、気づいていなかった。

 

(……2人の間にどんな関係が…?)

 

ソルは考えたが、分かる筈もなかった。

 

 

 

 

 

 

夜になり、電灯に明かりがついた。

 

今夜は前日とういうこともあってか、パーティーみたいなものが開かれていた。

その目立たない所で、フードを被った女性は、固いパンをかじっていた。固くて、パサパサしていて、ハッキリ言って不味い。それでも碌に食えるものが他には無いから我慢する。

 

「結構うまいよな、それ」

 

声のした方へ顔を向けると、二人の少年が立っていた。

一人は剣を背負っていて、童顔で、顔付もなかなかな少年。

もう一人は、変なでっかい棒(?)を担いで、フードで少ししか顔が見えない不気味な少年。

女性は後者の少年の方に少し、恐怖を覚えた。

 

「座ってもいいか?」

 

剣を背負った少年が訪ねた。女性は無言を貫いた。

すると、二人の少年が間を開けて座った。女性は反対側の方へ寄った。二人の少年は、女性が食べているのと同じパンをとり出すと、食べ始めた。

 

「本気で美味しいと思ってる?」

 

「「もちろん・不味いです」」

 

「「「………」」」

 

しばし、無言になる。すると、剣の少年が懐か一つの瓶を取り出す。

 

「……まぁ、ちょっと工夫はするけど」

 

「工夫…?」

 

「そのパンに使ってみろよ」

 

女性は瓶に指をかざすと指先が光る。剣の少年が、『パンに塗れよ』とジェスチャーする。パンに指をかざすと…

 

「…クリーム?」

 

パンの上にクリームが出てきた。剣の少年も同じ動作をする。続いて、フードの少年も瓶を触ろうとするが…、

 

パリン…

 

「あ……」

 

瓶はポリゴンになって散った。瓶があったところを悲しそうに見つめるフードの少年。

 

「ご、ごめん…『2回分』だけなんだ…」

 

剣の少年が申し訳なさそうに言う。…うん、これはフードの少年に同情するよ。

女性はパンに視線を無理やり戻す。

……ゴクリ……

固唾を飲む女性。それを見守る少年2人。

 

「……あむっ……」

 

「「……」」

 

「………ハム、ハム、ハムッ」

 

女性は一気にパンを食った。どうやら美味しかったようだ。

 

「…一個前の村で受けられる、『逆襲の牝牛』っていうクエストの報酬。…やるなら、コツを教えるよ」

 

「「ううん・是非お願いします」」

 

「「「…………」」」

 

またしても、無言になる。女性が口を開く

 

「…美味しいものを食べるために、私はこの街まで来たわけじゃない…」

 

「じゃぁ、何のために…?」

 

フードの少年が聞いてきた。

 

「私が、『私』でいるため…。最初の街の宿屋で閉じこもって、ゆっくり腐っていくぐらいなら、最後の瞬間まで、『自分』のままでいたい…」

 

いつの間にか女性は両拳を握っていた。心なしか、力強く握っていた。

 

「例え…怪物に負けて死んでも、…このゲーム、この世界には『負けたくない』…どうしても…」

 

剣の少年とフードの少年は一気に残りのパンを食べる。そしてそれぞれの口が開く。

 

「…パーティーメンバーには死なれたくないな…。せめて、明日(ボス戦)はやめてくれ…。」

 

「…『死んでも』なんて言わないでください…。『今ある命』ですから、『意地でも』生きてください。少なくとも、ここにいる僕たち(・・・)はそう思っています」

 

「………」

 

それぞれの言葉が女性の心に突き刺さる。

 

 

 

 

 

 

今夜の空は雲一つなく、星空はとても美しく、綺麗だった。




いかがでしたか?

今回は少しだけ、別視点の文章を入れてみました。
分かりづらかったらごめんなさい。

さて、いよいよ第1層のボス戦です。ソルはどう戦うのでしょうか?作者のなけなしの文章力で表現できるのだろうか!?やりましょう!やってみましょう!!
今日はとりあえずここまでとさせていただきます。

では、次のお話でお会いしましょう。

次回 「ビーターとホイッスラー」

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