黄泉への死者   作:霊夏

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理とは何なのか


同じ事

 

 

ある国には、ある殺人鬼が存在していた。初めは、市民に対して横暴な行為やその地位を利用して悪逆を繰り返していたある貴族が、始まりだった。

それから月に一度の必ずと言ってもいいそれに関した貴族の位の人間が暗殺されていった。だが、まだ誰もその正体を見た者はいないが故に様々な噂が飛び変わった。国家の陰謀説、ある市民団体による復讐だとか、革命を起こそうとしている者の仕業だとか、様々な説が問われその殺人鬼は、いつからか義賊として扱われるようになっていた。

 

だがそれは、時をかけずに言われなくなった。

その要因の一つは、市民がその正体不明の存在を義賊と呼び始めそれに伴い反貴族組織のようなものを作った。その組織の指導者とも言える人物が皆を率いて貴族達に初めて猛反発を起こした義賊の名前をかつぎ上げ様々な人達を率いて。そしてその日の夜その指導者は、何者かに殺された。

初めは誰もが貴族の仕業だと考えたが、その殺り方の特徴が余りにも今までの連続貴族殺人と同じだった事に市民たちは言い知れぬ恐怖に襲われる事になった。

 

そしてそれから3日後指導者の副官だった1人が、夜遅く貴族達が殺され無人街とかした場所に来ていた。指導者を殺した手がかりを探し出すために足を震わせながら歩いていた。

曲がり角を曲がった時そこに居た何かにぶつかった。そこには、紅い線が入った黒いローブにフードを鼻が隠れるぐらい被った小柄な何者かがたっていた。

そして男が声をかけようとした時右腕に痛みが走った。と同時に後ろに何かが落ちるドスという音が聞こえた。振り返るとそこには、大量の血を流した腕が切り落とされていた。

『う、うわぁぁぁ!!俺の腕が!!腕がー!!痛い痛い痛い!!あ...あぁ!!』

『あっははははははははは!!』

その姿を見てかその者は大きく笑い出したそしてその声からその者が少女であると分かった。そして雲に隠れていた月が顔を出し少女を照らし出した。その手には、刃から血が滴り落ちている大鎌を持っていた。

『はぁはぁ...はぁはぁ....お前が指導者様を殺したのかー!』

痛みに耐えながら震えつつ怒りを顕にして怒鳴った。

そして少女は、口元に笑みを浮かべて言った。

少女

『そうだよ〜あの人間達は私がぜ〜ぶ殺したんだよ〜♪はははははは!!』

『...くっ..狂ってるお前は!狂ってる!!罪を犯していない指導者様を殺して...お前は...』

少女

『ははは!!...何が?私は正常だよ〜狂ってるのは、そっちだよーいい?命を大事にしましょう〜とか詠ってる貴方達は〜自分達の事しか考えてないのよ。』

『ふざけた...ことを言うな!!お前の様なゴミなんかに...ウッ!』

少女は、男の足に大鎌を突き刺した。

『うゎアァァァ!!』

少女

『人間は〜自分達に害をあるものならなんでもすぐに殺すよね〜虫も〜動物も〜命に価値をつけるのはおかしい〜って言ってるのに鬱陶しいから〜ただ邪魔だから〜.....とか言って殺し続けてるよね〜?それも...奴隷にもさ...命はね?全部同じなんだよ〜現実現実そんな言葉を言ってる限り結局は〜何も見えてないと...お・な・じ♪人間は差別をする奴隷とかね、でもそれは、人間が人間として見てないからその存在には酷いことを凄くする。仮に将来...奴隷がいなくなった世界が来たとしても人間の愚かさは何も一つも変わらないと思うよ?』

『技術を得て発展〜とか...人間は大地を我が物顔でせんりょうするだろうね〜そして、絶滅する動物とかたくさん出るだろうね』

『な....何がいいたい....』

少女

『全部あんたら自称人間にとって都合が良すぎる.....現実の世界で行きたいなら私がそれを壊してあげるのよ♪保護なんてただ拘束してるのと同じ。大事に思うならその地を還すのが普通!なのに...人間は、場所を返さず自分達の都合のよい場所を何度も何度も作って壊す命奪う!!....』

そして少女は、男の顔の前に顔を近づけた。

少女

『いいこと教えてあげる。貴方達の言う現実世界は、絵空事、ルールの押し付け合い...ただのゴミだよその世界の関係性なんて♪だからね!!私が壊すの!!本当の現実には...その者だけを上とした考えなんてないんだよ〜それが現実本当のね♪...って言っても理解できないもんね自分達人間の事だけしその脳に詰まってないもんね。それ以外なんて....自分の考えに浸るだけの素材でしかない。だから今から60秒数えるから逃げてね〜見つけたら虫を殺すように一つの命をゴミとしてしか見てない貴方を殺すからね♪どれもこれも命としては変わりはないんだから。それを自由に犯す貴方達は、文句は言えないよ♪じゃ始め!!』

男はその時の少女の最後の怒鳴り越えに恐怖心を強く抱き釜が刺さった足を引きずりながらゆっくりとその場から逃げた。

そしてその後ろ姿を見ている少女は、口を開いた。

『おもちゃは、元あった場所にもどしなさ〜い...ママの教えは守らないとね♪』

 

 

次の日男は首と胴体が切り離された状態で見つかった。

 

 

 

 


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