始side
「じゃ、俺部活だからじゃあな!」
そう言ってイッセーはオカルト研究部のある旧校舎に向かった。
松田、元浜も何かエロDVD鑑賞とかで帰ったし俺一人だけか…。
「…帰るか」
俺は教室を出て玄関に向かおうとした時――。
「キャッ!」
「おっと」
唐突に走ってきた生徒にぶつかった。
「すまない大丈夫か?」
ぶつかったと思われる生徒に手を貸す。髪は茶髪で俗に言う美少女ってヤツだ。
「こちらこそ、すいません…急いでいたもので…」
「別にいいさ、それより急いでるんだろ?」
「あ!そうだった!それじゃあ失礼します!」
やれやれ…忙しい子だな…敬語使ってたし後輩かな?
まあいいか、帰ってカメラのチェックでもしょう。
―⚪⚪⚪―
俺はバイクで晩飯となる具材をかって帰る途中だった。
「…ティアマットさんも人使いが荒いぜ」
何て独り言を呟いていると…。
―カリス…カリス。
…またか。どうやらこの前逃がしたヤツらしいな…。
(どこだ?相手になるぞ…出てこい!)
俺はそう念を送るとビーアンデッドは空中から俺を襲う!
「うっ、くっ!」
俺は担がれてしまう。このままじゃ落とされる!
「変身!」
《change》
俺はこれ以上高度に連れていかれる前に腹部を殴り付けて拘束を解放するがビーアンデッドと俺は互いに民家に落下した。
『くっ!』
屋根を突き破った俺たちはリビングに降りたらしいがそこには意外な光景が待ち受けていた。
そこには柄のない剣らしいモノと銃を持った白髪の神父服を来た青年と金髪碧眼のシスターと思われる少女と俺の友人のイッセーがいた。
イッセーは膝を付き苦しそうな表情をしていた。
どうやら光を足に受けたらしいな…コイツがやったのか。
「おやおや~誰君?俺っちの楽しみ邪魔しちゃって?悪魔かな?まあどっち道ぶっ殺し決定なんだけど!つーわけで死ね!」
コイツ…頭イカれてやがる!剣を振りかざすがざ残念だが剣筋が滅茶苦茶だ。
『遅い!』
俺は掌底気味に手のひらを叩きつけるとイカれ神父は吹っ飛んだ。
「何俺っちの事吹っ飛ばしてるわけぇ!?そんなこと許されるわけないんですけどぉ!だったら現代兵器で死んじゃってくださーい!!」
そう言うと今度は銃を放った。
…なるほど光の弾か…これでイッセーを痛め付けたのか?
『…フン』
俺は手刀で全てを凪ぎ払う。
「………おいおい、まじっすか!?なに簡単に俺の弾丸砕いてんの!マジでムカつくんですけどぉぉ!!糞みたいな根性しゃがってよぉ!それでそれで!?今度はこの俺、フリード・セルゼンに何を見せてくれるわけよ!!」
どうこうとやってる内にビーアンデッドは戦闘準備万端でこちらを見ていた。
「おいおい無視か…うぎゃああ!!」
フリードとか言ってた神父はビーアンデッドにあっさり投げつけられ壁に頭を強打して失神した。
『おい、逃げることはできるか?』
俺はイッセーに訪ねる。
イッセーは苦しい表情ながら驚きつつも首を横に振る。
…キツいな。
俺がそう思っていると不意に別の誰かが現れた。
「…酷い荒らされ方ね」
ブレイドだ…。
『おい!ブレイド!そこにいるヤツを運べ!』
「え!?どうしたの…て言うかアタシに命令しないで!」
『そんなことは後だ、今はソイツらの救出を優先しろ!』
俺はビーアンデッドを抱えて外に出る蹴りで怯ませる。
俺はシャドーチェイサーを呼び出すとビーアンデッドをイッセーたちのいる場所から距離を離すためシャドーチェイサーの体当たりで強引に場所を移すことにした。
始side out
ブレイドは抱えたままのイッセーを下ろす。
「…イッセーさん!しっかりしてください!」
「…アーシア、俺は大丈…うっ!」
イッセーはアーシアと呼ばれる金髪碧眼のシスターに語りかけようとするが痛みが襲う。
「無理にしゃべったらダメ」
ブレイドはそう言ってイッセーを寝かした。
「…アンタも名前は解らないけどありがとう…」
イッセーがブレイドにそう告げると次の瞬間、魔方陣が出現する。
「な、何なのよ…これ」
ブレイドは警戒するが一方のイッセーは安心した様子だった。
「やあ、兵藤君…助けに来たよ」
「…へへ、遅いんだよイケメン」
そこに現れたのは金髪の制服を来た生徒だった。
「…木場先輩?駒王学園二年の木場祐斗先輩ですよね?」
「…キミは…」
「イッセー!…アナタは誰?」
「リアス・グレモリー先輩?姫島朱乃先輩に小猫ちゃん!?どうなってるのよ!?」
「…私たちを知ってるようですね」
「アタシだよ!ほら…って今は仮面ライダーだから解らないか…」
ブレイドはそう言うと肩を落とす。
「―――ッ!部長、この近くに堕天使のような気配がここに近づいていますわ」
朱乃からその言葉を聞いた瞬間、リアスは魔方陣を出現させる。
「待ってください部長!あの子もアーシアも一緒に…!」
「無理よ。この魔法陣は眷族しか転移されない。だからその子は無理なの。そもそも彼女は堕天使に関与している者。だったら尚更よ」
「…でも!」
イッセーはアーシアを救いたかった。だがリアスを説得させるための言葉が見つからず時間は一刻と過ぎる。
「だったらアタシがバイクでこのシスターさんを連れていきます」
「…え?いいのか?」
「大丈夫、場所は駒王学園で大丈夫ですよね?」
「解ったわ、そのシスターはアナタに任せるわ…その後、駒王学園で話を聞かせて貰うわ。アナタが何者なのか…何が目的なのか」
「…解りました、その代わりアタシも聞かせて貰いますよ…グレモリー先輩たちは何者か…堕天使とか色々と」
ブレイドの言葉と共にリアスたちは魔方陣でジャンプして姿を消した。
「…消えちゃった…マジックじゃないわよね?」
「あの…」
「あ、ごめんなさい!じゃあさっさとここから出ましょ」
「いえ私は残ります。アナタも……逃げてください。私のせいで、これ以上ご迷惑をお掛けする訳にはいきません……」
「それは無理」
アーシアの言葉をブレイドは拒否した。
「どうして…」
「アタシさ、困ってる人とか見ると助けたくなるの、それにシスターさん悪い人に見えないからどうしても助けたいの。だからシスターさんが嫌がっても絶対に連れていくから!」
そう言うとブルースペイダーの座席にアーシアを座らせ発進する。
「いた!レイナーレ様、アーシアです!」
「あのバイクを運転する鉄仮面は殺しても構わないわ!アーシアを連れ戻すのよ!」
レイナーレの命令で数人の堕天使が光の槍を出現させ投げつける。
「うわ!危ないじゃない!…シスターさん、振り落とされないようにアタシにしっかりしがみついてね!」
ブレイドは急ブレーキと同時にブレイラウザーを引き抜く。
「ウェエイ!」
するとかなりの速度で接近していた堕天使の一人の翼を切り落とす。
「グアアア!!」
「バカね!距離が縮んでありがたいわ!」
レイナーレはそう言うと光の槍を投げるがブレイドはブレイラウザーであっさりと砕いた。
(こんなことやっててもキリがない…!そうだ、この先に森があったわね…あれを利用させてもらうわ)
ブレイドは森の中に入るが堕天使は低空飛行で追い掛ける。
(かかった!)
ブレイドはブレイラウザーからカードを抜き手放し運転でラウズする。
《thunder》
その電子音と共にブレイラウザーは雷のエネルギーを纏う。
「ウエェェェイ!!」
ブレイドはブレイラウザーを堕天使のいる方向に向けると雷は放電し複数の堕天使の感電させる。
「逃がすわけないでしょ!」
レイナーレはそう言うが先ほどの放電により木が倒れたり発火などが起きたりで視界が奪われブレイドとアーシアを見失った。
「もう大丈夫ね、さあ急ぎましょ!」
ブレイドはそう言うと再びバイクを走らせた。
始side
『ハッ!オラッ!ズアッ!』
ビーアンデッドに俺はミドルキック、ニーキック、飛び蹴りを放ち一方的に追い込んだ。
「グアァァァ…!!」
羽を広げ逃げようとするが俺はカリスアローを出現させ…
『ハアッ!セイッ!』
二枚の羽を切り落とす。
「ガァァァァ!!」
俺はバックルを外しカリスアローに装着し『TORNADO』のカードラウズする。
《tornado》
レバーを引き狙いを定める。
「グゥッ!」
するとこの前のように針を放つが俺はそれを紙一重でかわしてホークトルネードを放つ!
「ウギャアア!!」
ビーアンデッドに見事に直撃しビーアンデッドは爆発する。
バックルが開いたのを確認すると俺はカードを投げる。
アンデッドは封印され俺の手元にカードは帰ってくる。
♣の2『STAB』か…。
俺はカードケースにラウズカードを納めた。
《spirit》
俺は人間に戻る。
「…イッセーは無事だろうか?」
俺はイッセーの心配をしつつも帰路に着いた。
このとき忘れていたんだ、大事なことに…。
「始…お前の晩飯抜きな」
買い物の途中だってことに…。
この日は空腹にうなされることになるのは言うまでもない。
エグゼイドあっという間に40話!
ここ最近神回が続いてて見終わる度に憂鬱です…。
パラドと永夢と和解してやっと人間側についてくれました。
いつか子連れの親子とか助けて、お礼とか言われて照れる姿とか想像したら最高ですね(^^)
そしてパラドが無事で安心した時に何故か謎の正座をしていた黎斗が個人的にツボだったw
後、気になってたんですけどタドルクエストは実は勇者が姫様を助ける的なゲームでブレイブが勇者でグラファイトがラスボスならグラファイトに勝てば小姫を救うことが出来る……みたいな内容で消したはずの正宗も驚きを隠せなかったとかだったら最高だなと思いました。
小姫ちゃん、姫って字が入ってるから勝手に妄想しちゃいました。
それにしても小姫ちゃんの繰り返しの「世界一のドクターになって」は精神的にしんどかったわ…。
トゥルーエンディングもそろそろ公開だし早く8月になれーーー!!!