気づけばもう30話ですよ!仮面ライダーパラドクスレベル50とか急に上がったから勝手に33話とかで終わりそうな気がしてたんですがあっという間ですね。
個人的に仮面ライダーポッピーが出てきて嬉しかった!
何かバグヴァイザーⅡを投げて、ああもう変身しないのか…って思ってましたが良かった!本当に良かった!
ポッピーからの変身もいいですけどアスナからの変身もいいですね、後久しぶりのピプペポパニック…ごちそうさまです。
そして社長復活に吹き出してしまった、そして裏切る雰囲気出しまくりですねw
始side
あれから、どのくらい年月が経っただろうか…俺はたくさんの出会いと別れを経験して今に至る。
俺は一定の土地に留まることなく様々な所を転々とし、現在は駒王町で高校に通っている。現在は駒王学園2年生だ。
「捕まえたわよ!この変態、覚悟しなさい!」
「ぎゃあああ!!!」
今、剣道部の女子達に竹刀で袋叩きにされてるのが俺の友人の兵藤一誠、みんなからイッセーと呼ばれている。
悪い奴ではないんだけど…尋常じゃないくらいの変態だ。普段は坊主の松田と眼鏡の元浜と共に覗きを行っている筈なのに今日は見捨てられてイッセーだけが袋叩きに会っているようだ。
「今日はこれくらいにしてあげるわ」
俺は動けなくなったイッセーに話しかけた。
「お前はいつも同じことばかりだな」
「うるせぇ…」
これが今の俺の現在、毎日勉学にほどほどに励み、友人と呼べる奴らと下らない話をする。そんな事で毎日が過ぎれば最高だ。
―――カリス…。
本当にこれさえなければ最高だ。俺の日常にはどうしてもアンデッドが絡むようだ…!
「…イッセー、今日は用事があるから帰る、じゃあな」
「え?おい、始!」
今の俺にはイッセーの声など届くはずもなく全速力でアンデッドがいる方へ向かった。
始side out
イッセーside
俺は一人で帰っていた。本当は始と帰る予定だったんだけど、アイツは急に用事があるからといなくなった。
…時々、あんな風に怖い顔になってどっかに行っちまうんだよ、始のヤツ。
「松田、元浜には置いてきぼりにされて一人袋叩きに遭って、始にも置いてきぼりにされて…今日は最悪な1日だ、空から美少女でも振ってきてくれないかな~」
「あの…」
「!?」
唐突に声をかけられ俺は激しく動揺した。
そりゃそうだ!空から美少女振ってきてくれないかとか思ってる最中にいきなり声かけられたからな、聞かれてたかもと思うと恥ずかしいったら何の…。
「ど、どうかしたの?」
おお!よく見ればスゲー美少女だ、綺麗な長い黒髪のスレンダーな女の子だ。
「あの、兵藤一誠君…ですよね?」
「そうだけど…」
あれ?どうして俺の事を知ってるんだ?こんな美少女が知り合いなら絶対に忘れない自信がある。
「あの、兵藤君…私と付き合って下さい!」
…松田、元浜、始…どうやら今日は人生最大の幸運の日だったらしい。
イッセーside out
始side
最近、この駒王町にアンデッドが出現する事が多くなった。今日も俺はアンデッドと戦いを繰り広げていた。
今戦っているアンデッドは見た目からしてサイ…ライノスアンデッドだ。
『ぐぅぅぅぅ…!』
ライノスアンデッドはサイの始祖だけあって突進力がスゴい…!どれだけ力を入れて踏ん張ろうと後ずさってしまう。
『くっ…!』
そして、俺は吹っ飛ばされて空中で一回転して地面に叩きつけられた。
(こい、『シャドーチェイサー』!)
俺が念じると無人のバイクがライノスアンデッドを吹っ飛ばす。
これがシャドーチェイサー、俺の愛車(バイク)がカリスラウザーの力で変形した専用マシーンで俺の脳波に反応して無人走行が可能なバイオマシーンだ。
俺はシャドーチェイサーに跨がり発進させるとライノスアンデッド目掛けて車体でのボディーアタックを繰り出す。
だが、ライノスアンデッドは踏ん張って押し返そうと力を入れる。
「ヌゥゥゥゥ!!」
『ハッ!』
俺はアクセルを吹かしてライノスを後退させて、すかさず前輪でタイヤパンチを見舞う。
「…グゥゥ!!」
もう一発タイヤパンチを見舞うがライノスアンデッドはタイヤを退けて俺にラリアットを繰り出そうとするが俺は後輪を浮かせ、後輪部をライノスにぶつけた。
「…グッ!」
ライノスが怯むと同時に再び、バイクで体当たりをくらわせて吹っ飛ばした。
俺はこれを好機と見てカードケースから『TORNADO』を取り出して、タンクにあるラウザーにスキャンする。
《tornado》
すると、トルネードの力がシャドーチェイサーに集中する。
『…ハアアッッッ!!』
トルネードチェイサー…竜巻の力をシャドーチェイサーに込める必殺技、俺はその力をライノスアンデッドにぶつけるとライノスアンデッドは爆発した。
…辺りもトルネードの威力でぐちゃぐちゃだ。
俺はカードケースからカードを取り出すといつも通りアンデッドに投げた。
アンデッドはカードに封印されると俺の手には♣の4『RUSH』のカードが納まった。
俺はカードケースにカードを収納するとシャドーチェイサーで帰路についた。
♣
次の日、教室に入ると松田、元浜がやたら騒がしかった。
「どうした?」
二人に話をかけると二人は俺の肩を掴んで揺すって叫ぶ。
「始!よく聞け!よーく聞けよ!天変地異が起きるぞ!」
「な、何だよ…耳元で叫ぶな」
「叫ばずにはいられないんだよ!何せ、あのイッセーに彼女が出来たのだから!!」
何だ、そんな事か…それにしてもイッセーに彼女か…。
「物好きな女もいるんだな」
「始ー!聞いてくれよ!俺、彼女出来たんだ!しかも美少女だぜ!」
「イッセー死ねぇぇ!!」
イッセーは松田、元浜に袋叩きに遭っていたが本人は終始笑顔だった。
「まあ、良かったじゃないか。お前の事、解ってて付き合う女なんてもう二度と現れないんじゃないか?大事にすることだな」
「おう、解ってるよ」
~~~
そして、休日。
今日は店も定休日と言う事で公園で一人、写真を撮っている。
…イッセーは今頃、彼女…確か天野夕麻ちゃんとデート何だろうな。
そんな事を考えつつも花や水辺を泳ぐ鴨やカエル、大空を飛ぶトンビ…俺はそんな生物たちを撮り続けていた。
そんな帰り道、俺はバイクで帰路についていた…が不思議なことに誰とも出会わなかった。
…おかしい、休日の夕方に誰とも出会わないなんて…。
俺はバイクから降りて押しながら歩くことにした。人が一人でも通ればすぐにバイクに乗ればいいしな。
…しばらく歩いたけどやはり誰とも出会わない。ふと、回りを見渡すとそこには俺の親友…イッセーがいた。
例の彼女とデートか?俺はイッセーの名前を呼ぼうとした次の瞬間――。
「イッセー君、死んで?」
そう言ってイッセーの彼女、天野夕麻はイッセーに対して光のエネルギーで出来た槍を腹部に投げた。
イッセーがその光の槍に触れると槍は消えて腹部には大きな穴が出来き、そしてその穴を埋めようするかのように大量の血が溢れた。
…嘘だろ!?
「イッセー!」
俺はイッセーを抱き抱えるがイッセーはもはや生きている事が不思議と言える状態だった。
「おい、イッセー!しっかりしろ!」
俺がイッセーはイッセーに呼び掛けるがイッセーは反応しない…!
「貴方、誰?」
俺に話しかける存在、天野夕麻はカラスのような黒い翼を出現させた。
「…どうしてイッセーを殺した」
「どうして?決まってるじゃない、彼が神器を身に宿しているからよ」
天野夕麻は当然と言った感じで答える。
「…たったそれだけのために殺したのか?」
「ええ、神器は危険な物だから計画の邪魔なのよ」
神器?計画?たったそれだけの為にイッセーを殺したのかよ?
「…イッセーは今日、キミとのデートを楽しみにしていた」
「デート?ああ、私は子供のままごとに付き合わされている気分だったわ」
「イッセーを殺したことに罪悪感は?」
俺の質問に天野夕麻は嘲笑う。
「そんなものあるわけないじゃない!人間一人、このレイナーレの聖なる計画の為の犠牲になっただけよ!そして、お前が二人目だ」
「…解った、なら俺も俺の為にお前を殺す」
「はあ?何を馬鹿な事を言ってるのかしら?人間風情が生意気よ!堕天使の私に勝てるわけがないわ!」
「番外の種族ごときが調子に乗るな!」
《change》
俺は叫びと共にカリスに変わった。
「!ふーん、まさか都市伝説かと思ってたけど実在するなんて意外だわ、でもコスプレじゃ私は倒せないわよ!」
堕天使レイナーレはそう言うと共に光の槍を大量に投げる。
だが、俺はそれらを全て避けて砕いた。
『ふん、その程度か?』
俺が軽く挑発するとレイナーレは憤慨した。
「ち…調子に乗るな!私は堕天使!貴様ら人間ごときに…」
『お前の言葉はもう聞き飽きた。まずはそのよく回るしたから引き裂く』
俺はそう宣言するとレイナーレの槍を砕き、飛び蹴りを浴びせた。
「ぐ…つ、強い!」
レイナーレが苦しんでいるのを見て俺はカリスアローを出現させた。
次の瞬間、レイナーレとは違う何かが現れた。
これは…悪魔?
俺がその方向に目が行っている隙にレイナーレは飛び立った。
「今回は見逃してあげるわ!」
そう捨て台詞を吐いてレイナーレは何処かへ消えた。
カリスアローで撃ち抜こうと思ったが今はイッセーの前に現れた悪魔の方が大事だ。
そして、現れたのは紅い髪のグラマーな女性…いや、この人は学校の先輩のリアス・グレモリーだ。
「あなたは!?」
案の定、俺に警戒するが俺はそんなリアス・グレモリーを無視して話す。
『今はソイツを何とかしてやれ』
俺はそう言うとシャドーチェイサーに乗る。
「待ちなさい!貴方は何者なの?ここがグレモリー領だと解っててこんな事をやったの?とにかく身柄を拘束させて貰うわ」
リアス・グレモリーはそう言うが俺自身、俺の事がよくわからない。
『…カリスだ。それとグレモリー覚えておけ』
俺は自分でも冷たいと解るほどの声で言った。
『お前達が俺に勝とうなんて…おこがましい』
「ッ!?」
俺はそれだけ言うと公園を後にした。
…恐らく、グレモリーはイッセーを助けるだろう『悪魔の駒』でな。
俺は自分のやるせなさとイッセーを守れなかった悔しさを背負い、帰路に着いた。
…アンデッド、悪魔、堕天使…か。
この駒王町は種族同士の戦いの園になるかも知れないと俺は思った。
――叩き潰してやる!悪魔も堕天使も俺の邪魔になるものは全て…!
「全ては…俺の敵だ」
シャドーチェイサーみたいなバイクがマジで欲しいィィィ!!と思った。