ハリー・ポッターと最悪の血筋   作:おでこぽん

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ウィーズリーかディゴリーか最後まで悩みましたが。


映画ではニュートスキャマンダーが大好きです!!かっこいいよね!!


私の家族

 

 

「アリス、朝だよ~」

 

久しぶりに聞く、眠たそうなお兄ちゃんの声。なんだか変な夢を見てた気がする…。暗くて冷たい建物と森、泣いていた綺麗な女の人……。

 

「アリスーッ!!」

 

またお兄ちゃんの声。はいはい、起きますよ。

 

「おはよー、お兄ちゃん。」

「アリス、お寝坊さんだね。そんなんじゃホグワーツの授業に遅れちゃうよ?」

 

クスクス笑うお兄ちゃんに、あたしはプクーッと頬を膨らませる。

 

「だってお兄ちゃんが起こしてくれないから、あたしてんでお寝坊さんになっちゃったのよ!お兄ちゃんがいないから!!」

「はいはい、ごめんね。ほら朝ごはん食べようよ。」

 

そう言ってお兄ちゃんはまたクスクス笑う。階下からはすっごくいい、朝ごはんのパンの匂いが漂ってる。

 

「セドー!アリスー!ごはんよ!!」

ママの大声(怒鳴り声)と共に、あたしたちは「はあい」と返事をして、いつも通り食卓を囲んだ。

 

 

 

 

あたしは、アリス・ディゴリー。金色の髪に藍色の瞳を持つ、ディゴリー家の長女にして、長男セドリックの2歳年下の妹。

お兄ちゃんはホグワーツっていう魔法魔術学校に通い、ハッフルパフって寮でクィディッチのシーカーをやってるの!

あたしはこう見えても(あなたたちにはどう見えてるかわかんないけどね)、お兄ちゃんが大好きで、お兄ちゃんが帰ってきてる休暇中はテンションがだだ上がりなんだ。

 

そんな今日は、あたしの誕生日!!ちっちゃい頃から魔法が使えたあたしでも、今日はホグワーツから手紙が来るかドキドキしちゃう。だって、お兄ちゃんと同じ学校に通えるか決まる運命の日だし……。

 

 

そんなことを考えながら朝食の席につくと、パパ、ママ、お兄ちゃん、そして屋敷下僕妖精のミニーが声を揃えてお祝いしてくれた。

 

「「「「アリス(お嬢様)、お誕生日おめでとう(ございます!!)!!!」」」」

 

「ありがとう、パパ、ママ、お兄ちゃん、ミニー!それで、あたしのホグワーツからの手紙は?!」

そうあたしは返す。

 

 

すると、パパが何故か苦笑いで、手に持ったトーストを置いて切り出した。

「アリス。実はね……」

 

 

 

あたしはその後、驚愕の事実に呆然とすることになる。

 

 

 

 

 

パパは続けた。

「アリス。ホグワーツか、ダームストラングか、ボーバトンか。君の進む学校を選びなさい。」

 

 

「「……はあ?!」」

あたしとお兄ちゃんの声が重なる。さすがにさっき起きたお兄ちゃんも、このことは聞いてなかったみたい。ママは聞いてたらしく、あたしたちの反応に笑い転げてるけど。

 

「えっとー、パパ、どういうこと?」

「三校から同時に入学の手紙が来るなんておかしいよね父さん?!」

 

「ところが本当なんだなー。うちの優秀なアリスお嬢様には。」

そう笑顔でパパは告げる。その手には、それぞれの印がおされた三通の手紙が握られていた。

 

 

「嘘でしょ……」

そう言ったあたしには、ほれみろとばかりにその手紙たちが渡された。震える手で封を開けてみたら、入学を歓迎するという文言がどの手紙にも書かれていた。

 

 

「えええ…どうしよう………」

 

 

11歳の誕生日に、あたしは人生最大級の選択を迫られていた。




セドリックが好きです。

お兄ちゃんがほしかった!

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